ガチ哲学ラノベ『俺の彼女がニーチェだなんて』感想まとめ
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はるしにゃん氏( @hallucinyan )の『俺の彼女がニーチェだなんて』 http://t.co/yrLWz6yu がめちゃ面白だったので個人的な感想を書こうと思います。
2012-10-18 00:00:13作中において千恵は「人間が生きていくためには弱者を切り捨てる」という立場を取っているが作中において千恵や木乃、「現代思想を殺す会」は切り捨てられる弱者の側に置かれているのが面白い。それは作中に「狂人」「元いじめられっ子」と表現されている所からもよく分かる。(続く)
2012-10-18 00:02:07主人公の木乃は世界を憎んでいるのも自らが「弱者」であるからなのだろう。ここにこの作品の「敵」を見出すことができる。その「敵」というのは難しいのだけど思想でもないし自己でもないし個人的に一番しっくりくるのが「世界」ではないかと思う。(続く)
2012-10-18 00:02:34一般的なライトノベルにおいては敵に対しては魔法だったり武器だったりで立ち向かうけれど、『僕の彼女がニーチェだなんて』においては読書会やレジュメ、思想書が魔法や武器の代わりを果たしている。これが作品をライトノベルたらしめてる要因だと私は考える(続く)
2012-10-18 00:03:41これはある種異端ではあるけれど「敵」=「世界」に立ち向かう「武器」=「読書会etc」という構図が見えるし、その点においては思想的に書かれているとはいえライトノベルであることに間違いない(続く)
2012-10-18 00:04:06さて、彼らの「武器」が「敵」をいかにして倒すのかが楽しみ。主人公の木乃からすればデミウルゴスという神を倒す壮大な物語になることには違いない。その他にも「思想」「社会」「自己」など、これまでの流布しているライトノベルと比較すると敵はすごく強大だし、激ワクワク状態です。(了)
2012-10-18 00:04:50@hallucinyan 意識的無意識的に看過していたいろんな要素・構成について指摘されてて唸った。現殺会は世殺会でもあったのね
2012-10-18 03:03:21@hallucinyan 思想的フォロワー関係がラノベ的キャッキャウフフに反映されるという意味では、ニーチェは不可欠なんでしょうけれども。
2012-10-18 05:54:32@ttt_cellule 主人公が仮にもキリスト教異端にいるというのは、ロングキャンペーンとしてみると結構面白い金脈ではあると思います。仮にこのあとウィトゲンシュタインが出てきても『哲学探求』冒頭のアウグスティヌス論をネタにできるし、いつでも帝政ローマに還れる。
2012-10-18 06:10:42@ttt_cellule 空海と最澄の二人に愛された愛弟子くんに泰範という奴がいますんで、彼を女子として輪廻転生させて、永劫回帰論の時のニーチェと対決させる中で解脱論を説かせればいいんじゃないでしょうか。
2012-10-18 06:17:10@tricken 帝政ローマもってきたらネットワークがまた一つドカンと開かれるなあ。時代ごとで学園かクラスでも作らないと、舞台を管理しきれないような気もするが
2012-10-18 06:18:14@ttt_cellule 哲学ヘタリアなんですよね。しかしヘタリアも最初からキャラ揃っていたわけじゃないので、まずはヘタリアにおけるWW2なみに絞って関係性を固めた方がいいかなーと。
2012-10-18 06:19:57@ttt_cellule イタリア男子による「ドイツードイツー」が、バタイユ女子による「ニーチェーニーチェー」に変わったというか。国史を参照した萌えキャラが、個人著作を参照した萌えキャラになるという点で、距離の取り方が近い。少なくとも、擬人化ではない。キャラを通じた引用合戦。
2012-10-18 06:23:38@tricken @tricken 第1章の良さは、ニーチェがニーチェテキストのレジュメを切り、「私はこう書いた」とか言い出すあの二重性ですよ。擬人化ではできない手。
2012-10-18 06:26:17