夜明けの書評談義

夜があけた後もつづいています。この続きは、 #shohyoron で!
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米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

読みの力、読書量で、圧倒的なパワーをもつけど、キャラ&読書傾向が真っ向から対立するふたりががっぷりよつなのが、北上次郎×大森望『読むのが怖い!』。

2010-01-25 03:51:12
伊藤 信也 @ItoShinya

読書の網羅性と評価能力の向上は必ずしも比例しないのが難しいところですね。自戒も込めて RT @toyozakishatyou: 的確なまとめ、ありがとうございます。 RT @yonemitsu …評価・マッピングするためには、そのジャンルの本を網羅的に読んでいなければならない…

2010-01-25 03:49:12
伊藤 信也 @ItoShinya

「私は漫画を何千冊も読んでいる」芸能人がテレビに出てくることがあるが、その人の漫画批評がびっくりするほど大したこと無くて(あるいはとんちんかんで)拍子抜けしたことは一度や二度ではない。読めば読むだけ批評が良くなるとは限らない。でも読まないと始まらない。だからすぐれた批評は稀少。

2010-01-25 03:58:23
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

評価・マッピングするためには、最低限、網羅的に読んでなければならない。網羅することに加えてマッピング能力が必要。ぼくには網羅が足りない。RT @ItoShinya ItoShinya 読書の網羅性と評価能力の向上は必ずしも比例しないのが難しいところですね。自戒も込めて

2010-01-25 04:23:24
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

ぼくは書評と批評はまったく別のものだと考えています。 RT @ItoShinya 「私は漫画を何千冊も読んでいる」芸能人がテレビに出てくることがあるが、その人の漫画批評がびっくりするほど大したこと無くて…

2010-01-25 04:25:31
伊藤 信也 @ItoShinya

書評と批評はまったく同じではないですが、まったく別のものというのも言い過ぎだと私は思っています。 RT @yonemitsu: ぼくは書評と批評はまったく別のものだと考えています。 RT @ItoShinya …その人の漫画批評がびっくりするほど大したこと無くて…

2010-01-25 04:31:14
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

おもしろいテーマなのでついつい。批評は、対象作品を読んでいる読者を前提としていて、書評は読んでいない読者を前提しているという部分が異なると考えています。だから、極端な話、マッピングと要約だけでも書評として機能する。 @ItoShinya

2010-01-25 04:37:33
杉江松恋『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)1/8発売 @from41tohomania

書評の中の批評性はかなり重要なテーマ。 RT @yonemitsu おもしろいテーマなのでついつい。批評は、対象作品を読んでいる読者を前提としていて、書評は読んでいない読者を前提しているという部分が異なると考えています。(中略) @ItoShinya

2010-01-25 04:40:33
杉江松恋『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)1/8発売 @from41tohomania

書評は未読の人のために書かれるもの、という前提の上で、さらに批評として機能する文章を書こうとすると、先行作品や他分野とのマッピング以外に手が無くなることが多い。しかし作品本位で書評をするためには、どうしても作品の構造分析に踏み込まざるをえず、未読の人間への配慮とぶつかってしまう。

2010-01-25 04:45:32
杉江松恋『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)1/8発売 @from41tohomania

私は、未読の人への配慮を欠いた書評を良いものだとは考えていない。それくらいなら、あらすじ紹介と感想のみの書評のほうが「商業原稿としては」マシである。ただし、単なる臆病から構造分析の可能性を捨てるのだとしたら、その人は書評家としては失格だとも考える。

2010-01-25 04:47:29
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

マッピングは批評じゃなくて書評の機能だと思うのだけど、うーん。 RT @from41tohomania 書評は未読の人のために書かれるもの、という前提の上で、さらに批評として機能する文章を書こうとすると、先行作品や他分野とのマッピング以外に手が無くなる…

2010-01-25 04:49:25
杉江松恋『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)1/8発売 @from41tohomania

自分の中で結論が出ていない問題なので、あやふやな言い方を許していただきたい。現時点では、批評への挑戦と読者への配慮の間で、常に最適の道を模索し、時には曲芸のようなレトリックの採用も検討する、という戦術が自分になしうる現状の最良だと考えている。しかし戦略は今のところ見えていない。

2010-01-25 04:49:42
伊藤 信也 @ItoShinya

@yonemitsu 批評は「対象作品を読んでいる読者を前提」としているのでしょうか。それだけではない、と以前から思っていましたが、もしかすると私の方の前提の知識が間違っているのかもしれません。そこは正直言って自信がありません。人によってかなり概念の内包が異なっている気もします。

2010-01-25 04:51:15
杉江松恋『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)1/8発売 @from41tohomania

同時代批評のために使われる手法だと思うのですが>マッピング? それだけでは批評の機能にはなりがたいということでしょうか? RT @yonemitsu マッピングは批評じゃなくて書評の機能だと思うのだけど、うーん。

2010-01-25 04:52:39
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

@ItoShinya 批評の批って、つきあわせるイメージがあるので、参加者全体が、もう対象物をつきあわせて、解析するイメージがあります。まあ、定義問題になると、立ち位置も違うから、差があるかもしれませんね。

2010-01-25 04:54:34
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

未読者を対象とするのが書評なら、マッピングは役に立つ(バカミスで、こういうタイプで、この本よりバカ度が高くて、うんぬんなら、オレ読まなきゃ等)という意味で、マッピングは書評の機能と考えます。 @from41tohomania

2010-01-25 04:58:16
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

批評は、テキストから個が読み取ったモノを公に示すものだとすると、マッピングはあまり上手く機能しない。マッピングのための新しい軸を示すことは批評になりえるのかも。と考えます。 @from41tohomania

2010-01-25 04:59:38
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

とはいえ、ぼくの言葉遊びが過ぎるのかも。ぼくは、今、つい、純書評とか純批評とかっていうようなものを試考していました。現実的には、そんなに厳密にわけられるものでもないだろうに。

2010-01-25 05:00:47
伊藤 信也 @ItoShinya

@yonemitsu たしかに「批評会」というとそれぞれがすでに対象の詳細を承知している印象があります。批評が「未読、未見」の人にも向けられる「分析的紹介」のように言われだしたのは、マスメディアの側からかもしれません。たとえば「映画批評」とか。

2010-01-25 05:01:48
杉江松恋『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)1/8発売 @from41tohomania

書評にはそうしたカタログ機能があるという点は同意なのです。@yonemitsu未読者を対象とするのが書評なら、マッピングは役に立つ(バカミスで、こういうタイプで、この本よりバカ度が高くて、うんぬんなら、オレ読まなきゃ等)という意味で、マッピングは書評の機能と考えます。

2010-01-25 05:04:06
伊藤 信也 @ItoShinya

@yonemitsu 今時の「映画批評」は「ねたばれ」していないかどうかに気を遣わなくてはいけなくなりました。これは相互検討会の「批評」なら不要だったはず。これは仰るように、一人一人違った概念を持っているのかもしれないので、これ以上は前に行けないのかもしれません。

2010-01-25 05:05:22
杉江松恋『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)1/8発売 @from41tohomania

私の悩みどころもそこで、マッピング以外に手をもてないとしたら、永久に書評は批評になりえない。@yonemitsu 批評は、テキストから個が読み取ったモノを公に示すものだとすると、マッピングはあまり上手く機能しない。マッピングのための新しい軸を示すことは批評になりえるのかも。

2010-01-25 05:05:49
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

書評は批評にならねばらなぬのでしょうか。ならないでもいいと思うんだけど。 @from41tohomania

2010-01-25 05:08:50
杉江松恋『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)1/8発売 @from41tohomania

作品それ自体について深く語ることと、過去や同時代に存在するものの中でどの辺に位置するかを指摘すること。書評をするときにその二点を頑張るのですが、前者についてはいつも力不足を感じている。読みが足りないと思いつつ、逆に水平や垂直方向の分析が欠けているのかも、という疑念に囚われます。

2010-01-25 05:09:17
杉江松恋『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)1/8発売 @from41tohomania

ならないといけない、ということは無いのかもしれませんが、批評的な読みをしない限り、本質を伝えられない作品があることも確かだと思います。批評的な読みをした上で、あえて深い掘り下げの部分を見せない書評というのは憧れますね。@yonemitsu

2010-01-25 05:11:48
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