- boppggun2012
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http://t.co/EIaxwn4S - ところで、わたしはSpider RobinsonのIF誌での書評を読んで育ったという実感を持っているのだが、彼の書評集をどこかでまとめてくれないものか。少なくとも、彼の小説よりはずっとおもしろいと思うんだがなあ。
2012-12-08 20:07:52【洋書千一夜0040】Michael G. Coney, Syzygy (1970)。Coneyの初期長篇。スタージョンとのつながりはありやなしや? http://t.co/Wzrs5KDx
2012-12-09 13:04:46思い出せば、あるところからロス・マク論を依頼されていたのだが、まったく準備ができていない。まだまだ先の話になりそうです。
2012-12-09 13:09:53【洋書千一夜0041】Geoffrey Wolff, Inklings (1977)。最近買った本の続き。彼の父親をめぐる回想記The Duke of Deception (1979)は、かつて自分で訳したい本の一つだった。 http://t.co/XQIkgmz1
2012-12-10 01:09:16【洋書千一夜0042】Robert McCammon, The Hunter from the Woods (2011)。ご存知『狼の時』のウルフガイ、マイケル・ガラティンが再登場する短・中篇6作を収録。楽しいねえ。 http://t.co/dAscozRR
2012-12-10 14:58:24集中講義で、来週の16日から23日まで東京に滞在。飲む約束を入れていたら、夜がすべて詰まってしまった。いったい東京に何しに行くのか、我ながら疑問。まあしかし、扱うのはナボコフなので、予習をするだけで幸せ、満足です。
2012-12-13 02:08:32集中講義のテキストは文学講義で、『荒涼館』と『ボヴァリー夫人』論。『荒涼館』論で、読んでいてギョエーと言いたくなる箇所がある。やはりナボコフ先生すごい。今日、フロベールの専門家と飲んでいたんだけど、やはり『ボヴァリー夫人』論にもそういう箇所があるのだそうな。
2012-12-13 02:13:09小説の作りとして、文学講義で扱われている作家の中で、ナボコフといちばん肌が合うのはフロベールだと思う。専門家の話では、『ボヴァリー夫人』でも再読すれば伏線張りまくりだとか。その反対に文学講義の中でいちばんつまらないのは『ユリシーズ』論。かなりトンデモに近い『変身』論を別にすれば。
2012-12-13 02:20:00東京出張の1週間が終了。扱ったのはナボコフの文学講義で、予習をしているとついつい時間を忘れてしまった。ズブズブとのめり込んでしまう感覚、これがナボコフを読むおもしろさなんだよなあ…。なるほどそうだったのか、と発見したことも多く、個人的に収穫大な出張だった。
2012-12-22 18:12:20ナボコフになぜのめり込んでしまうのか、と考えると、それはやはり、「楽しく遊ばせてくれるから」というのが第一の理由。わたしが詰将棋をやっているのもまったく同じ理由で、楽しい遊びだから、それでついつい時間を忘れてのめり込んでしまう。
2012-12-22 18:16:45詰将棋を50年近くやっていると、たいていのものは作れるくらいの技術は身についてしまうのと同様で、ナボコフを30年近く読んでいると、最初の頃には見えていななかったことが自然に見えてくる。そういうわけで、詰将棋とナボコフ、どちらもまだまだこの先楽しめそうで、それが嬉しい。
2012-12-22 18:22:07文学講義を読んでいて、ナボコフ先生、それもしかして間違うてはるのとちゃいますか?と指摘したくなる個所を発見すると、妙に嬉しい。イケナイ生徒。
2012-12-22 18:31:38【洋書千一夜0043】Sébastian Japrisot, Women in Evidence (1986、英訳版1990)。ジャプリゾはさすがにぜんぶ読んでおかないとね。これは未訳なんでしょうか? http://t.co/I10Jbyfy
2012-12-23 01:06:41【洋書千一夜0044】Mary Elizabeth Counselman, Half in Shadow (1978)。Weird Talesのマイナー作家による短篇集。Arkham Houseから出ている本はつい買ってしまう。 http://t.co/CSsHUcvW
2012-12-23 14:25:10【洋書千一夜0045】David H. Keller, The Folsom Flint (1969)。怪奇小説ファンには"The Thing in the Cellar"の作者としておなじみの、Keller最後の短篇集。 http://t.co/93BmZDuF
2012-12-23 19:53:14【洋書千一夜0046】Mary E. Wilkins-Freeman, Collected Ghost Stories (1974)。米文の研究者で、怪奇小説マニアというのは誰かいないのだろうか…やはりいそうにないか。寂しいね。 http://t.co/drgHmFyT
2012-12-24 14:54:11http://t.co/drgHmFyT - そう言えば、先日「アメリカ文学と亡霊」というシンポに出たのだが、なんか違和感があったのはどうもその辺が原因だったか。
2012-12-24 15:02:48フォークナーの「エミリーに薔薇を」を初めて読んだのが、このPan Booksの恐怖小説アンソロジーだった。なかなか他の米文研究者には真似できないことではないかとひそかに自慢しているのだが、そんなこと自慢してどうする。 http://t.co/YpllVSgM
2012-12-24 15:09:04【洋書千一夜0047】Francis Wheen (ed.), Lord Gnome's Literary Companion (1994)。いわば英国版の「メッタ斬り」書評集。心地よい毒舌が冴えまくるのはさすが英国です。 http://t.co/ZT3vYuKc
2012-12-25 00:43:15毒舌書評のサンプル。<ディック・フランシスは英国文芸界で重要な位置を占めている。彼は読書嫌いの人々がいちばん好きな作家なのだ。…フィリップ・ラーキンは彼のことをこう言った。「平均的なブッカー賞候補作に比べてつねに20倍読みやすい」>
2012-12-25 00:54:30現在書評用として抱えているのは、大崎善生『赦す人』(新潮社)と丸谷才一『快楽としてのミステリー』(ちくま文庫)の2冊。
2012-12-25 04:16:16といっても、丸谷さんの本を選んだのはべつに追悼用ではない。追悼のために文章を書くのは昔から嫌いで、詰将棋作家が亡くなったときに追悼文を依頼されたことはこれまで何度かあるが、たぶんすべて断っている。
2012-12-25 04:22:25考えてみれば、『赦す人』も団鬼六追悼の意味合いがなくもないが、個人的なつきあいはゼロだったので、一読者としては距離がとりやすい。
2012-12-25 04:28:13ちなみに、毎日新聞では、書評にどの本を選ぶかはまったく書評委員の自由裁量に任されている(そうでなければ、詰将棋本を選ぶという暴挙が許されるわけがない)。従って、好きなものを選べるので、選ぶそのことじたいがすでに価値判断であり、わざわざケチをつけるために書評したりはしない。
2012-12-25 04:35:41そうは言っても、書評予定本が予想に反してつまらなかったりすることもあるわけで、そういう場合は第2候補、第3候補…と落ちていくため、難儀する。
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