2012-11 Twitter 140字で作文（BL仕様）
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@imotok
私の帰宅を庭で待っていた彼を猫じゃらしでくすぐった。「じゃれねーよ」「これならどうかな」家の鍵を彼の手のひらに乗せる。「猫は家につくというね。私に懐くのは後でいいから、家の出入りはご自由にどうぞ」「盗みするかもよ」「とっくに盗まれてるよ」「えっ？」私は顔をあげた彼の唇を奪った。
2012-11-01 04:05:52
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@imotok
「メール読んだぞ。大変だったな」玄関を開けると雨でずぶ濡れの彼がいた。「どうぞ部屋汚いけど。タオル持ってくる」「待てよ」背後から彼が僕を抱きしめた。「冷たいんだけど」「急いで慰めにきたんだぞ」「濡れちゃうって」「濡らしにきたんだ。あんな奴忘れて俺にしろよ」彼の吐息が耳朶に触れた。
2012-11-02 04:36:51
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@imotok
「誰だよそいつ」帰宅し部屋を開けると彼が誰かとベッドで抱き合っていた。「しーっ、やっと寝たんだから」「は？」黒髪の男だと思ったベッドの膨らみは大型犬だった。「一日だけ預かったんだ。じゃれついて大変だったんだよ」「そこは俺の場所だ」「君はこっちでしょ」拗ねた俺を彼が胸に抱きしめた。
2012-11-05 05:32:36
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@imotok
「眼鏡君、一人？俺と楽しもうよ」男が微笑んだ。気軽に話しかけてきた男は初めてうちのバーにきた客だ。「僕でいいの？」「ああ」男は強引に僕をトイレに連れ込んだ。楽しませてねと、僕が眼鏡を取ると男が息を飲んだ。「あんたドSで有名なオーナー…」「正解」僕は男のシャツをナイフで引き裂いた。
2012-11-06 12:22:50
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@imotok
僕が目を覚ますと廃ビルにいた。「自分が酒臭い…」「ボロボロの柱が他人とは思えないって、しがみついて大変だったぞ。試験は次頑張ればいい」「うん」申し訳ないと彼を見上げ謝った。「就職できなかったらどうしよう」「そうしたら俺に永久就職しろ。試験はとっくにパスしてる」彼が僕を抱きしめた。
2012-11-07 03:24:46
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@imotok
「助けて！とめて！」「え？」犬が転げ落ちてくる。坂道を見上げた俺は驚いた。「任せろ」無事に犬を抱きとめる。息を切らした男が地面にへたり込んだ。「ありがとうございます」「リード放すなよ。散歩コース変えたらどうだ」「駄目です！そうしたらあなたに会えない」「えっ」男の頬が赤く染まった。
2012-11-08 05:20:30
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病院からでたところで彼にばったりあった。「どこか悪いのか」「ホクロ取ろうと思って」どうせ追求される。僕は本当のことを告げた。「なんで！」怒りだした彼に僕は驚いた。「いつも馬鹿にするでしょ」「可愛いがってるの。全く、いつもお前は俺の期待を裏切る」褒めてるんだぞと彼が僕を抱きしめた。
2012-11-09 05:04:34
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@imotok
俺は時計を見た。水族館の開園時間が迫っている。水槽の掃除にいった彼が戻っていない。胸騒ぎを覚えた俺は彼の担当する現場へ走った。「あの馬鹿っ！」すぐさま飛び込み彼を引きあげた。「ありがとう足がつって」「昨日俺が無理させたからな。溺れるのは俺だけにしとけ」人工呼吸だと彼の唇を奪った。
2012-11-12 05:21:54
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映画館前でポスターを見た彼の瞳が潤んだと思うと、泣きだした。「おい、見る前から泣くなよ」「だって、原作の本読んだから、このポスターの意味がわかり過ぎて辛いんだもん」親指で彼の涙を拭う。「俺以外にお前を泣かせるなんて許せないな」「馬鹿」彼の頬が朱に染まると涙がとまった。
2012-11-13 03:22:58
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「わっ！」プラネタリウムで初めて新星爆発を見た僕は驚いた。「しーっ」「ごめん」実は暗闇も苦手。僕は拳を握りしめた。「怖いのか」「べ、別に」「強がるなよ、昼の空の説明もあるぞ。ほら雲がでてきた」「明るい。見えちゃうよ」彼に抱きよせられ僕は焦った。「すぐに暗くなるさ」と彼が笑った。
2012-11-14 05:10:50
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@imotok
「かかとの音がうるさい」下に住む男が俺の家に怒鳴り込んできた。「どうぞ。確かめて」床の上に立ち尽くし男は呟いた。「わからない…」「床に耳あててみて」「うん」素直に従った男をドンっと組み伏せる。「こんな音だった？喧嘩をする気はないけどヤル気はあるよ」驚いた男が俺を見上げ頬を染めた。
2012-11-15 04:49:53
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@imotok
僕と彼は高架下のラーメン屋台に並んでいた。電車が通るたびに声が聞こえず会話が途切れる。「ねえ」「なんだ」「好きだよ」電車がくるタイミングで彼の耳に直接言葉を流し込む。多少大きな声でも周りには聞こえない。「大胆だな」「チャンスは逃さないよ」「じゃあ俺も」耳朶に彼の唇が触れた。
2012-11-16 04:33:46