totinohanaさんのアニメ感想まとめ(『新世界より』)

主に個人的便宜のためのまとめ。
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橡の花 @totinohana

私は本当に彼の天性を知っていたのだろうか?それ(まざまざと見ればこの世ならざる威力)を「取り戻した」と思ったが、それは本当に元々私達が持つべきものなのか?あれが彼か?いや、ならば、私が与えられた啓示は、それを感知した私の天性は、あれは何だ?―というサスペンス。>新世界より6話

2012-11-07 04:38:12
橡の花 @totinohana

だから回想でマントラが部分的にしか表示されなかったことが、視聴者にはサスペンスとして圧し掛かる。彼にはどういう言葉が与えられていたのだろう?と。もちろんマントラを本質として指す整合性はないのだけど。そして指した場合に、そこに権力が生まれる。

2012-11-07 04:42:34
橡の花 @totinohana

@crownanashino それは「回想部分だけ見れば秘密の交換というただのジュブナイルに過ぎない」ということに関連していると思われます。つまり、あのときに“初めて”意味を持ってしまったんですね。思い出を越えて“力”に結びついてしまった。アレは実は早季の覚醒の瞬間なんです。

2012-11-07 04:51:07
橡の花 @totinohana

あらゆる彼の秘密が、彼を怪物にするかもしれない、どころか器質を発見するという少年の宝、冒険的(ジュブナイル)要素自体が(マントラはサンスクリット語で「意念の器」の意)、彼が怪物であることを証明してしまうのかもしれない―というあまりにもあんまりなサスペンス。大人らが暗示したのはソレ

2012-11-07 04:58:51
橡の花 @totinohana

「怪物(呪力を使用できる子供)たち」が自己弁護に走るのは当然で、非能力者はそんなこと考慮していられない。だから管理されない能力開発として「冒険」を大人たちは許さない。それが子供たちにとって、能力者であろうと無かろうとどれだけ本能的本来的な快をもたらすか、元子供として知っていても。

2012-11-07 05:07:30
橡の花 @totinohana

『中二病でも』で問われているものも似てるのよ。つまりさ、六花ちゃんたちにとって中二病の象徴体系ってReason、つまり「理知」なのね。そういう「カッコよさ」を感じるために生まれた!くらいのものなのよ。で、もしそっちの象徴体系が否定されるならこの感性に相当するものって現実にあんの?

2012-11-07 05:23:11
橡の花 @totinohana

例えばね、2話での十花さん無双はまさに「現実世界の中二病的存在(対象)」として、彼女が実はそういてくれようとするからあるわけでね。もちろんモリサマー先生のなし崩し的出戻りも、勇太がいまさらダークフレイムマスターをやるってのもそういうこと。回帰する現実の彼らが、“相当するもの”。

2012-11-07 05:30:07
橡の花 @totinohana

つまり健気さだとか男らしさとか甲斐性だとかさ、そーいうのってすでに「中二病的対象」なんじゃねーーの?という話。そして現実世界にそれがあると“感知する”現象を(同時にここは私の世界なんだ!と教える現象が)、「恋」っていうんじゃないの?というね、まあそういう話だと思うわけです。

2012-11-07 05:47:38
橡の花 @totinohana

『新世界より』第7話を視聴。早季と覚が現状を生き延びるためには、「神」として振舞うしかない―それは例えばバケネズミたちの最後列にあって、戦況を左右する“測/量れない”力をふるうことであり、戦局が“それ毎どうあったとしても”たじろがないこと、彼らと「同列に並ばないこと」である。(続

2012-11-10 05:21:43
橡の花 @totinohana

続)横の構図(シーケンス)にみるこうした権威のサスペンスは、争いのあとも続く。無双無比であることがその基底である以上、ふたりには同情も不信も、自らの足場(位相)を崩す行為は“一歩たりとも”許されない。だが、権威のシーケンスは放棄される。本陣から逃走したのを見つけられた早季が、(続

2012-11-10 05:22:51
橡の花 @totinohana

続)スクィーラの手を握る。ひとりの追い詰められた子供として彼の手に命を預ける―階層も何もない、彼らの間にはただ一本の道があるのみだとでもいうように。権力の志向が信頼という互換的な志向へ変化する―そんな旅の経験が郷愁に思われるように、一組は村の埠頭であの苦難の構図を繰り返す。

2012-11-10 05:24:11
橡の花 @totinohana

そんなことはないと思うけどねぇ。というかね、それは台無しな見方だと思いますよ。 RT @knkmayumi 『新世界より』一気見がオススメというような評価を見て以来、二話以降を順調に積んでるんでどうしようかな…

2012-11-12 00:45:26
橡の花 @totinohana

@knkmayumi 簡素に書くと、「不条理(“今や遅し”)を書いている物語だから」であり、過去一千年の間に繰り返された“今や遅し”をジュブナイルから“透かしみる”アニメだからです。場面ごとに、「こうであったなら/これではいけないのか?」を問うアニメだからです。>新世界より

2012-11-12 00:59:08
相楽 @sagara1

@totinohana あ、それとこちらもまとめさせて頂いています。>『新世界より』http://t.co/RamL5edc 自分が最新話(ちょうど先程録画されたのかな?)未視聴なので、7話について触れられているtweetをまだ組み入れていないのですが。

2012-11-14 05:23:41
橡の花 @totinohana

@sagara1 どうもどうも。投稿したことの半分は忘れているので、ありがたいです(笑

2012-11-14 05:25:56
相楽 @sagara1

@totinohana 「ふたりには同情も不信も、自らの足場(位相)を崩す行為は“一歩たりとも”許されない」「だが、権威のシーケンスは放棄される」その通りだと思います。ですので、早季がスクィーラの手を握った場面、スクィーラの反応の描写もとても興味深く、重要なものと思えました。

2012-11-15 11:22:24
相楽 @sagara1

@totinohana 7話自体、裏の主人公は臆病に保身をはかりながらも同時に「神」を謀り、量るスクィーラであると考えています。アニメ版でも、その描写はとても見ごたえがありました。

2012-11-15 11:22:40
相楽 @sagara1

@totinohana ただ、だからこそ、早季と覚がスクィーラの前でも土蜘蛛コロニーの戦後処理に向かう奇狼丸に随行した際にも「自らの足場(位相)を崩す」話題を声を潜めもせず相談してしまう演出だったのか、疑問で仕方がありません。あれは一体、どういうことだったのでしょうか……。

2012-11-15 11:22:46
橡の花 @totinohana

@sagara1 あの場面は一つには同情の前置きもあって、戦後処理を目にして狼狽していたとも見えますし、前後の場面を踏まえると、逆にバケネズミたちの構図から押し出されたような形で、彼らには彼らなりの政争が存在していることを、それが露出したことを強調したのかな、なんて思います。

2012-11-17 02:07:41
相楽 @sagara1

@totinohana 目の前で行われる生々しいバケネズミの(戦後)処理と隠蔽されてきた彼らの社会での処理の対照を考えると、狼狽は当然かつ自然でもあり、「彼らなりの政争」を強調したい所ともなりますね。運び出されてくるバケネズミの幼生の姿にも、その線でも意味を見出したいところです。

2012-11-17 02:18:23
橡の花 @totinohana

『新世界より』第8話を視聴。成長が露にする、仕組まれた本能の断層。高まる力に随い遠く遠く、同性のなだらかに伸びた四肢と肌の上を滑り、離れてゆく彼ら(そこには普通に“異”性への、知らない“風土”への恐れもあるだろう。)―その傍らで縋り付くように、しかし果敢に異性の面影を追う守。(続

2012-11-17 04:49:29
橡の花 @totinohana

続)正面構図だった理緒の肖像画が横顔に流れてゆくその軌道は、早季とともに中座した彼女の横顔を、同性間の性的な投影が脇をすり抜けて行くのを見つめるしかない異性愛者の孤独な場所である。それが俊たちの投影を捉えられず、理緒の投影を追う早季の同列に置かれる。(続

2012-11-17 04:50:01

×理緒 ○真理亜

橡の花 @totinohana

続)単純ながら、意中の少女を横顔で追うしかない少年の横顔が、性愛的離別を同じように慰めるしかない少女の涙を誘う。そしてその“横顔”において俊の絶望的な、真の孤独の「予兆」が現れるのである(覚と別れ去るところを早りが目撃する場面)。そのときならばまだ、彼の投影を…>新世界より8話

2012-11-17 04:51:47
橡の花 @totinohana

あっ、瞬の名前まちがえた。まあいいか…。

2012-11-17 05:00:30