あやかし町へ、いらっしゃい #妖町

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朔月は不知火（しらぬい）で宵闇横丁に住んでいる料理人です。紙風船を大事にしています。河童（かっぱ）とは顔を合わせると喧嘩する仲です。 #妖町 http://t.co/y2bJKMwh 「胡瓜ばっかり食ってんじゃねえ、この河童！」ｗｗｗ

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もう昼だな。しっかり食わないと動けなくなるぞ。【だいえっと】だのなんだの言うんならなあ、夜を軽くすんだよ。で、歩け。いいか？食わないのは論外だ。おら、野菜を多目にした飯を作ってやるから。 #空想ツイート #妖町 #不知火の刃

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【不知火の刃（じん）】宵闇横丁に住んでいる料理人。和洋中なんでもござれ。もちろん料理中は人の形を取る。べらんめいで柄は悪いがいい奴。古びた紙風船を大事にしているという。河童とは顔を合わせると喧嘩する仲。胡瓜ばかり食べるのが気に入らないらしい。 #妖町 #不知火の刃

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俺ぁこんな性格だからなあ、ひとつの場所には落ち着けねえんだよ。このあやかし町でも人の街でもな。その代わり、山ほど店を渡り歩いたからな、大抵のもんは作れるようになったな。・・・材料さえありゃあな。 #妖町 #不知火の刃 #空想ツイート

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朔月はぬらりひょんで黄昏横丁に住んでいる経師屋です。小鳥を大事にしています。かわうそとは背中を預ける仲です。 #妖町 http://t.co/y2bJKMwh ぬらりひょんーｗ　経師屋ってやっぱわかりづらいかもね（＾＾；）

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包丁一本、さらしに巻いて、不知火の刃（じん）は今日も町を出る。比較的保守的で好きなものばかり食べる傾向にあるあやかしたちと違い、人というのは食に対して貪欲で勤勉だ。刃はその知識を得るために今日も人の街へ行く。うきうきしすぎて知り合いに気持ち悪がられながら。 #妖町 #不知火の刃

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例えば強面のでかい男が、思わず笑っちゃうくらい嬉しげに料理してたら可愛いかなあとwえ？かわいくない？www #妖町 #不知火の刃

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【ぬらりひょんの空也】黄昏横丁に住んでいる経師屋（ふすまや掛け軸などの表装をしたり直したりする）。亡き妻の魂が形を変えた紅の小鳥を大事にしている。昔は喧嘩に明け暮れ、かわうそとは背中を預ける仲だったらしい。 #妖町 http://t.co/y2bJKMwh

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ぬらりひょんといえば人の家にも勝手に上がり込むと思われているが、実のことを言えばその人の良さで「まあ、寄ってって下さいな」と袖を引かれるのが常である。それも圧倒的に女性が多い。要は気を引こうとする女性に誘われるのを断らないから人の家に姿があるわけだ。 #妖町 #ぬらりひょんの空也

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彼のすごいところは、そのもてっぷりではない。そうやって誘う女性たちの旦那も、知らぬ間に上がり込んでいる男が空也であれば嫌な顔をしないというところなのだ。もちろん理由はある。それは、彼の心がいまだに亡き妻のものであると誰もがわかっているからだった。 #妖町 #ぬらりひょんの空也

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空也の妻は人だった。当然、先立たれる覚悟はしていた空也だったが、老いる前に彼女は無情にも命を奪われたのだ。あやかしであれば、空也はすぐに相手を殺したであろう。だが、犯人は人であり、すぐに捕まった。人の罪は、人の法で裁かれねばならない。 #妖町 #ぬらりひょんの空也

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空也に出来たのは、彼女の命の最後の一欠片をすくいとり、小鳥の姿に変えることだけであった。赤い小鳥は今も空也と共にある。だから、女性たちは彼を構いはしても惚れることはないのだ。 #妖町 #ぬらりひょんの空也

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朔月は狛犬（こまいぬ）で露草小路に住んでいる機織りです。扇子を大事にしています。鈴彦姫（すずひこひめ）とは仕事で付き合いがあるようです。 #妖町 http://t.co/y2bJKMwh うわーい♪

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あやかし町で迷子になったら、まずはほこらを探しなさいな。小さなほこらは町のいろんな所にあるから、闇雲に歩いてもきっとどれかには行き当たるはず。見つけたら、ほこらに手を合わせて行きたい場所を思い浮かべて。そしたらほこらから青い蝶が出てきてあなたを導いてくれるでしょう。 #妖町

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朔月は獏（ばく）で稲荷の辻に住んでいる医者です。硯を大事にしています。髪切り（かみきり）とは顔を合わせると喧嘩する仲です。 #妖町 http://t.co/y2bJKMwh

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露草小路に機織りの音が響く。からからぱったん。からからぱったん。人は機械で安く大量に布を作るけれど、あやかしによっては化学繊維が肌に合わない者もいるから、狛犬の阿騎（あき）は自然の糸を自然のもので染めたものを使って、手で布を織る。ひとつひとつ丁寧に。 #妖町 #狛犬の阿騎

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しゃらん、と微かな音に気づいて、阿騎は機織りの手を止めた。少し体の綿埃を払ってお茶を入れる。ほどなく鈴彦姫のささねが現れた。彼女は時々やって来ては阿騎の布を買ってくれる。「こんにちは、阿騎さん。織り上がったのを見せてくださる？」「ああ、でも、お茶の後でね」 #妖町 #狛犬の阿騎

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「あら、珍しいわね、これ」ささねがつまみ上げたのは羊の形の饅頭だった。めえめえと可愛く鳴いている。「夢の中で群れていたとかで、貘の旦那にもらったんだよ。どうやら誉めると喜ぶらしい。美味いよ」ささねは笑みを浮かべて羊の形の饅頭を撫でた。#妖町 #狛犬の阿騎 #坂饅頭

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「可愛いわねえ。食べちゃいたいくらい」そして本当にぱくりと一口。「ほんと。おいしい」「この辺では見たこと無いから、どっか夢を通じて流れてきたんだろうってさ。夢の中は距離があるようでないものだから」阿騎は自分もぱくりと食べると、立ち上がった。 #妖町 #狛犬の阿騎 #坂饅頭

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「持ってくるよ。待ってて」織った布はとりあえずすべて彼女に見せることにしていた。その中で彼女が気に入ったものだけを買い取ってもらう。柄や質感で仕立てる服が変わるのだから、すべて買えと言うのは無理な話だった。もちろん他にもお得意様はいるので困ることはない。 #妖町 #狛犬の阿騎

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ただ、彼女の作る服や着物が一番自分の布に合っている気がして、阿騎は彼女にまず選んでもらうことにしていた。「どう？」「そうね」ささねが首をかしげると、しゃらんと音がする。「これとこれ。あと、これ」最後に選んだ布を少し広げてささねは笑った。「これ、自分用ね？」 #妖町 #狛犬の阿騎

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「ばれた？」悪びれもせず笑って見せる。それは、自分好みの柄と手触りで織った布だった。彼女が気づけば自分の服を頼もうと織ったものだ。悪戯に引っ掛かった顔をしてささねは苦笑した。「わかったわ。仕立て賃は取るわよ？」「よろしく」代金を受け取り、布を包む。 #妖町 #狛犬の阿騎

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「じゃあ、いつも通り送っておくよ」「ええ。お茶とお饅頭、ごちそうさま」ささねは軽く頭を下げて、手ぶらのまましゃらんと名残の音を残して帰っていった。布は重いので、小鬼便で送るのだ。「今日はよく笑ってたな」満足げに阿騎は呟くと、小鬼を呼ぶべく呪符を手に取った。 #妖町 #狛犬の阿騎

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【守宮の洋菓子屋】で三日月型のちーずけいきが出たんだってね。ふむ。お茶請けに買ってみようかな。うちに来るお客は結構甘いもの好きが多いし。あの人にも送ってあげようかな。無理矢理服を頼んでしまったからね。もちろん自分用にも買うよ。 @rssyubinbou #妖町 #狛犬の阿騎

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狛犬の阿吽といえば、双子より強い絆があるのだ。離れて生きるのは勇気が要ったが、俺たちは狛犬という一対の存在ではなく、阿騎と吽海というあやかしとして生きてみたかったのだ。今なら、同じ町で暮らしても二つで一つの存在ではない俺たちでいられそうな気がする。 #妖町 #狛犬の阿騎