【オスプレイ】西田三郎さん吠える【誰か相手をしてあげて】

西田三郎 @nishida3336

オスプレイに関して『MV22（オスプレイ）の10万飛行時間あたりの事故率は1.93。海兵隊の大型輸送ヘリCH53Dの4.15よりもずっと低い』という反論を目にする。そういう連中は、基本的に数字というものがわかっていない。

西田三郎 @nishida3336

『10万時間あたりの事故率』などというものは、まったく意味がない。これは単に、CH53Dとの比較を行うために作り出された基準であって、『10万時間あたりの事故率』が低いからといって、安全面でMV22（オスプレイ）がCH53Dに勝る、という意味ではまったくない。

西田三郎 @nishida3336

ちなみにわたしは、軍事オタクではない。でも、こうした論を展開する人に限って、たいした軍事オタでもないのだろう。多少、軍事に関して知識があれば『10万時間あたりの事故率』などというものは、航空機会社の営業口上と、それを後押しする官僚のミエミエのハッタリであることくらいわかるはずだ。

西田三郎 @nishida3336

大型輸送ヘリCH53Dが海兵隊に導入されたのは、ざっと調べたところによると、1966年。MV22（オスプレイ）量産され、空軍や海兵隊に配備されたのは2005～2006年、実戦に使用されたのは2008年のイラク。これらの運用実績に 、40年以上の開きがあることは小学生でもわかる。

西田三郎 @nishida3336

これは、軍事どうこう以前の問題である。ちなみに、『１0万時間あたりの事故率』には、戦地での飛行も含まれているらしい。厳密に言うと、撃墜はカウントされていない。『週間オブなんたら』にも書いてある。いちおう、読んでみた。恐らく、『10万時間あたりの事故率』の出処はここだろう。

西田三郎 @nishida3336

たぶん、このへんで知ったかをしてる『週間オブなんたら』の愛読者さんたちもわかっていると思うが、長いこと実戦を掻い潜っているCH53Dの事故率が高くなるのは当たり前である。いや、わかっているのだろうか？……実は何もわかってないんじゃないか。

西田三郎 @nishida3336

これは軍事知識とかの問題ではなく、いかにネットのソースに頼る人々が、自分の頭でものを考えていないか、ということを表している。そして、『週間オブなんたら』さんをはじめ、“ネット専門家”を騙る皆さんが、いかに企業と官僚の垂れ流すセールストークを無意識に擁護しているか、ということも。

西田三郎 @nishida3336

『週刊オプなんたら』さんをはじめ、他国の企業とそれと親密な関係を築きたい軍事官僚たちの利益を、無意識に擁護している人間が多い。まったくの脊髄反射である。専門家を自称する人間は、基本的にこうした利益関係に対してイノセントぶる傾向がある。わざとアホぶっている連中を見るのはムカつく。

西田三郎 @nishida3336

もともとのバカがバカなことを恥知らずに述べてるなら問題はないが、ある程度の専門家というものはそれなりの知性を身につけているものだ。そういう連中が、政治や利害関係に関してわざと鈍いフリをすることによって、『１0万時間あたりの事故率』みたいな、小学生でも騙せないような理屈を語る。

西田三郎 @nishida3336

たとえば医学・薬学の専門家は厚生労働省と製薬企業の利益関係に関して、鈍いフリをする。宇宙開発の専門家は、宇宙開発技術と軍事技術の関係に関して、鈍いフリをする。原子力の専門家（自称・他称ともに）は、プラント開発企業と経済産業省との関係に鈍いフリをする。

西田三郎 @nishida3336

醜悪な光景である。すばらしい知識と見識が、無意味な『自慰』に浪費されているのを見るのは。そう、彼らが官僚や企業（しかも他国の）を讃え、擁護しても得られるものは何もない。しかし、インターネットの世界では、何らかで自らを他者と差別化せねばならない。そのために、知識と見識を浪費する。

西田三郎 @nishida3336

本日のカナリア　『オスプレイ問題の『10万飛行時間あたりの事故率』をやったら述べる、『週刊オブなんたら』さん愛読者さんたちのおっそろしい現実認識と、自称ネット専門家の皆さんのざーとらしい『鈍さ』に関して（嘲）』 http://t.co/DClHYET8

西田三郎 @nishida3336

あと、オスプレイについて追記。『週刊オブなんたら』の記事が出たのが今年の7月２１日で、その内容をほぼ丸写しした内容を、池田信夫が「言論プラットフォーム・アゴラ」に挙げたのが7月25日。軍事ヲタではない人の情報拡散は、いつものとおり池田ノビー経由らしい。実に興味深い（嘲）