《肥田舜太郎医師講演 「被爆者と生きる」2012年10月28日 文字起こしまとめ》

「ヒバクシャ会館20周年記念講演会」のメインとして行われた、肥田舜太郎医師の講演を会場でPCに打ち込み、まとめにしました。 会場は札幌教育文化会館3階。 ネット上では、講演会の企画内容や意図が含まれない告知が出回ったので、どのような趣旨なのか分らず、参加した人も相当数いたと思われます。会場は満席でした。
11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

46 原発事故の後、172回しゃべった。何にも知らないマスコミにしゃべるのには、みんな何も知らない人にしゃべるので1回2時間。事故が起きてから660日くらい。1日おき、2日おきくらいにしゃべっている。

2012-10-28 22:45:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

47 朝、目がさめて、今日一日、自分の命を今日一日生きるにはどうすれば良いか、自分で決めるしかない。自分の命の大事さをもう一度大事に考えなさい。具合が悪くなった時に医者に行くが、自分の人生ぶん投げて患者のためにやってくれる医者がいるか?そういう医者は多くない。

2012-10-28 22:45:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

48 医者は、患者が来たら、自分が知っている病気に当てはめて、それで薬を出したり手術をしたり、他の医者に紹介したりする。それしかしない。

2012-10-28 22:46:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

49 日本人は医者に任せて、自分の命に責任を持たない。そういうことが、人権の大事さを考えていないことにつながる。自分の身に危機が来た時に、真剣に考えることが人権だ。

2012-10-28 22:46:18
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

50 日本の医療は、一人一人の命に責任を持たない。彼らができる限りのことをするだけで、皆さんがしてほしいことをしてくれるのではない。医者が勝手に方針を決めて、それに皆さんが任せていれば安心だと、なんとなく思ってきた。安全の材料を自分で準備して、その上で医者に相談する。

2012-10-28 22:46:33
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

51 自分の命を大事にすることが、人権。明日から、難しい問題に直面した時は、自分の命にとってどうなのか、と考えることが大事。それが人権だと思って、人権の守り方を、家に帰って家族と話をしてほしい。

2012-10-28 22:46:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

52 儲かるか、おいしいものが食べられるか、そう考えるのではなく、生きてほしい。もう、皆さんの体には放射能がたっぷり入ってしまった。もう放射能から無縁でいることはできない。その中で、自分の命を守ることを一番大事にしてほしい。

2012-10-28 22:47:18
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

53 まだ放射能は出ている。あれは、どんなに止めようとしても止まらない。日本中、あそこの放射線が来てないところはない。沖縄にも来ている。自分の命を守るにはどうすれば良く考えてほしい。

2012-10-28 22:47:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

54 これから生まれてくる子どもは何も知らずに、汚れている中に生まれてくる。その子ども達にどうしたらきれいな環境を作って上げられるか、明日から積極的に、皆さんががんばることが皆さんの子孫の為だと思ってほしい。

2012-10-28 22:47:57
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

+1 ここからは、まとめ主の感想と注意喚起点。この講演はあくまで「被爆者と生きる」という題と企画で行われたものだ。内部被曝について語ることを中心にしたものではない。読んで分るように、話の中心は被曝直後の、それまでの爆撃や医療の常識では説明ができない状況についてだった。

2012-10-28 22:48:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

+2 肥田舜太郎医師は、この話の中でも触れているように、被曝した人を直接治療した医師の中では、現在話を聞けるただ1人の医師となっている。占領後の米軍の緘口令と情報隠蔽の後で、これまでの医学の常識と合わない事実があることを証言できるのは被爆者本人と、肥田医師だけとなっている。

2012-10-28 22:48:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

+3 肥田医師が言っている様に、占領後、米軍は被曝に関して、爆発の状況も被爆の状況も、家族にさえ語ることを禁じた。その禁止は、おそらく敗戦前の日本の社会状況の延長線上で、相互監視が厳しかった中ではかなり効果的だったと思われる。

2012-10-28 22:48:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

+4 原発事故後、「これは健康被害なのではないか」と言われる現象が起きた。それが本当に原発事故に由来するかどうか、今でも判別がつかない。もしかしたら、異常があるという話が出たときに、該当者を1人ずつ徹底的に検査すれば何か分ったかもしれない。今回は可能だったのに、検査しなかった。

2012-10-28 22:49:05
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

+5 現在でも福島県内の甲状腺エコー検査、血液検査など、大規模に行えば今後にも有効な疫学調査となるかもしれない。しかし、長瀧重信氏や山下俊一氏は、むしろ「データの形式を整える為」として、検査や調査を極力行わず、医師と人が向き合わない姿勢を貫いている。

2012-10-28 22:49:22
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

+6 山下俊一氏達の姿勢を、肥田医師が話してくれた原爆投下直後の惨状の中の医療の話になぞらえれば、何が起きたのか分らずに倒れている「獣の目」をしている人と極力目を合わせないようにしているだけでなく、目が合ってもそこに近寄ろうとしないかのようだ。

2012-10-28 22:49:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

+7 不安を抱えている人たちを納得させる為には、山下俊一氏が福島に入った直後にしていたように、直接人々から話を聞き、いちいち応答すべきなのではないか?「リスクコミュニケーションで不安を取り除く」と言うのなら、審議会の席ではなく、臨床の場で一人一人と話すことが大切ではないのか?

2012-10-28 22:49:58