超初心者向けバンド講座(前編)
- afromootekki
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なおこれは僕の体験談です
この場合、相手のほうが多くの経験を積んでいるぶん言うことに説得力もあり、また実際勉強になることも多いはずです。ここでその相手の目指す音楽が一緒なら大きな助けになりますが、逆にやりたい音楽と繋がりの薄いバンドの影響を強く出されると、バンドをやるのが楽しくなくなります。
2012-10-21 21:40:33前置きの理由で楽しくないバンドをやる必要などないので、ここはしっかり自衛しましょう。また加入前の段階で相手に会う際、人柄にそういう気配を感じたらきちんと断りましょう。万が一、相手が上手で面倒な人を迎え入れてしまった場合は、それに気づいた段階で遠慮なくクビにしましょう。
2012-10-21 21:51:36繰り返しのようになってしまいますが、やりたい音楽をやっていても、バンド活動を続けると苦しいこと、面倒なことがたくさん出てきます。なのでバンドを存続させるためにやりたくない音楽をやるなんて愚の骨頂です。そのバンドが自分たちにとって楽しいものであるということを最優先にしてください。
2012-10-21 22:02:32なお初心者による単独加入希望というのは需要がほぼゼロなので、自分からメンボを作るのは考え直しましょう。どれほど素晴らしい音楽が頭の中に眠っていても一緒にやってくれる人がいなければ意味がないので、まずはどうにか趣味の近いバンドを探して加入し、経験を積んでください。
2012-10-21 22:06:32自分がどんなパートを選ぶかという過程を飛ばしてメンバー募集の段階にきてますが、そんなことは好きにすれば良いと思います。アスリートじゃないのだから、やりたいパートを選び、無理だと思ったときに替えればいいのです。アスリートみたいなメンバー揃えたい人たちのことは知らん。
2012-10-22 09:05:08しかしボーカルは例外です。例えば声量が小さいのに爆音バンドでボーカルやりたがるとか、あまりに音痴というなら考え直したほうが良いでしょう。それこそ修正するのにアスリートみたいな努力が必要になるので、そこまで含めてボーカル志望の人は真剣に向き不向きを考えてください。
2012-10-22 09:10:15なお以前に述べた理由で、これからバンドをやってみたいけど どのパートを選ぶか迷ってる人、または既に他のパートをやってるけどあまりしっくりきてない人は、ドラムを選びましょう。上手くなれば加入するバンドなんて選びたい放題だし、ギャラを貰ってサポートをやる上でもハードルが低いです。
2012-10-22 09:15:17「目立ちたいからバンドやろうと思ってるのにドラムなんて」と思ってる人は、なおさらドラムを選んでください。音源はともかく、ライブではボーカルの次にドラムが目立ちます。嘘だと思ったら手近なライブハウスにでも行って目の前で生演奏を見てきてください。
2012-10-22 09:20:08まぁもちろん実力次第ではあるし、またさすがに10人編成とかの大所帯だと目立ちにくいですが、2~3人編成だとギターボーカルより目立ったりします。とりわけドラムボーカルなんて、もう他のメンバーがどうでもよくなるぐらい目立つので、ボーカル志望の人にも一考の価値はあると思います。
2012-10-22 09:25:12さてメンバー集めの話に戻って、メンボを見て連絡を取り合い、実際に会うところまできたとします。このときはできるだけ、既に集まったメンバー全員で会いましょう。そして可能な限り音楽以外の話をしましょう。楽しくバンドをやる上で、音楽を介さずとも仲良くできるかはとても重要です。
2012-10-22 23:21:45バンドを続けていく限り、音楽を鳴らさずともメンバーと共にいる時間は増えていきます。いくら腕が良くとも、またやりたい音楽を共有していようとも、人間的に気にくわない相手と多くの時間を過ごすのは、当たり前ですが苦痛になります。
2012-10-22 23:32:46反論もあると思います。音楽で、とりわけバンドで食っていくのが極めて難しい状況なのだから、なおさら優れたメンバーをシビアに集めて人間的な不満には目をつぶるべきだ、と。それはそれで正論です。が、それは全員が鉄板のようなメンタリティを持って取り組めるなら、の話です。
2012-10-22 23:35:42嫌いな人間と共同作業をするのはかなりのストレスが伴います。仮に既に売れたバンドで、やっていくうちに仲が悪くなったというなら、キャリアのために我慢するのも分かります。しかし売れるかどうかも、いつまで続けるかも分からない初心者のバンドでそのような我慢を強いるのは僕には賛成できません。
2012-10-22 23:41:30また音楽的にも、過剰なストレスを抱え込めば創造性が落ちて良い音楽を作れなくなるのが普通です。ただそのストレスをこそ活力源にできる人も稀にいるので、自分がそういうタイプだと思うならそれでも良いでしょう。初心者にはまずバンドの楽しさを知って欲しいのでオススメしませんが。
2012-10-22 23:45:53例外としては、いま組もうとしてるバンドを、自分のミュージシャンとしてのステップアップとしてのみ捉えてる場合です。嫌いな人間であろうと単純に上手い人と一緒にプレイしたほうが上達は早いので、それはそれでアリでしょう。僕としてはそういう人が音楽を嫌いにならないことを祈るのみです。
2012-10-22 23:51:08さて無事にバンドを結成できたとします。或いは一部サポートの場合もあるかと思いますが、どのような形でメンバーが集まったにせよ、既に一回以上スタジオに入って全員の好みや実力のほどはある程度分かったと思います。ここで本格的に活動を始める前に、必要なのは充分なミーティングです。
2012-10-23 10:00:38事前に好きなバンドや大まかな活動方針は確認してあると思いますが、初対面のときはまずバンドに加入するため猫被ってた人が「実は…」というのはよくある話です。時間は充分にあるのですから、本音を引き出せるようにしっかり腰を据えてミーティングしましょう。
2012-10-23 10:10:14また、ミーティングと言うと構えてしまうかもしれないので、飲み会とか、酒が飲めないメンバーがいるなら鍋をつつくとかでも構いません。中には直接会うと本音を言えないような人もいるので、SNSやチャットを使うのも良いでしょう。そのあたりはメンバーの人柄に応じて工夫してください。
2012-10-23 10:20:10このミーティングの目的は、冒頭部で述べた「メンバー間の温度差」を調整するためです。例えば全員が完全にコピーしかやるつもりがないというならさほど問題ないですが、趣味/アマチュア志向であってもコピー中心にやりたいのかオリジナル中心にやりたいのかで活動の仕方は変わってきます。
2012-10-23 10:30:24ましてやプロ志向だと、コピーから徐々にオリジナルへ向かうのか、最初からオリジナル中心でやるのかだけでも相当な温度差があります。コピーにしても、同じバンドが好きな中で好きな曲がそれぞれ違うことは多いので擦り合わせる必要があります。好きじゃない曲は誰だってやりたくないのですから。
2012-10-23 10:40:12この段階で「自分がやりたいことはカッコいいに決まってるのだから全員それに付き合え」とか考える人は、そもそも集団行動に向いてないのでバンドをやることそれ自体を考え直しましょう。ただ稀にノエル・ギャラガーみたいな人もいるので、そのぐらい自分に才能があると思う人は好きにしてください。
2012-10-23 10:50:09ともあれこのミーティングを通じて、メンバーそれぞれの温度差を均した「バンドの温度」を全員で共有してください。もともと温度差がほとんど無いならいいのですが、ある程度の差がある場合、必ず温度の低いメンバーに対して不満を感じるようになります。しかしそれは理不尽な不満なのです。
2012-10-23 11:00:36これはバンド云々以前の問題なのですが、メンバーは他人です。人格も育ちも知識も才能も、或いは性別も自分とは違う人間です。違う人間に対し、一つの対象に自分と全く同じ感情を持たせようとするのは不可能です。同じ音楽に感動したとしても、その感動の内容はそれぞれ違うのです。
2012-10-23 11:10:11なので、自分の温度に対して相手の温度が低いからといって不満を表明しないでください。全員で共有した「バンドの温度」に対してあまりに低いと思ったときだけ文句を言いましょう。ただここでも、相手の人格に対する敬意を忘れないよう注意してください。
2012-10-23 11:20:07