ネタ帳8月

酔宵堂 @Swishwood

失踪宣告と云う制度があるのだそうだね。そうやって法律の上ですら居ないものになって。それが末路だと云うのなら、釣り合わないと誰か思ったろうか。

酔宵堂 @Swishwood

「そっか。もう、そんなに経つか」知らない筈も無いだろうに。無理をしているのはどう見ても明らかなら、誰もそれに気付かないふりをする。「あんまり大勢で押しかけない方がいいんじゃないか」それもそうね、と応えたのは部屋の主。「本当のこと、隠しておいた方がいいのかしら」誰も応えられぬ問い。

酔宵堂 @Swishwood

片目を犠牲に嘘で固めた儀式を執り行うよりは、七年の歳月を。

酔宵堂 @Swishwood

その真実を口にしたとして、決して信じてはくれないのだろうな。所作を倣い、つまんだ香をそっとくべる。立ち昇る煙に何を見るというのか、これは形だけのことだろうに。「ま、元気でやってる。ヒヨっ子どもを見てやってるとあんたを思い出すけどな」だから、安心して……待っててくれって。

酔宵堂 @Swishwood

ただ、きっかけはほんの一年にも満たない間のことで。あの子は私をひっくり返して、そのまま駆け抜けて行ってしまったんだ。そう、感謝を告げる間さえ私には与えられなかった。「そういうわけだからしっかり聞いて貰うよ、後輩。ありがとう、大事なことに気づかせてくれて」

酔宵堂 @Swishwood

あの姿（窮極円環態）はまあ、「ほむらにはそう見えた」の域を出ないものなんだろうとは思うのだけど。彼女の極限までの美化と云うか憧憬と云うかを、何らかの境界が反射して投影した理想像と云うか。

酔宵堂 @Swishwood

わたしが書き物をするのは改編後世界にほぼ限っているのだが、前述のプレ改変仮説もあって、割と意図的に「魔法少女≒魔女」を示唆するようにはしている。と云うか、魔法少女もまた広義の魔女の一種であり、それとは別のパワーソースなり理論なりを持つ、いわば”土着の魔女”も存在すると云う考えだ。

酔宵堂 @Swishwood

まあそれを云ってしまうと「はじまりの魔法少女は言葉を願った」から齟齬を生じなくもないな、とは思うのだが。遠因としては言葉の存在はあるけれど、その契約に拠らず魂を外界に直接接触させる技術として独自の進歩を遂げた何かがあってもいいだろう、とは思うので。