５：「ウクライナの叫び」「低線量汚染地域からの報告」第11章：コロステンで生きる：エレーナさん一家：次女ガーリャさん

so　sora @sosorasora3

#ｳｸﾗｲﾅ報告　エレーナさん 「心配です。しこりが大きくなってる。10年前ナターシャにも同じことがあり、癌になってしまった。一番危険な癌の発生を見逃してはいけないんです。娘はまだ事の深刻さをわかっていませんが、娘の身体の中で大きくなっていく1mmのことで、頭がいっぱいです・・」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　 P234　 いつも明るいエレーナさんの表情は、この日一日晴れなかった。チェルノブイリの汚染地域で生きると言うことは、不安の中で長い日々を送ると言うことだ。

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#ｳｸﾗｲﾅ報告 　エレーナさん一家 http://t.co/6uoKsybL

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ウクライナ政府報告書：2007年の社会調査結果を掲載。被災者自身に「何が、自分の健康悪化に重大な影響を与えたと考えるか」を問うものだ。結果： チェルノブイリ事故　58％、　貧困　38％、　環境　30％、　食品の質　22％、　喫煙　14％、　飲酒　8％。

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　チェルノブイリ事故と比べ、その他の要因が過少評価されていると、報告書には記されている。しかし、これが被災者の実感なのだ。20年以上経っても、人々の心から放射線への恐れは消えない。

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　放射線の影響が明らかになった疾患、今後放射線の影響が証明される可能性のある疾患、そして、これからも証明が不可能な疾患、、それらがないまぜになった状況で、生きなければならないのが、汚染地域に住む人々なのだ。

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　 放射線の影を常に感じて生きる、これこそチェルノブイリ原発事故が残した大きな爪あとなのではないか。それは世代を超えて、今のこども達、そして、これから生まれてくるこども達をも巻き込んでいく。

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●同じ過ちを繰り返してはいけない　　　　　　　P235　　#ｳｸﾗｲﾅ報告　

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師 http://t.co/wSaJ8iE8

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　コロステン市・中央病院・アレクセイ・ザイエツ医師：　この町のこども達、第二世代の健康悪化についての意見を求めた。 コロステンの子ども達の健康状態が悪化していることについて：

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師「身体の弱い子ども達が多いのは、子ども達の免疫力が低下しているということです。まず、子ども達を取り巻く環境、食品問題があります。つまり、化学物質をたくさん含む食料品を食べているから、それが子ども達の健康、免疫低下に影響を与えていると思います。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師　「そしてチェルノブイリもまた、原因のひとつだと思います。放射性物質と化学物質が一緒になると、健康に大変害があります。低線量被曝は、現段階で証明するのは難しいのですが、現場の医師として、私は様々な疾患はチェルノブイリの影響だと思っています。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師　「科学的な研究や追跡的調査が、これから必要でしょうが、様々な疾患がチェルノブイリ事故前に比べて増加していることは、まさしくチェルノブイリによる障害なのだと思います。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師：事故当時からここで診察し、同時に州議会議員を兼務、汚染ゾーン確定作業にも参加。1991年「チェルノブイリ法」制定にも関わった。医療と行政、ふたつの立場から、この町を見つめてきた彼は、現在のここの住民の健康状態について、強く責任を感じている。

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師「事故直後、多くの住民が不安で病院に来ました。でも、何も注意できなかったのです。大学では低線量被曝について何も教えられませんでした。教えられたのは、500mSv以上が危険ということだけでした。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師　「事故直後は10μSv/hで、まだまだ余裕があると思っていました。だからあの時、住民に何も注意しなかったのです。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師「事故から2週間、5/10、政府から命令がきました。住民へ注意喚起するようにと。私はTVやラジオで話しました。ラジオでは2時間おきに、住民全員が聞けるように。家を密閉して外へ出ないように、食品に注意し、自家菜園のものを食べないように、と話しました」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師「ヨウ素剤を摂取させるように、という命令もきました。でも、町の全住民に配布できるほどの、ヨウ素剤の備蓄はありませんでした。どっちにしても遅すぎたんです。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師「5月20日、子ども達を避難させることになり、まず私が2000人の子ども達を、400km離れた町に移しました。50kmごとに線量を測りながら移動し、そこで子ども達を数ヶ月避難させたのです。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師 「そこで、子ども達の甲状腺の被曝量を検査し、記録しました。2ヶ月ぐらいで、線量はだいたい1/3に減りました。でも、全てが遅すぎる対応でした。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師は医師として、あの時のことは後悔してもしきれないと、苦しそうに語った。私たちが、「今、日本では低線量被曝は健康に問題ないから、考慮しなくてもいいとも言われていますが。」というと、医師はこう言った。

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　P238　ザイエツ医師　「あの時の私達と同じです。私達も、はじめは考えませんでした。でも放射線は、低線量でも必ず健康に影響を与えます。あなた達は今、私たちと同じ経験をしているのです。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師「同じような放射性物質が、出ています。まず、汚染地域をしっかりと管理しなければいけません。毎日食料品を検査し、管理して、住民に情報をきちんと出さなくてはいけません。放射性物質の性質と害についての情報です。」

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#ｳｸﾗｲﾅ報告　ザイエツ医師　「最悪の場合、どんなことが起きる可能性があるのか、住民は知るべきです。 これを定期的に行わなくてはいけません。住民の検診も充分にやらないといけないし、もし内部被曝があったら、それを排出し、健康への対策をとらないといけないのです。」