気送管都市

都市全体を大小様々な管が覆う気送管都市の物語。 SFカテゴリがないので分類に悩んだが通信技術ということで。
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芹沢文書 @DocSeri

気送管都市スチームパンクについて考え始めたら「気送管に納めるため書籍より巻物が」「パンチカードではなくオルゴールよろしくシリンダを」「カプセル表面のパンチ穴を自動で読み取って抽送」「結節点ではパケットを一度スタックして順次送り出すシステムが自動化され」みたいな妄想が止まらない

2012-10-26 23:15:28
芹沢文書 @DocSeri

気送管でパケットを目的地まで届けるためにTCP/IPが制定され、柔軟な拡張性を持った物理送受信システムとして町中が管とルーティングタワーに覆われ積層化してゆく。パケット制御を担う無数の解析機関は互いに制御信号シリンダをやりとりし、いつしか全体が巨大な演算装置として

2012-10-26 23:25:09
芹沢文書 @DocSeri

以前考えてた紀元前スチームパンクと合わせて「巻物が書籍に移り変わる前に気送管システムが普及したため書籍が実用化されなかった」ような世界があっても面白いか。しかし巻物はシーケンシャルアクセスという欠点があるので、それをどうやってランダムアクセスに切り換えるかが悩みどころ

2012-10-26 23:29:49
芹沢文書 @DocSeri

100年以上続く気送管都市では気送管そのものが文化と結び付いている。人々は近場とのやり取りを伝声管で、距離のある場合は気送管通信で対話し、気送管から配給を受け取り、気送管鉄道と気送昇降機で移動する。死者は気送棺に乗せられ気葬場へと送られ、仕分け解析機関が所定の墓地へと納棺する。

2012-10-27 01:03:55
芹沢文書 @DocSeri

気送管のパケットロスが妙に増加している。失われたパケットを探して仕分け塔を巡る走査官。下層の古い気葬塔、崩落した地下水脈の奥底に蠢く、何かおぞましいものの気配。入り組んだ街の中を逃げる走査官、しかし気配は街中に張り巡らされた管を通ってやってくる……みたいなホラー展開もできるな

2012-10-27 01:16:47
芹沢文書 @DocSeri

石炭ガス管気送管を利用した燃焼タイミング制御による映像投影システム。後に炎色反応を利用したカラー化が図られ、また併走する気送管でピンシリンダ及び音声記録シリンダを同期配送することで一定時間の動画投影も可能になったこのサーヴィスは郵チューブと呼ばれ

2012-10-27 01:32:43
芹沢文書 @DocSeri

気送管都市構想はもうちょっと詰めてゆきたい

2012-10-27 01:37:34
芹沢文書 @DocSeri

あ、国ごとに異なる通信システムを採用してる設定でもいいなぁ。例えばフランスは腕木通信塔システムを高度化させてゆき、イギリスは気送管を、ドイツは……そうだな、聴音塔とかで。ロシアは氷管光通信とかどうだろう。一方日本は駅伝を使った

2012-10-27 01:46:38
ぺらねこおじいたゃん @peraneko

@DocSeri イギリスはバグパイプと太鼓ー ドイツが気送管? ロシアはクマ

2012-10-27 01:48:09
芹沢文書 @DocSeri

気送管は圧縮気体生成のために蒸気機関を利用するが、その燃料としても製鉄燃料としてもコークスが多用され、副産物である石炭ガスは気送管に併走するガス管で送り届けられる。細気送管は伝声管を兼ね、大型気送管による鉄道輸送まで一手に引き受ける気送管公社は都市のインフラをほぼ掌握し

2012-10-27 08:39:27
act @zaylog

蒸気の高度な制御を必要とするスチームパンク世界では、様々な弁機構が開発され、蒸気駆動計算装置などの集積化によって細管製造技術も併せて向上していった。それらが古典的な管楽器と邂逅しプログラム可能な制御装置と組み合わされた時、人工発声装置へと行き着く。ハツネ・ムジークの誕生である。

2012-10-27 09:01:12