FE覚醒・クロム考察

政治指導者としてのクロムについて考察しました。
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C.K.アキヲ @CK_akiwo

前に予告してたFE覚醒の主人公クロムの国家指導者としての資質に関する考察連続ツイートやります。 @kakuseiTL 宛で、内容はいつもの如く本編ネタバレ配慮なし。とりあえず書き溜め分だけぽいぽい放り投げていきます。

2012-10-28 20:37:31
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL まず最初にスタンスを明らかにすると、私はクロムはFEの歴代主人公ロード中でも、かなり屈指の高い資質を持つ国家指導者と考えてます。以下その判断基準を列挙していきます。あと余談ですが個人的FE歴代最高はロイ

2012-10-28 20:37:54
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL まず国家指導者の資質ってなんだろう、国家指導者がなすべき事考えるべきことなんだろう、って考えたとき、まあ目的はトータルで見て国民をいかに幸せにするか、って事なわけで、ここを取り違えてないかが最初の関門だけど、ここはまあ基本として余裕クリアだよね。

2012-10-28 20:38:06
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 目的を理解した上で、その目的のために、どういうビジョンで、どのように国を動かすか?指導者は国全体に責任を負うので、より高く広い視点から行動しなくてはならない。つまり、戦術よりは戦略、戦略よりは政治の視点。政治は大まかに内政と外交に分かれるが

2012-10-28 20:38:25
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL FEは内政ゲーじゃないので(まあ一部ナレーションや背景説明的に内政について言及されることもあるけど)外交の観点を持って行動してるか、外交の観点から見て優れた行動を取っているか、っていうのが資質判断の最重要基準と考える。外交というか、国際政治の観点というか。

2012-10-28 20:38:40
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL そして、この観点で考えると、クロムは非常に優れた行動を取っていることがゲーム本編中の描写から読みとることができる。 クロムは、FE歴代主人公中で唯一、国に迫る脅威、危機の状況が破滅的な段階に至る前に、外交による対処を意図し、それに成功した人物なのである。

2012-10-28 20:39:01
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 即ち、屍兵の出現時点での、フェリアとの同盟締結である。この時点ではまだ、ペレジアとの軋轢は国境周辺での不正規兵の侵入に留まっており、屍兵出現も突発事象に留まっている。しかしこのまま状況が推移すれば、外からの攻撃と内からの騒乱への二正面作戦に陥る危険性がある。

2012-10-28 20:39:14
C.K.アキヲ @CK_akiwo

書き溜めとりあえずここまで

2012-10-28 20:39:42
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 同盟締結時の敵をあくまで「屍兵」という、国際政治上の勢力とは異なる、人類社会への未知の脅威、においた点もセンスが良い。イーリス大陸三国中の二国間同盟、当然ペレジアを仮想敵に想定していないはずはない、があからさまにしては同盟交渉上も対ペレジア外交上も問題となる

2012-10-28 20:43:43
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 実際この同盟は「対屍兵」のものとして締結された後、「対ペレジア」のものとして発動している。クロムはペレジアのとの開戦直後すぐフェリアへの援軍要請を行っていることから、やはりこの狙いは当初からある程度想定されていたもの、と考えても間違いではあるまい。

2012-10-28 20:47:43
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL そもそも、屍兵という突然の未知の脅威との遭遇にあたり、ただちにフェリアとの同盟交渉という決断に出れたのは、屍兵出現以前より、あらかじめ何がしかのフェリアとの外交交渉を想定していた、と考えるのが自然ではないだろうか。

2012-10-28 20:52:14
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL これは自国の置かれた国際政治環境を冷静に分析できていた事の証左と考える。大陸を占める三大国家、イーリス、ペレジア、フェリア。領域国力は(恐らく)三国同等。この三国が相争うとなれば、勝者となる近道はうち一国と手を結ぶ事。2対1の構図を築いた側なのは必然である。

2012-10-28 20:59:13
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL なればこそ、屍兵出現という「好機」を逃さず、迅速な同盟交渉に打って出る事ができたのだ、と考える。  まあ、以上の行動は聖王エメリナの召喚による御前会議によって決められた国家方針であり、エメリナの判断と考えるべき部分はあるかもしれないが、いずれにせよイーリスの

2012-10-28 21:05:26
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 国家としての「準備」、フェリアとの同盟に向けて整えられていた、という事であり、単なる個人としての想定の有無のレベルでなく、国を動かす実務の観点での実行力を、イーリス王家総体として備えていた事を意味し、その中でクロムの果たした役割は矮小化して捉えるべきではない

2012-10-28 21:10:01
C.K.アキヲ @CK_akiwo

寝かしつけでもう暫し離脱します…

2012-10-28 21:46:04
C.K.アキヲ @CK_akiwo

寝かした…!クロム考察再開…!

2012-10-28 22:11:28
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 先程までのあらすじ フェリアとの同盟という着眼点、機会を過たず実行に移された同盟交渉、およびその後の同盟運営を成功裏に行ったクロムの外交センスは大いに評価に値する。

2012-10-28 22:14:57
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 次いで、国内統治の観点から。まず第一に、ペレジアとの緊張関係に際して、その対応のために「自警団」という、国民有志の自発的警邏活動、の形を取りつつ、実質上の王家直属遊撃特務部隊を編成した、その判断と手腕。これは、平和国家というイーリスの特殊事情を踏まえた上で

2012-10-28 22:22:41
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 政治的配慮と治安実務上の絶妙な折り合いを実現している。  『なんで「自警団」なんだよ』という声が、一部においてゲーム発売前の事前情報の段階ですでに挙がっていたことを思い出すが、むしろ『「自警団」でなくてはならなかった』のである。

2012-10-28 22:30:00
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 次いで、対ペレジア(対ギャンレル)戦争後の戦後処理期について。何よりまず、この人、戦後のこれ以上ない絶妙なタイミングで結婚している。こういう言い方をすると何だが、村娘を引っ張り出してきてでも結婚している。

2012-10-28 22:37:33
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL イーリス15年間の再生と平和と繁栄の象徴、カリスマ的指導者である聖王エメリナを失ったという巨大な空白、非戦を旨とする国家方針からの大きな逸脱と、その代償として得た多大な(過大な?)勝利。国民心理は大いに沈み、ぐらつき、或いは浮つき、極めて不安定である。

2012-10-28 22:43:14
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL この不安定を落ち着かせるに、若き指導者の婚姻(さらには世継ぎの誕生)はこの上なく最適な慶事である。王室と国家の新しき未来の予感。奪うのではなく、生み育てること、軍事に急激に傾いた人々の意識を内政・建設に振り向ける象徴的な出来事。

2012-10-28 22:51:58
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL この結婚は、もちろん何よりまず愛があってのことではあるが、周囲の期待を受けてのものでもある。つまり、クロムには臣民の期待を汲み取り、それに応えた行動ができるだけの度量と器があるということである。

2012-10-28 23:02:19
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL また、あえて聖王位は継承せず、聖王代理という立場であたっている事も、絶妙な配慮によるものだろう。エメリナ体制からクロム体制への移行が、混乱と打撃を最小限に抑えて実現されたものだとしても、聖王エメリナを失った喪失感は、容易く埋め合わせられるものではない

2012-10-28 23:06:23
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 以上、本人の「政治や外交は苦手だが…」という台詞がミスリードになっているきらいがあるが、実際のクロムの行動を読み解くと、決して政治や外交の点で下手を打ってはいない。どこまでが自覚的か或いは感覚的かは不明だが、着実に、打つべき手を、然るべき時点で打っているのだ

2012-10-29 00:29:14