5:「ウクライナの叫び」「低線量汚染地域からの報告」第11章:コロステンで生きる:エレーナさん一家:次女ガーリャさん
- sosorasora3
- 3386
- 0
- 0
- 0
【メモのまとめ】
●ウクライナの叫び:「低線量汚染地域からの報告」からのメモ
● 2:同: 5章:様々な病気他:
● 3:同: 10章:こどもたちの現状:
● 4:同: 11章:コロステンで生きる:エレーナさん一家
● 5:同: 同章:エレーナさんの次女ガーリャさん
#ウクライナ報告 17歳の次女ガーリャさんは運動家。200m走で国際大会にもでる実力がある。そんなガーリャさんにも、最近しこりが見つかった。 「スポーツをしてるからといって、体調万全というわけではありません。私も健康問題を抱えています。」
2012-10-13 17:16:11#ウクライナ報告 ガーリャさん「検査で、しこりがあると言われました。『半年後にもう一度調べましょう』と。 もし大きくなっていたら、何らかの処置を施さねばなりません。変化が無ければ、共存可能ということです。」
2012-10-13 17:17:11#ウクライナ報告 ガーリャさん「自分でも何となくわかるんです。姉とダンス教室に通っていますが、首の体操のときに、『あ、ここ、ちょっと普通じゃないな』、と。何かが邪魔している感じです。」
2012-10-13 17:18:06#ウクライナ報告 エレーナさんは、チェルノブイリの影響を心配して、こども達の健康には人一番気を使ってきた。「私がガーリャを甲状腺検査に連れていってたのですが、結果はいつも正常でした。」
2012-10-13 17:19:04#ウクライナ報告 エレーナさん「ところが、半年前に受けた検査で、『ひとつの葉は正常だが、もうひとつの葉は肥大していて、正常値から外れている。』と言われました。つまり、葉のひとつはこれまで以上の働きをするようになり、もうひとつの方は、働きが弱まっていると。」
2012-10-13 17:20:16#ウクライナ報告 エレーナさん「再検査を、と言われ、もう一度検査しました。左右の葉は正常になったのですが、代わりに、しこりが見つかってしまいました。また半年後に来るようにと、言われています。5月で丸半年になります。」
2012-10-13 17:21:19#ウクライナ報告 エレーナさん「しこりを調べ、もし肥大が始まっているなら、手を打たねばなりません。肥大が無いなら、経過を見ていきましょう、ということです」
2012-10-13 17:22:06#ウクライナ報告 エレーナさんは、娘達が小さい頃から放射線に関する知識を教えてきた。 「娘達に、多くの情報を与えようとしました、その時はわからなくても、いずれ彼女達の知識になるように。だって、必要なときに、私が生きているとは限りませんから。」
2012-10-13 17:22:54#ウクライナ報告 エレーナさん「やがて、あの子達も家庭を築くでしょう。その時私がいなくても大丈夫なように、情報を与えておきたいんです。だって、私が20歳だった頃、こうしたことを教えてくれる人は一人もいませんでしたから。」
2012-10-13 17:23:25#ウクライナ報告 エレーナさん「もし、当時何をすべきかわかっていたら、こんな不幸は起きなかったかもしれません。知識を持って、恐れずにいられるように、もっと多くのことを学びたいと思います。最悪のケースを知っていれば、もしそうなっても、よりスムーズに乗り越えられるでしょう。」
2012-10-13 17:24:06#ウクライナ報告 エレーナさん「警告を受けているということは、防御ができたも同然、対応も楽です。だから、娘達に言うんです。 『自分を守るために必要なの、いざという時に何をしなくちゃいけないか、知っていて、それを恐れることが無いようにね』、と。」
2012-10-13 17:25:31#ウクライナ報告 ガーリャさんは17歳、親の言葉を素直に聞かない年頃だが、この時は違った。「母は私たちをとても愛してくれています。だから私たちが心配なんです。病気のことをうるさく言うのも、私達のためを思ってくれてるから。わかっています」突然の感謝の言葉に、エレーナさんは涙ぐんだ。
2012-10-13 17:32:04#ウクライナ報告 エレーナさんは、病気を抱えた娘達の将来をとても心配している。 長女ナターシャさんには、医療の仕事を勧めた。病気をもってるので、医療の仕事をしていれば、少しでも新しい情報に接することができるのでは、との思いからだ。ナターシャさんは今、コロステン中央病院の看護婦だ。
2012-10-13 17:34:31#ウクライナ報告 ナターシャさん「母の勧めもありましたし、私も、病気もあるし、少しでも医療に近くにいた方がいいと考えました。それで、看護士とマッサージ師、両方の資格を取りました。今、私の医療知識は家でも必要なものになっていますし、私は看護士という仕事が気に入っています。」
2012-10-13 17:36:33#ウクライナ報告 福島の人たちへぜひ伝えてほしいことがあると、エレーナさんは語りだした。 「私達の政府は、当時多くの情報をくれませんでしたし、検査機器も無かったのです。もし、日本に検査機器があるなら、用心のために調べたほうがいいと思います。」
2012-10-13 17:40:11#ウクライナ報告 エレーナさん 「それぞれが、自分に責任を持たなければいけません。他人の言うことを聞いてはいけません。自分のことは自分で調べなければだめです。一番注意をしなくてはいけないのは食品です、自分の体内から放射性物質を洗い流してしまわなければなりません。」
2012-10-13 17:41:20#ウクライナ報告 エレーナさん「ここでは、緑茶がとても効果があるといわれています。日本は緑茶の名産地ですね。ナッツ類、赤ワイン、ヨードを含む食品も良いと言われています。でも、食物のことは簡単ではありません。日本の食物事情は私にはわかりかねますが、自分で調べてほしいのです。」
2012-10-13 17:43:47#ウクライナ報告 エレーナさん「生き抜くためには、前に進んでいくしかありません。自分を愛することです。そうすれば、命もあなたを愛してくれると思います。」
2012-10-13 17:44:20#ウクライナ報告 ガーリャさんの定期健診。超音波検査の結果、6mmだった甲状腺のしこりは、8mmになっていた。サイコー医師 「全身の状態は悪くないので、様子を見ましょう」
2012-10-13 17:50:50#ウクライナ報告 ガーリャさんは、今日は無事放免と言うことで嬉しそうだった。「正直に言えば、ほっとしました。だけど、将来的には大学に行きたいので、その勉強もしないといけないし、今後のことを考えると少し心配です。」
2012-10-13 17:51:33#ウクライナ報告 ガーリャさんは、将来、人の役に立つ職業に就きたいと、警察官を目指している。来年はキエフの警察大学を受験するつもりだ。嬉しそうなガーリャさんの様子を、エレーナさんは複雑な表情で見つめていた。
2012-10-13 17:52:28