うさはかせ、今夜も飯のタネを収集ちう

そうなんです、どこにでもネタはあふれてるんです
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まずはネタ収集

月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

姫之湯断層って一度見てこなきゃなあ。

2012-11-25 12:53:44
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

NHK 10minボックスの地層の縞模様のできかた。scene05-07の説明にびっくり。いったいいつの時代の地質学だ? http://t.co/LGxC55j3

2012-11-25 20:49:35
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

同じくNHK 10minボックスの火山のscene05-07も火山学的に無茶苦茶。単成の溶岩流だけで比較しないと意味なし。子どもから富士山は玄武岩なのになぜ円錐形?と聞かれたらどう答えるつもりだろうか。http://t.co/bwJidUtT

2012-11-25 20:55:19
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

しかし、地層の縞模様が海面変動で作られるとか、火山灰の粒の大きさが堆積環境で違うなんて説明は、ほとんどデタラメのレベルだ。子どもに嘘おしえるなよ。http://t.co/LGxC55j3

2012-11-25 21:00:14
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

同じくNHK 10minボックスの地震。地震が震源断層で起きることや、いまや世界標準となったモーメントマグニチュードの概念を教える気はさらさらないらしい。防災教育の基盤がこうでは危うい。http://t.co/S3Epw6A6

2012-11-25 21:04:21
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

NHKふしぎがいっぱい。「でも丸くない石もあります。丸くない石を二つ合わせてみると、ぴったり合わさりました」→いくらなんでもそれはやりすぎ。ふしぎがいっぱいだ。http://t.co/nfu9FxhE

2012-11-25 21:09:09
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

でも同じ10 minボックスでも良いのがあるよ。この地震の5回シリーズはとても良い。http://t.co/9qmltl0j

2012-11-25 21:10:45
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

こういう番組はたいていは下請けの制作会社がつくる。監修システムがダメだったり、監修者がなまけてるとひどいのになる。

2012-11-25 21:12:46
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

いまこうやって明日の授業のネタを集めている。学生たちに考えさせよう。フォロワーに学生たちもいるから、いまヒントは話せないよ。

2012-11-25 21:14:34

ご意見も収集ちう

高橋亜矢 @yamokorori

@usa_hakase 昔10minボックスやミクロワールドの制作に関わりましたが、生物学科のマスターを持つ下請けディレクター陣や監修者、研究室の先生方で検討を重ね、毎回科学映画の撮影のような白熱ぶりでした。おかしな知識が教材になるのは残念ですね…

2012-11-25 22:19:16
JKom @jirokomori

著者は乱泥流を知らない?そもそも日本語がいたるところでおかしい。 RT @usa_hakase: NHK 10minボックスの地層の縞模様のできかた。scene05-07の説明にびっくり。いったいいつの時代の地質学だ? http://t.co/QWiTtWFl

2012-11-25 22:49:37

そろそろまとめかな

月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

この名著が本になっていたんだね:タービダイトの話 徳橋秀一 http://t.co/zBLvEVGT @AmazonJPさんから

2012-11-26 11:05:17
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

しかし、徳橋さんより以前に平山次郎さんという偉大な地質学者がいて、砂泥互層(つまり地層の縞模様の最たるもの)の成因はすでに1960年代に確立されていたと言ってよい。たとえば1964年のこの解説→http://t.co/dFcCVZSd

2012-11-26 11:13:56
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

↓この解説の中(6ページ)ですでに砂泥互層の成因についての海面変動説は明確に否定されている。

2012-11-26 11:19:01
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

平山次郎さんたちの有名な論文(1968年)。一枚の砂の層を何十kmも追跡し、その成因を追求した。単層の解析 : その実際と堆積学的意義について http://t.co/9wyupOYj

2012-11-26 11:24:53
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

私が学部生だった1970年代後半、すでに砂泥互層のタービダイト成因説は常識となっていた。岡田博有さんに授業で教わり、徳橋さんの「タービダイトの話」を読んで勉強した世代だ。

2012-11-26 11:36:38
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

もちろん乱泥流が起きない浅い海でも地層の縞模様はできるが、そうしたものの多くは洪水、高潮、津波などのイベント性のものとして理解されている。たとえば、ふだん川には水しか流れていないが、洪水のときに大量に土砂を流す。そういうイベントが繰り返され地層が1枚1枚積み重なり平野ができる。

2012-11-26 11:44:52
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

つまり、砂泥互層ができる原因を海面変動に帰する考え方は1960年代に明確に否定され、そうした地層の縞々が乱泥流などのイベント性の堆積物によって作られることは、遅くとも1970年代には地質学的な常識となっていた。海面変動説は、いまや何の根拠もない妄想と言ってよいだろう。

2012-11-26 12:00:32
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

しかるにNHK 10minボックスの地層の説明:scene 07 しま模様の地層が作られるしくみ「海面の位置が変わるなどすることで、しま模様のような地層ができていくのです」http://t.co/LGxC55j3

2012-11-26 12:06:55
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

学校の教科書や教材に書いてあることは、まあ20年前くらいの古い知識が多いことは認めるが、40-50年遅れはいくらなんでもひどすぎる。NHKの理科教材にどうしてこのような「化石」が残っているのか、こうしたことを起こさないためにはどうしたら良いかを考えないといけない。

2012-11-26 12:09:39
月野うさはかせ Prof.Lièvre @usa_hakase

ついでに同じ番組の凝灰岩の説明もひどい:scene 08「火山の噴火で降り積もる火山灰。それが長い年月で圧縮され、凝灰岩となり、層になります。地層の層によって粒の大きさが違うのは、それぞれ堆積(たいせき)する環境が違うからなのです」http://t.co/LGxC55j3

2012-11-26 12:13:56