もののけ姫のたたら場の舞台設定と環境破壊について

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

江戸期の砂鉄採取技法ですと、鉄穴流し（かんなながし）というものがあります。風化岩石に含まれる砂鉄（1%内外しかない）を採集するための方法ですが、大幅な採掘作業を伴い、しばしば災害を引き起こしました。

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これについては、貞方昇著「中国地方における鉄穴流しによる地形環境変貌」という資料があります。詳しいですが部数が少なく、そして高価です。

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各地の鉱山跡を歩くと、鉱業の負の側面を見ることができます。小鉱山では操業末期は鉱山主がケツまくってトンズラとか借金返せず首つって自殺とかザラですから、どうしても環境を元に戻すことがおろそかになりがちです。

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たとえば、銅の鉱山で精錬までやると、かならずカラミと呼ばれる不要物のカスが大量に出てきます。これは、廃棄にものすごく困り、野山に放り出されることも多いのです。　http://t.co/Z6ofOsiE　でも、現代人は銅を使わずに生きていくことはできません。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

鉱業ってのは、現代社会には絶対必要なんですが、悲哀もあり、「自然派」のひとによくダメ出しを食らいます。日本の金属鉱業は貿易自由化でほとんどつぶれてしまいましたが、廃棄物処理は外国に押し付ければいい、というものではありません。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

鉱物採集をする立場では、操業時の状態でそのまま鉱業権放棄して欲しいってホンネはありますけど・・・。でもやっぱりそれは違法で、ちゃんと覆土なり排水処理するなりして、管理して環境をもとにもどさなければなりません。