永井荷風が日記に記した戦時下の日本と“ささやかな抵抗”とは

作家・永井荷風が記した日記『断腸亭日乗』。1917年(大正6)から1959年(昭和34)にかけて記されたもので、大正~昭和の激動の時代にある日本の状況がよくわかる資料としても優れたものといわれています。 今回は戦時下における荷風の、“ささやかな抵抗”の様子をお届けします。
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2012-10-03 09:45:12
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【永井荷風】作家・永井荷風が記した日記『断腸亭日乗』。1917年(大正6)から1959年(昭和34)にかけて記されたもので、

2012-10-03 09:46:30
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【永井荷風2】大正~昭和の激動の時代にある日本の状況がよくわかる資料としても優れたものといわれています。今回は戦時下における荷風の、“ささやかな抵抗”の様子をお届けします。

2012-10-03 09:46:59
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【永井荷風3】※永井荷風(ながい・かふう/1879~1959)……東京生まれの小説家。本名・壮吉、別号を断腸亭主人。一時期慶應大学教授も務め、「三田文学」を主宰する。1952年に文化勲章受章。

2012-10-03 09:47:25
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【永井荷風4】『断腸亭日乗』は小説家の永井荷風が、1917年(大正6)から書き始めた日記である。東京の銀座や浅草、さらには私娼街などもこよなく愛した粋人だけに、

2012-10-03 09:47:40
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【永井荷風5】その多くは浅草の踊り子や食べ物屋、文筆仲間などとの交遊譚で占められているが、その合間合間にさりげなく、それでいて鋭い社会批評が織り交ぜられている。(中略)

2012-10-03 09:47:53
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【永井荷風6】昭和14年6月28日付には、純金買い上げ問題が登場する。軍部と政府は、希少金属の「金」資源を“街の鉱山”に求める法律を作ったのである。金に裏打ちされた円でなければ、すでに欧米は物を売ってくれなくなっていたからだ。

2012-10-03 09:48:13
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【永井荷風7】「此日浅草辺にて人の噂をきくに、純金強制買上のため掛りの役人二三日前より個別調査に取かかりし由」

2012-10-03 09:48:26
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【永井荷風8】「一寸八分純金の観音様(浅草の観音さま)は如何するや、名古屋城の金の鯱(しゃちほこ)も如何と言ふものもありとぞ」

2012-10-03 09:48:40
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【永井荷風9】と、この日まではまだ冗談調もうかがえるが、6月30日に町内会の役員が荷風宅にも金品申告書を置いていったことから、急に現実味を帯びてきた。

2012-10-03 09:48:54
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【永井荷風10】「余が手元には今のところ金製の物品無し。先考の形見なりし金時計の類(たぐい)は数年前築地の歯科医酒泉氏に託して既に売払ひたり。

2012-10-03 09:49:14
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【永井荷風11】今は煙管(きせる)一本と煙管筒の口金に金を用ひしものの残れるのみ。浅草への道すがら之を携行き吾妻橋の上より水中に投棄せしに、其儘(そのまま)沈まず引汐(ひきしお)に泛(うか)びて流れ行きぬ」

2012-10-03 09:49:31
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【永井荷風12】蒔絵の煙管筒には一句をしたためた。

2012-10-03 09:49:46
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【永井荷風13】 行春の茶屋に忘れしきせるかな 荷風

2012-10-03 09:49:58
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【永井荷風14】~『「写真週報」に見る戦時下の日本』保阪正康(監修)/太平洋戦争研究会(著)より

2012-10-03 09:50:20
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【永井荷風15】この後、荷風は手箱にある煙草入れ金具の裏座に金が使われていることを思い出し、同じく吾妻橋から投げ捨てました。

2012-10-03 09:50:53
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【永井荷風16】役人の手に渡して幾ばくかのお金に換えるよりも捨て去ったほうがよいと思ったのだそう。その後、誰かが拾ってお金にするなら、それはそれでもかまわない、という内容が日記にしたためられています。

2012-10-03 09:51:05
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【永井荷風17】■過去配信記事  戦時中に書かれた、あるジャーナリストの日記 【Facebook】⇒ http://t.co/VEoA7NOa 【togetter】⇒ http://t.co/HBlhIvCZ

2012-10-03 09:51:27
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【永井荷風18】太平洋戦争下の時勢を詳しく読み解くなら>> http://t.co/7Gi6ZL5o

2012-10-03 09:51:51