totinohanaさんのアニメ感想まとめ(『新世界より』)

主に個人的便宜のためのまとめ。
3
水池屋 @mizuikeyatarou

@totinohana 柳沼和良さんのら演出された回てしたでしょうか?

2012-11-17 04:51:15
橡の花 @totinohana

@mizuikeyatarou そうです、柳沼さんのコンテ&演出回。監督の石浜さんが作監が廻ってましたよ。すらっとした体の主線の、そのまま伸びてゆくような筆致が印象的でした。

2012-11-17 05:03:44
橡の花 @totinohana

@mizuikeyatarou えっ、危なかったんですか?スケジュール。確かにアレは大変そうでしたけど(何話以来だろう、あの原画さんの人数は

2012-11-17 05:09:10
水池屋 @mizuikeyatarou

@totinohana どうなんでしょうね、危なくないテレビアニメなんてほとんどないんじゃないですかね!

2012-11-17 05:19:58
橡の花 @totinohana

@mizuikeyatarou そらそうだろうけども、よ!(苦笑/あと何話かあるんでしょうかね?柳沼さん。

2012-11-17 05:22:41
水池屋 @mizuikeyatarou

@totinohana どうでしょうね?それは全然聞いてないので分からないです。あるなら楽しみですが

2012-11-17 05:24:18
橡の花 @totinohana

『新世界より』第8話を視聴。文字がランダムに浮かび、最後に“「風」が立ち”、落葉の赤を縁取るタイトルアニメーション―それまるで落葉までのムーブ(move)であるが、早季がふと横の席を見遣る動作さえ、“ハラリと落ちる”導線のモチーフの符号となっている。こう言いたくもなるだろう―(続

2012-11-24 05:53:59

×8話 ○9話

橡の花 @totinohana

続)果たしてこれまでの日々は、こんなことになるためにあったのだろうか?と。だがそうとは、本編中少年少女たちは一言もいわない―それはまだ、訪れていないからである―だが不安の符丁は、“糾える縄のように”グルッと彼らを導く。覚との道行き、ふたりは交互に位置を替える。(続

2012-11-24 05:54:37
橡の花 @totinohana

続)延々と張り巡らされ伸びてゆく二色の警戒網のように。奇怪な生物(創造)が点を結ぶ。そして目的地、あの困難な逃避行(4~6話)を髣髴とさせる中、覚の作った鏡の映像が閃く、刺すか切り落とすように―導線が一気に勢いを失う―“風が立ち、葉が落ちる”。そのために伸びた枝ではないのに。(続

2012-11-24 05:56:18
橡の花 @totinohana

続)以上がAパートだが、後半は趣を変える。表題『風立ちぬ』といえば堀辰雄であり、もともとはヴァレリーである。その詩の転回の前の苦々しい第21節をもって、最後の章節としたい。獣を放ち、成人の刻限を決める残酷なゼノンたちを前にして、“老いも若きも”アキレスたちは…。(続

2012-11-24 05:57:53
橡の花 @totinohana

続)「ゼノンよ!冷酷なゼノンよ!エレノアのゼノンよ!/君はこの翼のある矢で私を射た/唸り、飛び、飛ばない矢で!/矢の音は私を産み、矢は私を殺す!/ああっ!太陽… 大股なのに動かないアキレスというこの魂にとって、何という亀の影なのか!」(ヴァレリー『海辺の墓地』より

2012-11-24 05:58:28
橡の花 @totinohana

『新世界より』第10話を視聴。黒塗りの画面に浮かぶ文字へ、螺旋状になにかが潜ってゆくタイトルアニメーション―本編中には、そんな「変形」のムーブメントが林立している。それは瞬の説明に照らすなら、末は業魔にいたらんとする、呪力持ちたちの無意識に潜む形(figura)である。(続

2012-12-01 05:51:48
橡の花 @totinohana

続)ただれた湖畔、ねじれた家屋、暗黒の空に走る螺旋の光線、碁石のような飛沫etc.etc…もちろん“本能的に”猫を絞り殺した早季の呪力と“そうさせるまでの窮地のシーケンス”までもが、歪曲収差の残しが特徴的な「山内式」の空間に生まれる、「闇」の畸形児たちである。(続

2012-12-01 05:53:28
橡の花 @totinohana

続)螺旋は彼らの芝居さえ演出する(静止する水滴の生む導線)―そんな「闇(無意識)」の「造形力」、“よりも…”たしかな形(figura)が、ひとつだけ作中には見られる。というよりも、それは「変形」の概念に当てはまっていないのだ。それは二人の別れ際に、“浮かぶ”。彼らの涙である。

2012-12-01 05:55:11
橡の花 @totinohana

この「涙」のイデアが生み出す瞬間の線形(伝心の動線)は、それまでの螺旋状に“膨らむ”山内式の運動空間(「変形」ムーブメントが最大限に発揮されている空間)へのある意味でアンチテーゼにもなってて、面白いんだよなあ…>新世界より10話

2012-12-01 06:00:41
橡の花 @totinohana

『新世界より』のサブタイトルは、そのタイトルアニメーションがきちんと挿話のモチーフを象る。ここ数回は特にそんな印象ですね。

2012-12-03 01:27:10
橡の花 @totinohana

『新世界より』第10話を視聴。空間を裁断し切り詰めるようなカットないし導線の中で、記憶を改ざんされた子供達の「交点」がさまよう。視線は感じる、向かい合っているようにも見える―だが疑問を保証するべき三人目との交わりが、持てない(会話線を危ぶむような微妙な角度が面白い)。(続

2012-12-10 03:04:16

↑※ ×10話 ○11話

橡の花 @totinohana

続)そうやって見切れつづけた「交点」が、まるで世界と隔絶したようなあの袋小路で漸く、固く“結ばれる”(時折位置関係があやふやになるそのシーケンスは、でありつつも、列記とした対話空間として切り抜かれているゆえに逆に足場を感じる)。そこに不在の守(導入である)も見えそうになるほどに。

2012-12-10 03:07:23
橡の花 @totinohana

『新世界より』第15話にあっては、二本松の間から吹きぬけた風が彼女に刻み込んだものがタイトルとして浮かび上がるかのような冒頭に見られるように、また“覚との久方の旅”が、あのとき想像されたはずのものを様々にして見せつける―そのように、“遅れている”。>「残像」

2013-01-12 04:50:48
橡の花 @totinohana

『新世界より』第16話にあっては、圧倒的に流れてゆく“過去の”光景(比較的立体的)に対し視点人物を定めることができない―例えば残された手紙に同封されていたあの一枚さえも―そんな“取り残され続けた”現在の座標点たちを見渡して、“彼”はそれを口にしたのだろうか?という苦さが夜を濁す。

2013-01-19 06:14:51
橡の花 @totinohana

『新世界より』第17話にあっては「視座」(俯瞰“イメージ”)の立て方が非常に面白い。そして、もっとも変種の多い(“園芸”植物の)一年草として、モノクロームの画面の中で唯一色彩をはなつ「朝顔」が、変種たりえず生長した少年たちへ知らせられた「革命」の狼煙と呼応して咲く流れが、美しい。

2013-01-26 05:33:47
橡の花 @totinohana

『新世界より』第18話にあって、「赤い花」とはもちろんラストショットの“彼女”のことだが、冒頭、祭りの灯を交えて闇に浮かぶ篝火の間に立つ過去の早季が対峙する、自分も含めた「大人」の顔が、ふたつに割れる会議がやがて鏑木の主張へ“一本に”誘導される段になって、(続

2013-02-02 06:23:14
橡の花 @totinohana

続)明らかになる過去の事実が、あのとき先延ばしにしてしまった「大人(成員)」としての無力さへの煩悶の答えとなって、早季を最も後景へ後退させ、おそらくはそれを幼い早季が見上げており、(急襲を受けた)祭りの傍らで流れる過去の幻のひとつにも、ラストショットのような慰めはないという、(続

2013-02-02 06:24:51