ポール・ド・マン Paul de Man
- HAYASHI_twit
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「ポール・ド・マンの批評の特徴は、ひとことで言うならば、ことばと戯れる軽やかなディコンストラクションではなくて、アイロニーの効果を十分に意識しながら行われる綿密なテクストの分析にあるということになるだろう。」富山太佳夫(別冊國文学「ポスト構造主義のキーワード」から)
2012-10-04 23:43:05@mineotakamura @HAYASHI_twit そういえば僕の先生の一人はアーヴァインで教えていたIserの弟子だった。数年前、Iserが亡くなったときMLAで当然パネルが組まれたわけだが、聴衆はわずか20人ほどだった。10000人もの学者が集うMLAで。
2012-10-04 23:34:02@HAYASHI_twit いや、この辺は宮崎先生のほうがお詳しいと思いますが、たしかMaterail Eventsとかいう論集もあったと思いますし、地味には読まれていたと思います。日本では柄谷の関係があるので、名前は知られていたと思いますが、実際の論文は玄人好みなので
2012-10-04 23:37:13英国ではド・マンは教えられてましたね。デュットマンもカント美学の講義で一回分ド・マンにあてていたし、P・オズボーンの授業で自分もド・マンについて発表したりした。いまド・マンの草稿を整理・出版しているマックィランもこてこてのイギリス人だし。ただ自分が学んだのは文学科ではないですが。
2012-10-04 23:29:34そうでしたか。ド・マン受容は英>米なのですかね。@parages 英国ではド・マンは教えられてましたね。
2012-10-04 23:34:17_Material Events_(2000)はこちらですね。批評のお手本のような論文も多く入っていたと記憶します。 http://t.co/4FlgKt1G
2012-10-04 23:40:58.@mineotakamura @HAYASHI_twit『美学イデオロギー』の編者でUCアーヴァインのウォーミンスキーは、頑固に理論をまだやっているとこの夏デリダ学会で訪ねたときに学生さんから現状を聞きました。ただすごく浮いているらしく学生の支持はあまり受けてないみたいだった。
2012-10-04 23:41:12.@mineotakamura @HAYASHI_twit 高村さんが先日言及していたレイ・テラダは、それでもUCIの比較文学科で、ド・マンの遺産を引き継ぐ理論派としてやっていて、そういう人もいるにはいます。今後の展開に注目している学者のひとりです。
2012-10-04 23:43:20@parages @HAYASHI_twit ああ、分かります。すごく浮いています!ウォーミンスキーは例外ですよね。というか、アメリカの大学院生で彼の名を知る人がどれほどいるか、かなり疑問です。それこそ、同じ大学のRei Teradaのほうが読まれていると思う。
2012-10-04 23:44:01@mineotakamura @parages @HAYASHI_twit ああ、なんと同時に同じ人の名を思い浮かべていましたね。Rei Teradaは非常に明晰ですね。
2012-10-04 23:47:35たとえばPostmodern Cultureの論文は非常にシャープでした。 http://t.co/fvfomSjC
2012-10-04 23:48:14お、これは見落としてました。面白そうですね。RT @mineotakamura: たとえばPostmodern Cultureの論文は非常にシャープでした。 http://t.co/PsZ7UW2B
2012-10-04 23:54:55@parages この雑誌は数年前まではフリーで読めたんですが、Project MUSE帝国に吸収されたようです。残念。
2012-10-04 23:56:41.@HAYASHI_twit ↓イギリスからド・マン受容を引っ張っているマックィラン氏は前RTのこの人です。最新刊はDeconstruction without Derrida http://t.co/2RkusY4G で、ド・マン、ナンシー、バトラー、スピヴァク等を論じてます。
2012-10-04 23:53:00ありがとうございます。この人なら知ってます!といってもツイッター上ですが(笑)。アーヴァインでのデリダ・トゥデイのことをよくTWしてましたね。@parages イギリスからド・マン受容を引っ張っているマックィラン氏
2012-10-04 23:57:05日本におけるド・マン受容であれば、私が知る限り、まず由良君美『メタフィクションと脱構築』、それから巽孝之『ニュー・アメリカニズム』が挙げられるでしょうか。ジョナサン・カラー、それから次の世代のバーバラ・ジョンソンあたりと比べると、ド・マンの印象は薄い感じはします。
2012-10-05 00:27:53@_pilate 日本の英米文学の文脈での受容は自分自身は疎いので、ご教示いただけるとありがたいです。ただ、由良氏のその本は、脱構築というタイトルもあってたまたま目を通していたのですが、ド・マンについてはnullと言わざるをえないですね。巽氏の本は未見したのでさっそく勉強します。
2012-10-05 00:53:18@parages 前者については同意します。後者はコーネルで博士号を取得しているので脱構築批評の時代を肌で知っているものと思われます。もうひとつ『メタファーは殺される』という批評書解説の本でもド・マンは言及されていたと思います。http://t.co/GYOkAeD7
2012-10-05 12:31:29@_pilate @parages 第一部が批評理論、第二部が書評、そして第三部がブックガイドに関する文章ですが、ざっと見たところ第一部第一章「危機の文学批評理論」と、第二部第二章「死角の中の女 バーバラジョンソン『差異の世界』を読む」に、ド・マンについての言及がございました。
2012-10-05 12:48:58メタファーはなぜ殺される/巽孝之。70~80年代初頭の脱構築批評(デリダ、ド・マン)の後に、新歴史主義批評を位置付けている。不勉強でニューヒストリシズムを知らなかったが「いかなる言説も、フィクション又は考古学的資料であれ唯一の真理は捉え得ない」ってことはフーコー的歴史観という事?
2012-10-08 02:54:26水村美苗のド・マン論
水村美苗氏のド・マン論は、自分にとってド・マンに真剣に取り組んでいこうと決意させた、少数の論考のなかのひとつですね。
2012-10-07 08:54:48@parages まだ大学院生の頃にYale French Studiesに書かれたものですね。
2012-10-07 08:59:39