エロゲOPの話、麻枝准の話

備忘録代わり。面倒になったら非公開に戻す。 存在しなかった幼なじみ http://togetter.com/li/396804 の前ふり会話の一つ
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白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire 全くそう。プロットにおいてもそういう傾向があるでしょう。一つの形式としてもろもろの構成要素を拘束しているように見えちゃう

2012-10-11 23:58:17

10/12-13

白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire 坂本久石~(ピアソラ入れようと迷った)の泣き情念定型指摘ツイートより、ノベルゲーム(音楽)の大半は過去の想起に依拠、の指摘が核心のはずなんだけどRTされないね。なぜ幼少期記憶の発掘になるのか? ハイティーンで過去の層を出すとそうなるから、なわけで。

2012-10-12 19:03:49
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire ノベルゲームの演出や情動は、過去・現在・未来のレイアウトと、現在時制にしかならない視点人物への没入とその動かし方の組み合わせで殆ど決まるって印象がある

2012-10-12 19:05:45
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_cellule ピアソラはちょっと違うかな。あれはヒスパニック的=南米的な泣き、という別の領域に属していて、しかもピアノ中心の音楽ではないですからね。しかし付随音楽、つまりサントラ的なものはノベルゲームに限らず本質的に過去を志向していますよ。

2012-10-13 01:05:40
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_cellule それはキャラの死などの出来事の未来性(残酷劇の情景)を描けない、というノベルゲームの弱点と繋がっていると思います。ドゥルーズ的に言えば現在と過去の相補的関係でノベルゲームの構造は止まってしまっている。

2012-10-13 01:00:43
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire 未来書けないね…。フラッシュバック妄想を置くぐらいならできるんだけど。そういえば、MOON.の面白さは「舞台の場所は限定されててクローズドなのに洗脳機械で強制毎日走馬灯」だった。ノベルゲームは基本的に毎日走馬灯みたいなもんですが。

2012-10-13 01:55:41
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_cellule 麻枝のシナリオにおける強制反復の多用というのは、むしろ未来=「出来事」性への飛躍の契機という気がします。贔屓目で見てるかもしれませんが。マジなのかネタなのか分からないものの強度という意味では。ある種のDQN的出自の問題も絡むでしょう。

2012-10-13 02:37:43
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire 反復はネジやゼンマイを巻いてるようなもん、ってことね。ゴム動力プロペラ機。

2012-10-13 02:42:41
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_cellule 麻枝准のシナリオは残酷なんですよ、ニーチェ=バタイユの系譜にあるような。このあたりのことはまだ上手く言語化できませんが、一般の「泣きゲー」音楽と、麻枝准の音楽の間の微妙な差異としても現れているのではないかと思いますね。

2012-10-13 02:47:36
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_cellule 容赦ないってことですね。解釈され、根拠付けられる前に、結果だけが与えられる感じ。キャラが突然倒れたりするわけですが、コメディタッチの日常からトラウマが展開される後半への展開の仕方はカットアップ的。時間の連続性を廃棄して結果だけを与える残酷さですね。

2012-10-13 03:11:32
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire 作中で解釈されず結果が/に放り出されるってのはその通りですね。ONE以降、いわゆる考察が生じたのもその性質に由来した。しかしそれが時間の連続性の廃棄と言えるかどうかはちょっと…。

2012-10-13 03:22:03
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire リトバスは私にとって注目点があまり無い作品なんだけど、理樹がロールプレイして恭介行動をなぞり反復するサイクルがあるのと、駆け落ち的同居~特殊学級行きする間に鈴の内面の連続性が殆ど描かれない(こう説明すると順が逆だけど) が対になってるのが面白かった

2012-10-13 03:27:30
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_cellule むろん麻枝もまたノスタルジアによる時間への紐帯を温存していますね。リトバス以降はノスタルジアへの自覚が濃厚になりすぎて、別の逸脱性を生み出しているとは思いますが。CLANNADにおける潮編というのは、ナポレオン没落以降の後期ヘルダーリンみたいなあれ。

2012-10-13 03:27:03
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_cellule アニメ版を見ていて、AB!との近さに驚きましたね。と同時に、麻枝が私小説的な泣きゲーの型を捨て、青春群像劇みたいなリトバスをやり始めたとき、ノスタルジアという点だけはむしろ保存・強化していたのだなということを再発見しました。クロチャンにも影響されてか?

2012-10-13 03:32:18
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire ああ、リトバスやると「何このAB原形感」ってなるよね。私はリトバス終盤をやりながら濃厚にナツユメナギサを思い出したりしてた(ナギサの方が後年の作品だけど)。リトバスってサガプラ近作と言われてもあんまり違和感ない

2012-10-13 03:34:53
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_cellule リトバス~AB!のノスタルジアというのは、もはやプレイヤー=主人公という「わたくし」にとってのノスタルジアじゃなくなっているんですよね。複数化している。しかも「実現しなかった青春の反復」ということでノスタルジアの対象がシミュラクルに置き換えられている。

2012-10-13 03:41:51
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire クロチャンか…クロチャンといえば智代アフターの方がクロチャンっぽさを感じたよ。智代が「独り太一」状態になってて。クロチャンは男友達結束シーンを代表とする要素以外に群像性はあまり無いと思ってた

2012-10-13 03:41:57
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire 私はCLANNAD時点でノスタルジアが強すぎると思う。主人公の懐郷意識がなぜ生じているかわからなくなってしまうもの。「底辺生活ゆえに」かと思ったけどそこをつないでる描写も無いし。後期ヘルダーリンについては、彼の詩作を時系列把握してないのでノーコメで。

2012-10-13 03:43:04
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire そういえば過去反復の走馬灯状態は定番だけど、これは同時に夢との関係になりやすかったり、死亡がどこかの時点で刻印されている設定になりやすいね。リトバスでは鈴と夕焼けの教室で会う終盤場面を見たとき、「あ、理樹だけが死ぬエンドね」とみなしたよ。違ったけど。

2012-10-13 03:46:30
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_cellule この「実現しなかった青春の反復」というテーマは、すけじー君が「存在しなかった幼馴染と出会うこと」を求め続けているのと関係あるように思います。タルコフスキーのノスタルジアにおける女中マリアとの性交による奇跡みたいな、何かそういう時間外的なものへの希求。

2012-10-13 03:44:58
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire ああ、その指摘は面白い。「実現しなかった青春の反復」を願望-充足の関係で読まないなら、そういうつなげ方もありか…。「存在しなかった幼馴染と出会うこと」だとONEの長森やKanonの舞にも部分的に繋げられるんじゃないかな。kanonは舞だけ面白いと思う

2012-10-13 03:49:34
白江幸司 @ttt_cellule

@sensualempire しかし、リトバス~ABをノスタルジアと言うのは少し違和感も。コミュニティとそれを支える関係性への愛着、反復は求めていても、それ以上ではないでしょう。むしろルールにおいて反復可能性・再現可能性が強調されている。CLANNADのは反復なき喪失だし。

2012-10-13 03:54:24