ギャラリー16でのリレートーク3日目「京都の現代美術80年代」まとめ

■京都初の現代美術ギャラリー(戦後美術、という言い方がある意味では正しい)であるギャラリー16が開廊50年を迎えるにあたって開催されているリレートーク3日のまとめです。 ※4日目90年代まとめはこちら http://togetter.com/li/381296 続きを読む
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以下、参考リンクです。

■galerie16 出版物
http://park21.wakwak.com/~art16/16books/database-books.html

■表象文化論学会ニューズレター<REPRE>「対談:松尾恵×佐藤守弘 森村泰昌とダムタイプの80年代京都文化」
http://repre.org/repre/vol15/metamorphose/conversation1.php

■PEELER「篠原資明インタビュー」
http://www.peeler.jp/people/shinohara/index.html

■PEELER「わかりにくい日本の80年代」
http://www.peeler.jp/column/sugawara/0808.html

■「アートプロジェクトと日本— アートのアーキテクチャを考える 加治屋 健司」
http://www.art.hiroshima-cu.ac.jp/~kajiya/kajiya2008.artproject.j.pdf

■80年代におけるアヴァンギャルド系現代美術――画廊パレルゴンの活動を焦点として――
http://genbaken.com/genbaken/minutes0807special_00.html

■「日本の 1980 年代インスタレーション—モダニズムと反モダニズムの合間に—」
http://www.kyoto-seika.ac.jp/event/kiyo/pdf-data/no18/moriguchi.pdf

■現代美術史日本篇 > 1985-1994 再現芸術 >森村泰昌と関西ニューウェーブ
http://aloalo.co.jp/arthistoryjapan/6a.html

■中ザワヒデキ文献研究番外篇第六回togetter「関西ニューウェーブから東京ポップへ
[[http://togetter.com/li/377950
:http://togetter.com/li/377950]]

■関西における体験参加型作品の流れを概観する
http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/nmp_j/feature/0401/okumura.html

■ヴェネチア・ビエンナーレ 美術展 実績リスト
http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/art/j/list.html
※アペルトは書かれていません。

■日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ
石原友明インタヴュー1 
http://www.oralarthistory.org/archives/ishihara_tomoaki/interview_01.php
インタヴュー2
http://www.oralarthistory.org/archives/ishihara_tomoaki/interview_02.php

■日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ
藤本由紀夫インタヴュー1 2009年3月19日
http://www.oralarthistory.org/archives/fujimoto_yukio/interview_01.php

Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

明日のギャラリー16のリレートークは80年代について。パネリストは、建畠晢、北川善夫、山部泰司、中原浩大、井上道子、モデレーターは坂上しのぶ。これは行かずにはいられないな。 http://t.co/790Zjm7B

2012-09-26 14:29:20
Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

明日の、80年代に関するリレートークのために、尾崎信一郎「関西の80年代」(1990)と坂上しのぶ編『シリーズ80年代考』(2008)を読み直しておこう。関西の80年代を知るうえで、この二つはとても良い文献です。

2012-09-26 22:49:55
Alata Hasegawa @rob_art

尾崎さんの「関西の80年代」をめぐって、その後批評誌「A&C」で一悶着あるのだが、その辺り、実際当時の作家がどう考えていたのか明日伺いたいな。

2012-09-27 00:07:22
Alata Hasegawa @rob_art

中島智『文化としての野性』の最後に、中原浩大がとりあげられてて、「自分の作品は海外で日本のお土産になりたくない」と語ってたり、色々論じられている。

2012-09-27 01:54:44

『文化のなかの野性ー芸術人類学講義』のあやまりです。
お詫びして訂正致します。

Alata Hasegawa @rob_art

高間準さんて今も山城高校の先生をなさってるのかな

2012-09-27 09:26:24
Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

ギャラリー16のトークも良かったです。関西の80年代の状況について、多少の感じをつかむことができたように思います。個人的には、80年代に関する中原氏のお話を伺うことができて良かったです。記録集に収録されるそうなので、楽しみですね。

2012-09-27 23:33:00
Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

ギャラリー16のトークも良かったです。関西の80年代の状況について、多少の感じをつかむことができたように思います。個人的には、80年代に関する中原氏のお話を伺うことができて良かったです。記録集に収録されるそうなので、楽しみですね。

2012-09-27 23:33:00
あたしか @wakarige075

今日出席した「リレートーク 50 years of galerie 16」について。今年50周年(!)を迎えた京都の老舗画廊「galerie 16」の50年間を10年ごとに5回にわたって振り返るといった趣で25日から始まっているわけですが→ #50_16

2012-09-28 00:44:10
あたしか @wakarige075

三回目となる今回は1980年代ということで、この時期に京都の現代美術界隈を賑わせていた美術家や美術評論家を招いてトークショーが行われた、といった按配 #50_16

2012-09-28 00:48:40
あたしか @wakarige075

建畠晢氏、北山善夫氏、山部泰司氏、中原浩大氏、坂上しのぶ女史(モデレータ)――事前に発表されていた面々を見ただけで現代美術史クラスタ激燃え必至なのに、当日会場に来ると唐突に篠原資明氏もパネリストに加わっていたわけで。サプライズにもほどがある #50_16

2012-09-28 00:53:01

■日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ
建畠晢インタヴュー1 2008年3月25日
http://www.oralarthistory.org/archives/tatehata_akira/interview_01.php

■山部泰司のデータベース
http://yamabe.exblog.jp/6958507/

あたしか @wakarige075

――さておき、この時代の関西現代美術界隈を語る際には「関西ニューウェーブ」や「超少女」といったムーヴメントがキーワードとなる場合が多いのですが、今回のトークショーではあまり取り上げられず、むしろこれらの言葉が出てくる前夜の状況や、これらのムーヴメントに覆い隠された→ #50_16

2012-09-28 01:00:13
あたしか @wakarige075

→美術家などを再文脈化していくことが中心になっていたと言えるでしょう。具体的に言いますと、関西現代美術界隈における80年代の開幕を告げる展覧会として81年に行なわれた北山善夫展が改めてフィーチャーされていたことに、このトークショーの方向性が端的に現われていた。→ #50_16

2012-09-28 01:03:23
Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

それから、ギャラリー16のトークで建畠氏が触れていたMoMAの論集は、たしかに建畠氏の中原論を選んでいないのですが、建畠氏の「統辞法のゆらぎ」は、『変成態』の天野氏の文章とともに、最良の中原論だと思います。最初読んだときはよく理解できませんでしたが、今では強くそう思います。

2012-09-28 01:09:23

建畠哲「統辞法のゆらぎ」は『第4回新世代展 1988 中原浩大』(佐谷画廊)に掲載されています。在庫切れのようですが。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~art-del/vr-satani/histry/list-3.htm

Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

@rob_art まとめ、ありがとうございました。建畠晢さんの「統辞法のゆらぎ」は、『問いなき回答 オブジェと彫刻』(五柳書院、1998年)に再録されています。

2012-09-28 22:11:50
あたしか @wakarige075

→細い竹でドローイング線のような枠組を作り、そこに色紙の断片を貼ったりする、というのがこのとき北山氏が出展した作品でしたが、70年代後半にとりわけ顕著になった禁欲化傾向に対するカウンターとして中原佑介や小清水漸氏らの注目を集め、→ #50_16

2012-09-28 01:10:03
あたしか @wakarige075

→翌年のヴェネツィア・ビエンナーレに川俣正、彦坂尚嘉各氏と並んで日本館の出展作家に選ばれるまでになる。で、かような北山氏の作品を見て何らかの影響を受けた後進世代(山部氏や中原氏etc)と、→ #50_16

2012-09-28 01:13:10
あたしか @wakarige075

→ミニマリズム以後のコンセプトを言語化しようとしていた評論家世代(建畠氏、篠原氏)がそれぞれ個別に活動していたのがギャラリーにおいて合流したことで関西の現代美術界隈が一挙に活性化していくことになる――というのが、今回提示されていた歴史認識であった(当方の私見含む) #50_16

2012-09-28 01:15:50
あたしか @wakarige075

――ここから、中原氏に関して言うと、モードオールオーヴァー展(射手座)や東京芸大との合同展「フジヤマゲイシャ」展、「方法の現在 〈寓意的空間〉」展(16)を経て80年代後半から90年代前半にかけての大活躍に至っていくわけですね #50_16

2012-09-28 01:20:14

■「コーちゃんは、ゴギガ?—中原浩大ドローイングDrawings 1986-2012ー」伊丹市立美術館
http://www.artmuseum-itami.jp/2012_H24/12nakahara.html

■「中原浩大《海の絵》──創造の原基「能勢陽子」
影山幸一」
http://artscape.jp/study/art-achive/10053736_1984.html

あたしか @wakarige075

あと、トークショーで言外にせよ強調されていたのは、80年代前半と後半との差異――それはつまるところ(この時期にキュレーターとして活動していた)建畠氏と篠原氏の差異でもあるのですが――であったと言えるでしょう。→ #50_16

2012-09-28 01:25:27
あたしか @wakarige075

→両者の差異を超乱暴に極端化すると、80年代前半はカラフルで不定型なモヤッとしたものを表現しようという衝動が支配的だったのに対し、後半になるとそういった衝動へのロマンティークがむしろ影を潜め、わかりやすさ・説明のつきやすさが押し出されるようになる、と→ #50_16

2012-09-28 01:29:37