マギカ前史・背景
たとえばずっと未来の、世界のエネルギー総量の限界が観測出来るくらい切羽詰まった時点の、多分宇宙で最後の文明の担い手たる種族。その気になれば時間軸に対する干渉も可能なくらいに極まった文明だけれど、それを維持するだけのエネルギーは最早望めないと知る。
2012-07-31 00:28:35それはひょっとしたら、最後の種族へのささやかな餞であったのだろうか。その文明の、ほんとうに終焉の差し掛かる頃、彼らはそれを遂に手にする。それはつまり、魂と云うもののほぼ完全なる解明。かつて数多の種族が挑み、到ること能わざる——禁断の聖域。
2012-07-31 01:20:19形而上の定義情報存在を形而下の物質に転写、定着させる際何らかのエネルギーが放出される。これを利用出来れば不可能とされる幾つかの事象を実現可能なのではないか——その一つが、時間遡行だった
2012-07-31 04:53:31一人が、ひとつ。定義情報に比較的よく似たフォーマットに加工した一連のコマンド、擬似定義情報チャンクを過去に投射するには一体につきちょうどひとり分の魂の実体化を要した
2012-07-31 05:00:54そうして、数多の過去へと"それ"は射ち出される。僅かな希望を、より確かな未来を「孵す」ために。それを呼ぶ言葉は流れ着く先の過去に委ねられたが、それはあらゆる世界のあらゆる言葉で「孵すもの」「孵し手」と呼ばれた
2012-07-31 05:12:34何処か別の宇宙か時間軸では「記録するもの」を最期に送り出したのだと云う 多分、そう云う足掻きはこれまでも幾度となく繰り返され続けてきたのだろう 彼らの試みもまた、最後の一体を何処かの過去に送り込んだその時に予定より早く尽きる筈だった
2012-07-31 05:22:39ロボットのようなモノ。統合する核となる個体が存在するかは怪しいが目的のためのプログラムに若干の振れ幅を持たせてるのだとすればイレギュラーが発生する余地もあるわけで、時折イレギュラーを発生させては模索してたと考えてもいいんじゃないかとか。
2012-08-11 21:21:02目的は「反エントロピー的(形而上?)エネルギーの回収」「近隣星系への複製体の散布及び探査」で、後者の為の惑星霊長種族の文明化が前者の効率を底上げする形になるとかそう云う構造
2012-08-11 21:24:54で、これは「星の、ディアスポラ」
http://p.tl/t/1408636
と云う形に結実するのだが。
「マギカ前史」考
やっぱり改変前世界に一度は何らかの書き換えが入ってると考えた方がしっくり来る面はあるな。何故あの異形を「魔女」と呼ぶのか辺り、以前に推察してはみたけど
2012-08-15 23:06:20ただ、その裏切りすらかつて優しい誰かが同胞をその手で殺める連鎖を断ち切ろうと願った結果であったかも知れない訳で、と考えると救いのなさは際立つのだけれど。
2012-08-15 23:26:23そのもともとは、魔女とはあのような異形を指す言葉ではなかった。己の願いが齎した歪みに狂わされ、自らが絶望と呪いの源泉と成り果ててしまったかつての”魔法少女”たち。採りうる道は二つに一つ、理不尽を呪い復讐を撒き散らすか、その身の呪いが届かぬよう人里離れて身を隠すか。
2012-08-15 23:42:03かつて。堕ちた、即ちその魂が濁りきって絶望を撒き散らすのみとなった"魔法少女"を、魔女と呼んだ。自ら死を選ぶことも出来ぬまま彼女らは、或いはその憎悪から復讐を選び、またある者は人里離れた地に隠れ棲みその呪いを溢すまいと足掻いたと聞く。そして魔法少女たちの使命は、堕ちた同胞の討伐。
2012-08-16 21:33:09嗤う気なんて、どこにもないけれど