機能性低血糖症って何?反応性低血糖と違うの?
高炭水化物・高GI食・早食いを続けることで、β細胞の過形成が起こる可能性は高い。そして、インスリン抵抗性と相まって、反応性低血糖を生じ安くなる可能性もある。グルカゴンの異常も関与するかもしれない。
2012-11-08 21:41:12また、繰り返す低血糖が認知機能の低下、アルツハイマー型認知症・うつ病のリスクになることも多分間違いない。また、低血糖は脳梗塞・心筋梗塞の様な大血管障害のリスクになっている可能性も高い。この辺は論文を引けば確認できる。
2012-11-08 21:43:18インスリン抵抗性もまた、大血管障害、認知症のリスクであることはほぼ間違いない。よって、β細胞の疲弊を来しやすく、内臓脂肪蓄積や脂肪肝を介してインスリン抵抗性に繋がる、高炭水化物・高GI食が良くないのは多分間違いない。
2012-11-08 21:45:24じゃあ、低炭水化物ダイエットが良いのかと言えば、そうは言えない。少なくとも低炭水化物ダイエットに長期予後のエビデンスはない。逆に低炭水化物で動物性脂肪が多ければ、大血管障害・死亡が増えるという観察研究はある。
2012-11-08 21:47:35結局、食事療法については、総エネルギーと炭水化物・蛋白質・脂質のバランスを取ることが一番大切なんだと思う。次に、それぞれの質。炭水化物なら低GIのものの方が多分いいし、蛋白質・脂質は動物由来を避けて魚・野菜由来のものを多くした方がいい。
2012-11-08 21:51:42こういうのは、あたり前のように思うかもしれないけれど、とても大切なこと。食事のバランスを無視して、低炭水化物ダイエットを推奨したり、サプリメントを勧めるヤツがいたら、それはダウト。
2012-11-08 21:53:19「糖尿病患者はステーキを食え」とか「主食を抜けば糖尿病は完治する」とかセンセーショナルなタイトルな本を見かけるけれど、それはエキセントリック。(本流から大きくかけ離れているということ)多数派に見放されるというのは、相応の理由があってのこと。
2012-11-08 21:56:00順天堂の河盛先生が、OGTTで血糖が正常型でも、インスリンの分泌遅延があると糖尿病発症のリスクであるというデータを示されていた。その後、論文いなったかどうかは知らないけれど、多分、これは正しい。そして、このことは、非常に示唆に富んでいる。
2012-11-08 22:06:47河盛先生の講演会では、次に境界型のOGTTの結果と、インスリンの遅延分泌が提示され、「研修医になんでインスリンの分泌が遅れるのか聞くと、インスリン抵抗性があるから、と答えます」でも本当にそうでしょうか? と続く。
2012-11-08 22:10:30で、OGTT前に速攻型インスリン分泌促進薬を内服させると、インスリンの初期分泌が改善し、その結果「驚くべきことに」インスリンの総量を増やすことなく、血糖が正常化したグラフが提示され、「これでもインスリン抵抗性と言えますか」とくる
2012-11-08 22:14:38@Johnny0626 @nt0196 問題は、そういう論文以前のレベルの医者やジャーナリストがいるということよりも、それを支持する人がいることでしょうね。
2012-11-08 22:16:55@Johnny0626 ご苦労様です。PubMedで拾った情報の吟味が大切…とか言い出すとキリがなく、一人一人がネットの情報でなく、医学論文の情報にあたってみることが大事ですよね。
2012-11-08 22:23:10インスリンの遅延分泌を含めた、β細胞の機能の異常がなぜ起こるのか? 実は、このことはほとんど解明されていない。だから、僕もβ細胞の研究をしているわけで。
2012-11-08 22:29:11しかし、今回、Johnny先生にはいいことを教えてもらった。「機能性低血糖」…ありそうで、証明できていないことを拡大解釈して、同業者より優位に立った気になる。患者を救っているという思い込みもあって気分がいい。でも結局、儲けにつなげてしまい、患者利益を損なう。その典型例。
2012-11-08 22:41:48