- tomokazutomokaz
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間宮氏の英語力が不足しているなどというアマゾンのレビューは真っ赤な嘘で、彼はこの難解な文章を完璧に読みこなして流暢な日本語にかえている。残念なのは、ケインズの理論を訳した個所だけはへたくそで、訳文から思考の糸がたどれないだけなのである。
2010-07-17 04:06:18間宮氏の卓越した英語力は一般理論の序論の最後の文学的個所の翻訳を読めばよくわかる。
2010-07-17 04:07:34there can be no definition of the aggregate sums paid by purchasers, inclusive of user cost, のinclusiveはexclusiveの間違いではないか。(ケインズ第三章注3).
2010-07-18 02:28:47「購買者の支払った総額には使用者費用が含まれている。」→「購買者の支払った総額の使用者費用を除いた定義はあり得ない。」が論理的に順当。
2010-07-18 02:30:37ケインズの『一般理論』の序論を一通り訳してみたのがこれ。http://www.geocities.jp/hgonzaemon/general_theory.html
2010-07-18 04:00:12塩野谷の親子の『一般理論』の翻訳こそがちがちの直訳だね。これの比べたら間宮の訳は立派な意訳となっている。
2010-07-18 17:27:36塩野谷親子の訳だと、has often been treated descriptively しばしば記述的に取り扱われてきた。てな調子。記述的って何なのだ。ありのままにか。間宮だと、たびたび論述の対象にされてきた。しかし、ジーニアスにdescriptive 限定的な がある。
2010-07-18 17:55:56とすると、「雇用量の問題が人口の問題や天然資源の問題として限定的に扱われてきたことはある」。という意味で通るじゃないか。ジーニアス英和はすごいなあ。でも第3版まで。いまの第4版だと、普通の辞書になっちまってる。
2010-07-18 17:58:22この本の第8章の最初に、The ultimate object of our analysis is to discover what determines the volume of employment.。と、雇用量を決めるものは何かを発見するのがこの本の目的だと書いている。
2010-07-18 18:02:10だから、本の最初に出てくるvolume of employed resourcesはvolume of employmentのことだと分かる。ならそういうふうにどうして訳さないのか。それなのにemployedを利用されているとかしたり、全然別の「生産緒資源」(間宮)としたり
2010-07-18 18:05:57題としては「雇用、利子および貨幣の一般理論」だが、中心テーマは雇用なのだ。雇用をどうすれば増やせるのか、その中で金利やマネーをどうしたらいいかを考えているのだ。
2010-07-18 18:08:24塩野谷祐一の「一般理論」の訳はどうやあら父親の塩野谷九十九の訳をベースのしたものらしい。比べてみると言葉遣いがほとんど同じだから。
2010-07-18 18:14:35ケインズは、laborと同じ単語で労働と労働者のどっちの意味にも使っている。で、訳す方は悩ましいが、労働者でいけるところは労働者で訳したほうが話が具体的になって分かりやすい。
2010-07-19 00:57:40ケインズはquantity of employment と amount of employment を同じ意味で使っているのか。
2010-07-21 00:47:34岩波文庫『一般理論』で間宮氏はemployerを雇用者と訳しているが、雇用者とは従業員のことで、employerは使用者なのだ。
2010-07-22 22:59:59『一般理論』は塩野谷祐一の訳の方が間宮陽介の訳より分かりやすいところがいくらもある。特に理論的なところ。特に第三章、第二節の有効需要の箇条書きの直前の「最適な関係」の内容の長文の訳。間宮は無理やり縮めているのに「が」が二回出てくるので、原文を知らないとわけがわからない。
2010-07-23 00:27:42「消費を上回る余剰が弱い投資誘引に見合う水準に減少するまで、貧しくなってしまうだろう」(『一般理論』岩波文庫上45頁)。原文なしに意味を読み取れる人は天才ではないか。
2010-07-23 01:38:45