〔AR〕その24 セクション1

東方プロジェクト二次創作SSのtwitter連載分をまとめたログです。 リアルタイム連載後に随時追加されていきます。 著者:蝙蝠外套(batcloak) 前:その23(http://togetter.com/li/403503) 続きを読む
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BIONET @BIONET_

「……こいし様が、とてもはっきり見える」 ペットの一匹が、ぽつりとつぶやいた。 「こいし様、しばらくずっとぼやけていたのに、今は、凄い頼もしい」 「こいし様、きっと、約束守ってくれる」 つられてほかのペット達も、口々にこいしを称えた。

2012-11-09 23:19:19
BIONET @BIONET_

「こいし様、任せてくださいよ。あたい達、どんなに時間がかかっても、待ってますから」 「うん! 地霊殿は、私が、私達が……あと、ヤタガラス様が、絶対に守るから!」 お燐と空も、不安げな表情を吹き飛ばして、力強くこいしに頷いてみせた。

2012-11-09 23:19:37
BIONET @BIONET_

「みんな……」 こいしは思わず目頭が熱くなった。感謝の言葉もない。 さとりのように、ペット達を導くことができるか、こいしには自信がなかった。心が読めないため、ペット達の真意を読めず、正しい指示を出せるかどうかがわからなかった。

2012-11-09 23:19:56
BIONET @BIONET_

だが、はっきりしたことがある。今目の前にいるペット達をはじめ、地霊殿の住人は、皆さとりのことが好きであり、そしてさとりの為にならば、力を貸してくれるのだと。 これで、少なくとも周囲への心配はない。こいしは、さとりと向かい合うことに注力できる。

2012-11-09 23:21:05
BIONET @BIONET_

「じゃあ、みんな、今夜は一旦解散。明日の朝になったら、色々準備を頼むわ。お昼前には地上に出るつもりだから」 ペット達はシンクロしたように、一斉に頷いた。

2012-11-09 23:21:25
BIONET @BIONET_

そしてこいしは談話室を辞すると、駆け足で部屋に戻る。もしさとりが起き出していた場合、トイレに行っていたと誤魔化せるように、長い時間は空けていられない。

2012-11-09 23:21:40
BIONET @BIONET_

やることは決めた。後は明日、それを実行に移すため、しっかりと休む必要もある。 きっと、明日は長い一日になるだろう。こいしは、そう覚悟を決めた。

2012-11-09 23:21:52