@takashipom 村上隆さんによるコンテンポラリーアート解説

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takashi murakami @takashipom

ちなみに、、、コンテンポラリーアートって、観光地に行けば、必ず名物の美術館があって、そこに必ずあるもの、ですよね。その意味を知って「へぇ〜」と思えるのか「ケッこんなもん無意味だよ」と思うのか。そのあり方の差って大きいと思う。 http://t.co/fJcD43mJ

2012-10-16 22:58:23
takashi murakami @takashipom

コンテンポラリーアートを本当は知りたい人!是非僕の著作を読んで欲しい。僕の作品はニューヨークMOMAを筆頭に、日本以外の先進国の美術館で見れるはずです。なぜ、日本人が僕の作品を理解できないのか?なぜかくも海外の人は僕の作品を珍重するのか。 http://t.co/fJcD43mJ

2012-10-16 23:00:43
takashi murakami @takashipom

その辺の謎にもお答えしています。コンテンポラリーアートには見方があります。それはサッカーを見る時と同じレベルでのルールの理解が必要です。そのルールを是非、ご一緒に! http://t.co/fJcD43mJ

2012-10-16 23:01:48
takashi murakami @takashipom

コンテンポラリーアートって何?読んで字の如しなのですが、、、現代美術。何をして現代を指すかが争点でして、 パリにあったARTサロンが、第二次世界大戦後のNYへ移行し、ART再編が行われた後のコンセプチュアルな思考法を基盤とした美術の事。

2012-10-17 05:13:18
takashi murakami @takashipom

例えば音楽で、HIP HOPって何?と問われれば、歴史の説明がまずは前面に出てくるはず。コンテンポラリーアートもしかり。日本だと広くARTがつまりコンテンポラリーアートと思っている人も多いと思いますが、ちょっと違う。

2012-10-17 05:16:03
takashi murakami @takashipom

コンテンポラリーアートはマルセル・デュシャンを起源とし、ウォホールで開眼し、ダミアン・ハーストでビジネスになった、という流れ。そしてそれは第二次世界大戦と絡まったものであり、ハースト以降は世界経済の推移とも絡まった芸術の一分野である。

2012-10-17 05:18:08
takashi murakami @takashipom

第二次世界大戦で圧勝したアメリカは好景気に沸き、食い扶持を求めた芸術家が大挙、アメリカに流入した。マルセル・デュシャンもその一人。景気を背景にした資本主義経済の爆発が、世界を再編させ、その象徴がウォホール。とはいえ、世界の政治を牛耳るもう1つの戦勝国、イギリスから

2012-10-17 05:20:30
takashi murakami @takashipom

戦略的に出てきたのがダミアン・ハーストとフリーズムーブメント。何をして戦略だったかといえば、ARTマーケットを株式市場的にバブル化させたこと。イギリス発祥のオークション会社の2巨塔、クリスティーズ、サザビーズがそのマーケットを牛耳り、リーマンショック前日のダミアンの個人

2012-10-17 05:24:35
takashi murakami @takashipom

オークションと、ダミアンのバブルマーケットの一時的なクラッシュで一幕降りた。今はその残滓の中でのたうつゾンビ集団が、やはりマーケットをエンジンとして前進しようと世界中の新興マーケットを開拓&探索。ARTのイシュー不在と言われるのは、マーケットのパワーが強すぎるからであって、

2012-10-17 05:28:08
takashi murakami @takashipom

、、、あ、そうそう。そのマーケットってどうやって想像されているかって?日本のバブル経済時にその雛形を日本人も体験済み。文化国家を目指すべく、各地に公共事業としての美術館が乱立。各美術館が印象派から戦前戦後美術を買い漁った時期があったが、それがつまりはマーケット。

2012-10-17 05:31:43
takashi murakami @takashipom

中国では向こう10年間で100館の美術館ができる、とつい先日まで言ってた。僕の世話になったカタール1国でも向こう10年で10館出来るとの噂。でもバブル時の日本なんかその比じゃなかったしね。

2012-10-17 05:34:29
takashi murakami @takashipom

さっき言いかけたこと。<ARTのイシュー不在と言われるのは、マーケットのパワーが強すぎるからであって、、、>ココ。マーケットの存在がゾンビ化し、世界中をのたうち回っている。このゾンビを批評できる日本人美術評論家はいまんとこ0人です。なぜか。そういうこと書いても受けないからね。

2012-10-17 05:37:14
takashi murakami @takashipom

でも、マーケットのゾンビ化が今のコンテンポラリーアートの真の姿だ。僕はカイカイキキという会社でもって、そのゾンビの暗夜行路を行う決意で、世界中にギャラリーを開店することにした。ゾンビの現地取材だ。だから、今後もしばらくは僕の表現のリアルとして、ギャラリー事業は拡張させてゆく。

2012-10-17 05:39:25
takashi murakami @takashipom

「創造力なき日本」に書いた事は、一般ビジネス書に擬態した、コンテンポラリーアートのゾンビ化した姿のルポルタージュとして読んでいただくのがある意味正解。みなさん、僕の真の職業を勘違いしていらっしゃるしね。僕は現代美術作家=コンテンポラリーアーティスト。

2012-10-17 05:42:35
takashi murakami @takashipom

ビジネス=汚い、下卑た世界、という発想そのものが、敗戦国であり、経済後進国であった日本人の究極の美学から来るもの。しかし世界はそんなちんけな美学じゃ動いてない事は原子力事業の実態を見ても明らか。経済の行き先が迷走している。そこに思考の軸足を据えて、美とは何か?を思考せよ。

2012-10-17 05:46:31
takashi murakami @takashipom

オタクの皆さんからの僕への批判は、つまりは第二次世界大戦に敗戦した日本人のメンタリティーの核心部分からくるものである、ということ、わかってるのかしら。オタクって、つまりは夏目漱石の時代で言えば『書生さん』的な存在だよね。『書生さん』は仲間で集まっては文化国家を喝破し続けただろうが

2012-10-17 05:49:07
takashi murakami @takashipom

世界経済の動向と文化を彗眼できる人って少なかった。そして今、誰もが新しい世界の動きにドキドキしているでしょうが、やっぱり、経済を軸に回っている、損得を天秤にあらゆることが決定している。そしてその最終地点にして最先端がコンテンポラリーアートの世界とも連動しているのです。

2012-10-17 05:52:50
takashi murakami @takashipom

例えば、今年の僕のカタールでの個展で「へぇ〜」って思った人、多かったと思いますが、今年行われたイベントはもちろん、数年前から準備されているわけで。つまりは、向こう数年のあれこれも、今、決まっている訳で。

2012-10-17 05:55:24
takashi murakami @takashipom

コンテンポラリーアートとは何か?それをいつも思考し、物語っているのが僕の活動であり、新著「創造力なき日本」の内容です。会社内でのコミュニケーションブレイクダウンの起源を考えてみよう。その中で繰り広げられる創造のプロセスとはどんなものなのか。赤裸々な僕からのART論なのです。

2012-10-17 05:57:31