11月22日（木）瀧本哲史先生・TFJ 松田悠介「学び続ける人材になる方法：成長して自分を変える、社会を変える方法とは」

sho_yokoi @sho_yokoi

瀧本氏「昔は公立中学校の教員は尊敬される仕事だった。今は『塾より教えるのが下手な人』。これではまずい。アメリカ同様、このままではまず日本の公立学校は崩壊する」

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瀧本氏「優秀で、生徒のロールモデルになれ、彼らをモチベートできる人材を突っ込めれば学校は変わる。今、そういう人はむしろ現場で煙たがられている」

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瀧本氏「ある知人の弁『自分はやりたい事を全部やった、金も死ぬほど稼いだし、いつ死んでも良いと思っていた。しかし最近勉強が楽しい。物理学が、歴史が面白い。読みたい本を読み切るために長生きしなければならない、となってきた』」

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人は、金を稼ぐと、まず車を買ったり祇園で豪遊する。そのうち空しくなり、チヤホヤされたくて選挙に出たり、パーティーを開いて人を集めたりする。更に進むと、芸術作品を買ってうんちくをたれるようになる。金持ちには発達段階がある(会場笑

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瀧本氏「こうして、最終的に多くの人が辿り着くのが『学び』。多くの例を見て驚かされている」

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瀧本氏「リーダーについて。ガンジーが海で塩を取ろうと言ったとき、頭がおかしいと思われた。誰もついて来なかった。しかし海に着く頃には数千人の行列になっていた。第一歩を踏み出す頭のおかしい人の存在が重要」

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瀧本氏「チームアプローチについて。外資系企業は競争社会なんていうのは嘘。出世の肝は、日本企業と同様、他の人の功績を自分のものにすること、失敗を他人のせいにすること。外資系特有のポイントは、何かあったら日本社会の独特の構造のせいにすること(会場笑」

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瀧本氏「私が関わってきたのは、参加者それぞれが意思決定にコミットできるような、本当の意味でのチームアプローチが成立する場所」

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瀧本氏「ネットワークには効用がある。繋がりによる連鎖反応。某タクシー会社では、大学に入ってなんとなくタクシー会社に入り、運転手をしているうちに成績が良いので経営企画に入ったという、無茶苦茶面白い経歴の人との良い出会いがあった。東大やMcKに居ても絶対出会えなかった人」

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瀧本氏「自分は来世を信じていない。人生の時間は有限だから、自分に良い影響を与える人を選んで付き合わなければいけない。フィルタリングをしなければいけない」

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瀧本氏「魯迅『故郷』を何故中三で学ぶか。ここから人生の道が別れるから。国語は文学学習を偽装した人生学習講座」

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瀧本氏「関西は関東よりも早く教育が崩壊している。だから教員のニーズが大きい。しかし供給が圧倒的に少ない。Teach For Japan はようやく企画が良いものになった。しかし教員の頭数がまだ圧倒的に少ない」

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瀧本氏「自分には、大切な友人を教育面において救えなかったという負い目がある。今、この事業にコミットしているのはこれだけが理由。優秀な人材がTeach For Japanに、実際に集まり、日本に充実した教育環境が提供される事を強く望んでいる」

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Teach For Japan 末だ氏「今子供の学力と世帯年収には密接な関係がある。大学進学率が違う。日本に高等教育に進めないと、職業選択の幅が大幅に狭まる。結果的に彼らの世帯収入、生涯賃金が影響を受け、子供の教育に更に連鎖する」

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松田氏「モンスターペアレントは教育に関心が無いわけではない。今日は○○先生の授業はつまらなかった、みんな歩き回っていたという子供の声を受け、怒鳴り込みを入れる。教育に関心があるからこそ」

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松田氏「私たちは、無論地域、家庭も巻き込みながら、まず学校に、特に先生というものに施策を打とうと思っている。今日の授業は面白い！と子供が親に報告していれば、モンスターなど発生しない」

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松田氏「我々のモデルはTeach For America、つまり学校で先生になるための組織。これが、MicrosoftやAppleを抜いて就職ランキング1位になっている。ハーバードを卒業した人の17%もが応募する」

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松田氏「彼らは自分達が受けた素晴らしい『教育』というものの価値を分かっているし、さらに現場での教師での経験がアントレプレナーとしての基礎スキルにもなる」

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松田氏「今までの学校の先生は『君の頭では〜』と、未来の選択肢にキャップを設けていた。そうではなく、Teach For America/Japanでは、未来の無限の可能性を生徒に信じさせることからはじめる」

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松田氏「そうして、学力が低いとされてきた子供達の自尊心は回復し、その後の進学率は大きく向上している」

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松田氏「Teach For America/Japan は教師を育てるだけが仕事ではない。教育に関心を持ち、教育に関連する各種の仕事に携わる人々を増やす中期ミッションを負っている」

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松田氏「最初は『ニコチン切れや』と煙草を吸いに外に飛び出すような中学生も、信頼を築こうと接するだけで、わずか3日で机に座って勉強してくれるようになる。これを365日続けられればどれだけの変化を生めるだろうか」

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松田氏「特別免許状という、教員免許を持っていない人に教員資格を付与する制度はあるのだが、リスクがあるという理由でほとんど活用されていない。自治体に信用してもらえるよう、交渉活動wo続けている」

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松田氏「Teach For Japan では、指導法の理論、実践、フィードバックのサイクルを徹底的に回す3〜4週間のプログラムを提供している。その後も、いきなり学級崩壊が起きている学校での単独行軍はさせず、厚いフォローアップを行っている」

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松田氏「さらに大事なのは、ネットワーク。教育に対する熱い思いを持った教員達との横の繋がりが、世界規模で持てる。ベストプラクティスを別の国と共有することができる」