「子の世話にならずに死にたい」井上治代 を意識的に読んでみた

「子の世話にならずに死にたい」井上治代 という本が思ったより僕の知りたいことについて書いてあるようだったので、気になるところを抜書したりまとめたりしながら考えを纏めようとしてみました。
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toka @htotuka

読書:「子の世話にならずに死にたい」井上治代 ちょっと意識的に読みたいのでツイートしてみたい。

2010-07-19 18:06:11
toka @htotuka

P4~「子の世話にならない」という言説が広がっている。その背景には、介護や死者の祭祀を子どもを中心とした家族が担ってきたが、子ども以外に解決できるシステムが出現したことを示す。年金・介護保険等、社会的扶養、介護の社会化。

2010-07-19 18:13:10
toka @htotuka

P8~「日本人の家族意識には次の三つが混在。1)父子継承型:家制度・農村 2)夫婦中心型:農村→都会・夫婦一代限り 3)個人型:男女平等→(主に女性が)家庭の外に飛び出す 1、2が旧型、3が新型。」3辺り盲点というか、1、2からの共通の目標になりうるか?

2010-07-19 18:35:58
toka @htotuka

P26~「婚姻後の家族形態は「夫方居住婚」、「妻方居住婚」、臨機応変な「選択居住婚」、独立新居の「独立居住婚」などがある。/家族と世帯の関係は戸籍(旧戸籍かな)と住民票の関係に似ている。住民票=世帯は居住に関係するが、戸籍=家族では居住が把握しきれなくなったので住民票ができた。」

2010-07-19 18:42:01
toka @htotuka

本「子の世話にならずに死にたい」:サザエさんは古い家族と新しい家族の邂逅。一軒の中に独立した夫婦が2組という形で描かれており、著者は旧家族観からの独立(つまり、旧家族観に則るならこの場合婿養子=波平が権力者になる)を描きたかったのではないか?実際の波平はコミカル。

2010-07-21 07:39:30
toka @htotuka

うむ、マスオさんの婿舅関係は、上下関係ではないのだよね。お互いの尊重の上に成り立つと。長谷川町子は好きなほうだけど、今更マンガ読むのめんどいな。ちょっとは読んだけど。アニメはもっとめんどい。

2010-07-21 07:41:16
toka @htotuka

森岡清美氏によると、戦後の家族の変化の特徴を「親と子の間の、社会的地位・財産・祭祀の継承に関する社会規範が、特定の一人(継嗣)による継承を定めたものから、これを規定しないものへ変化するものである」と述べている。親子関係を規定するルールのない時代になったというわけだ。

2010-07-21 07:45:19
toka @htotuka

戦前には現在の非嫡出子の中に庶子(認知有り)と私生子(認知なし)があって、家督相続等で区別されていたのか。ちゅうか認知されてないってことは現在では親子関係主張できないってことだ。ふっしぎー。現在は嫡出子/非嫡出子/生物学?上の子だけど認知されてないので相続できない子もいるのだー。

2010-07-21 08:37:45
toka @htotuka

戦前では現在全く相続できない認知のない子(当時の私生子)も他に誰も相続できる人がいなければ家督相続できたってんだからフシギだね。まあ家の存続が大事だから、と。

2010-07-21 08:39:56
toka @htotuka

「家督相続」ってのは「家督」という唯一のものがあって、これを物理的に誰に継がせるか、という問題で、相続ってのは順位の問題だったのね。非嫡出子だから半分ね、なんて人間的な差別はなかった。その点、ある意味では合理的。文化を明文化しただけなのだろう。その点、現民法は人権侵害に近い。

2010-07-21 08:42:54
toka @htotuka

現在その家督相続ってのがどうなったかというと、骨抜きにして祭祀だけ継承させるようになった。その点ではまだ残っている。ただ、これに関しては戦前のような順位はなく、「慣習で」決める。誰がやってもいい、と。でもこれほとんど義務だけだよなあ。

2010-07-21 08:48:09
toka @htotuka

ううむ、確かに非嫡出子差別は許されざることだけど、現行の法定相続(権利)+祭祀継承(義務)はフェアではないよ。権利は全員で分けれるけど、義務は一人だからねー。祭祀の継承なんてのはやめればいいのだ。今でも明文化されてないが、長子相続が多いよ。義務と権利セットだし。

2010-07-21 08:56:25
C. K. @suikyoCK

@htotuka 別に継ぐものはない家なのですが、兄弟の生まれた順番や性別にこだわったが為の残念な出来事が身内で何度かありました。制度が変わって、そういう意識の上でのこだわりも変わっていくことを切に願っています。

2010-07-21 09:03:10
a_r @a_rmjru

@htotuka 「祭祀」が何を指しているかは人によってすごく違いますね。田舎の場合、コミュニティの一員としての役割と「檀家」とか「氏子」しての役割がセットになる場合が多いように感じます。もちろんこれを長子が継承するわけですが、都会にいるとその辺りがおおむねオミットされますね。

2010-07-21 09:35:10
a_r @a_rmjru

@htotuka 法事などは、私のような田舎から都会に出てきた夫婦の子どもの場合、田舎にいれば当然ある親族やらコミュニティからの「こうあるべき」というプレッシャーも小さく、祭祀はどんどんコンパクトにしていくことが可能だろうなと思います。

2010-07-21 09:39:50
小野美智代 @micchi_JOICFP

同感ですー。RT @htotuka 確かに非嫡出子差別は許されざることだけど、現行の法定相続(権利)+祭祀継承(義務)はフェアではないよ。権利は全員で分けれるけど、義務は一人だから。祭祀の継承なんてのはやめればいい。今でも明文化されてないが、長子相続が多いよ。義務と権利セットだし

2010-07-21 09:40:47
a_r @a_rmjru

@htotuka 長子が家督を継いだ田舎の家から出て都市生活している私の両親はそのあたり自覚して割り切っていますね。問題は父親が家督を継いだイエがある夫実家の方ですが、私の両親の様子を見て、田舎の家に対する義務を家督を継いだ親と同様に果たすのは無理と自覚しつつありますね。

2010-07-21 09:44:10
toka @htotuka

@suikyo_1221 祭祀という義務は誰かが引き継ぐものですからねー。育ち方によって認識は違うし、法律は何にもそのへん決めてくれないし(自由度が高い)。相続が争続とまで言われる所以。文化とかが絡むので難しいけど、うまいこと変わって欲しいとこですよね…

2010-07-21 12:49:43
toka @htotuka

@arumajirou 法律もそこまで言ってないでしょうし。祭祀は難しい言葉ですね。なんていうか都会でボヤボヤしてたら田舎に連れ返されたみたいなところがあって、祭りだ消防だ何だかんだすでにもう長男の枠割なんですけど…みたいな。それって祭祀?とか。

2010-07-21 12:58:26
toka @htotuka

@arumajirou 祭祀を自分の考える最適にしていい、というような。今は小さくするのも大きくするのも難しいイメージですね。全て決まっている感じ。

2010-07-21 12:59:49
toka @htotuka

@micchi_JOICFP ありがとうございますー!

2010-07-21 13:00:25
toka @htotuka

@arumajirou そうですね。家督から実益だけなくなって(あるいはなくならずに)、その家督は今でも実質継承されているのですよね。僕はまだ義務は果たせますが、都会の労働者のようにその義務を果たせない人が増えるということを、文化が超えていく必要がある気もします。人間が苦しむだけ

2010-07-21 13:03:23
toka @htotuka

慣習によってイエ制度は保たれてきた。これは悪しき習慣というよりも、家に纏わる損と得の処理としてそれが当時は一番いい方法だったからだ。昨今相続がモメるのは、慣習の効果が剥がれてきて、本来の法律通りやろうとしたらうまく行かなかったねーアハハな事態だと思う。権利は平等、だが義務は誰が?

2010-07-21 13:23:09
toka @htotuka

P50「戦前のように、家を継ぐ義務を負った子一人だけに相続権があった家督相続では、権利と義務がセットになっていたので問題は少なかったが、現行法の均等配分は、経済的援助や介護のような親への貢献が条件とならず、権利だけがみなにあるので、相続分をめぐってトラブルが多発している。」

2010-07-21 13:27:14
toka @htotuka

遺言が増えている。父系男子による継承ラインが弱体化し、夫方妻方の双方が重視されるようになってきた。近居遠居/介護等、実際の関係も絡みあい、駆け引き綱引きが行われる。色々な側面で。

2010-07-21 13:30:55