ミステリ作家の文体について

ミステリ作家の文体についての様々な意見。 途中から石持浅海エロミス話、三津田信三お薦め作品話が派生しています。
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. @taipeimonochrom

石持氏のエロは即物的、という話は前にも挙がりましたが、その対極は戸川昌子女史。

2010-07-28 13:32:19
. @taipeimonochrom

例えば石持氏であれば「まるで鼓動のように……陰茎が震えた」「大量に放っていた」と表現しているようなところを(いずれも「君が」より引用)戸川女史はどう書いているか。

2010-07-28 13:32:37
. @taipeimonochrom

「あんなに勢いよく育っていたつくしん坊が、樹液を噴き出し、白い花を咲かせると、急速に委縮してしまう……それは小さく縮んで、もとのように可愛いらしくなってしまう」(戸川昌子「狩りの時刻」)。これだったらゲイナー君も「文学的表現っつーの、これ? 詩的ジャン」と納得してくれる筈。

2010-07-28 13:33:29
琴瀬美沙 @K_misa_maguro

文体。連城さんが恐ろしく文章が巧いことは疑わないのだけれど、巧いのと読みやすいのとは違うよね、と思う。

2010-07-28 14:13:06
琴瀬美沙 @K_misa_maguro

連城さんの文章では、まるで魔法使ってるかのような比喩表現が印象的だった。一体誰が、パチンコ台の中を転がり落ちるパチンコ玉を、涙に例えようなんて考えるだろうか?

2010-07-28 14:17:14
MAQ @junk_land

@K_misa_maguro 同意。読みやすい文章は無色透明な水みたいなもので、それ自体は印象には残らない。ただ、ミステリ的には、伝えるべきことを的確に伝えるという意味で、その方が良い場合もあると思います。東野さんの文章など、これだと思います。機能的で無駄がない。

2010-07-28 14:17:26
琴瀬美沙 @K_misa_maguro

でも、一事が万事その調子で書かれると、いくら美しい凝った表現でも読んでる方は疲れるんですな。連城さんの場合は登場人物の内面が少しずつ明らかになるような展開が多いから、そちらの緊張感とも相乗効果。

2010-07-28 14:21:55
琴瀬美沙 @K_misa_maguro

結論。連城三紀彦の文体は一気にたくさん読むには向かないのでは。

2010-07-28 14:25:10
琴瀬美沙 @K_misa_maguro

@junk_land 東野さん、あれだけあっさりした特徴のない文章が書けるのは、それだけで一つの才能ですね。ヘンテコな文体を作って使いこなすのと同じくらいか、それ以上に難しいことだと思います。

2010-07-28 14:39:39
琴瀬美沙 @K_misa_maguro

島田荘司の文体はあれ、一体何なんだろうなあ。疲れてる時に読んでも、目が吸い付いて一行も飛ばし読みできないし、眠い時に読んだら目が覚めてしまった。

2010-07-28 14:44:10
@westmtt

確かに全盛期は読むの止められなかった。奇想とか。RT @K_misa_maguro 島田荘司の文体はあれ、一体何なんだろうなあ。疲れてる時に読んでも、目が吸い付いて一行も飛ばし読みできないし、眠い時に読んだら目が覚めてしまった。

2010-07-28 15:02:35
. @taipeimonochrom

文体の個性を消す、というのは本格ミステリの仕掛けの戦略としては大いにアリ。 QT @K_misa_maguro: @junk_land 東野さん、あれだけあっさりした特徴のない文章が書けるのは、それだけで一つの才能ですね。ヘンテコな文体を作って使いこなすのと同じくらいか//

2010-07-28 15:14:18
ないとー @schizophonic

本格推理のロジックはレトリックのことでありということはそもそもそれは文章で成り立っているのであるからして、本格推理作家は文章家揃いということになるが、古今東西を問わず本格推理作家の文章なんて読めたもんじゃないという小泉喜美子の言葉を引かずとも、それらは自明なわけで

2010-07-28 15:38:44
ないとー @schizophonic

というわけで、省庁に務めていたすでに文壇から認められた小説家が、内部文書を書くとき上司から文章がなっとらんと注意されていたことを思い出す。

2010-07-28 15:51:46
. @taipeimonochrom

社内文書をうまく仕上げるには、これはこれで特殊な文章技術が必要な気も(爆)。 QT @schizophonic: というわけで、省庁に務めていたすでに文壇から認められた小説家が、内部文書を書くとき上司から文章がなっとらんと注意されていたことを思い出す。

2010-07-28 15:54:53
. @taipeimonochrom

そうなるとやはり現役リーマンである石持氏は社内文書にはどのような文体を用いているのかが気になるところ。

2010-07-28 15:55:43
MAQ @junk_land

@schizophonic 小泉喜美子の「本格推理作家の文章なんて読めたもんじゃない」と言う発言のソースを教えていただけますか? 同氏が「日本の推理小説」全般に手厳しかったのは記憶にありますが、特に本格作家の文章について云々してましたっけ?横溝等のオールドな雰囲気の作品に対して?

2010-07-28 15:56:22
MAQ @junk_land

@schizophonic ビジネス文書と小説の文章を同列に論じるのも、いささか無理があるような……

2010-07-28 15:58:22
ないとー @schizophonic

@taipeimonochrom あ、ごめんなさい。この話には続きがあって、のちに部下が高名な作家と知って、「〇〇賞作家になんてこといってしまったんだ、ごめーん」といったことを謝られたとき、内部文書のプロとしての上司の手腕を確かさを伝えて謝る必要はないといったようです。

2010-07-28 15:59:28
. @taipeimonochrom

@schizophonic なるほど。そういうオチであれば納得、ですね。

2010-07-28 16:01:11
ないとー @schizophonic

@taipeimonochrom つまり、ロジックを書くためには、分かりやすいとかそういった文章力は必要なはずだけど、それとうまい文章は違うという例になるんじゃないかなと思って書いてみました

2010-07-28 16:02:38
ないとー @schizophonic

@junk_land たしか『ミステリーは私の香水』に収録されていたと思うんですけど。実際のいいまわしは多少違うはずですが。「古今東西」と「本格推理」という語句はたしかそのままなはず。

2010-07-28 16:05:45
ないとー @schizophonic

それか「洋の東西を問わずひどいもので」だったかなぁ。 @junk_land

2010-07-28 16:06:57
MAQ @junk_land

@schizophonic ありがとうございます。

2010-07-28 16:07:23
MAQ @junk_land

@schizophonic 小泉さんらしい乱暴かつ一方的な断言という感じです……。

2010-07-28 16:08:51
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