上昌弘教授『復興は現場から動き出す』に関する連続ツイート

宗教学者 島薗進氏の連続ツイートをまとめました。 上 昌広(@KamiMasahiro)氏の近著に関する紹介です。
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島薗進 @Shimazono

1東大医科研の上昌弘教授の研究室の勉強会9/12で日本の放射線影響学・核医学がどのような論説を培ってきたか、事故後、どのような役割を果たしているかにつき報告。上教授もほぼ同意。上教授の著書『復興は現場から動き出す』(本年8月刊)には政府・放医研のWBC調査に苦言を呈している。

2012-09-13 21:27:20
島薗進 @Shimazono

2東大医科研・上昌弘教授『復興は現場から動き出す』「これまで、政府は独立行政法人日本原子力研究開発機構(原研)や独立行政法人放射線医学総合研究所(放医研)に委託して…内部被曝調査を行い、その平均値が低いことを根拠に「問題なし」と結論してきた。しかしながら、この規模の調査で」

2012-09-13 21:27:40
島薗進 @Shimazono

3東大医科研・上昌弘教授『復興は現場から…』「結論を下すのは不適切だ。」この調査の規模は上氏が言うように数百人規模ではなく、大規模なものだが、それは論旨には響かない。「福島で内部被曝が問題になるのは、人口の数%程度だ。平均値で議論すれば、多数の内部被曝を見落とすことになる」

2012-09-13 21:28:07
島薗進 @Shimazono

4東大医科研・上昌弘教授『復興は現場から動き出す』なお、これは現在の内部被曝のことであって、昨年3月から秋までの内部被曝はずっと多かったし調べられてもいない。」また現在のこととしても「人口の数%程度」と言い切れるか疑問はあるが、これも基本的な論旨には響かない。以下が重要。

2012-09-13 21:28:25
島薗進 @Shimazono

5東大医科研・上昌弘教授『復興は現場から動き出す』「もし、南相馬市立総合病院のWBCの結果を浜通り全体に当てはめれば、数万人が内部被曝していることになる。公衆衛生上、ゆゆしき問題である。この問題を解決するためには、WBCの検査体制を強化し、希望する住民は全員が検査を受ける」

2012-09-13 21:28:44
島薗進 @Shimazono

6東大医科研・上昌弘教授『復興は…』「ことができるようにしなければならない」「WBCの改善も欠かせない。それは、現在のWBCでは子どもの内部被曝を正確に測定できていないからだ」p186-187。なお政府・県側のWBC調査結果は以下に。http://t.co/n1l0joIl

2012-09-13 21:30:02