川俣町の未来をさぐる――ふくしま復興支援フォーラム第24回の記録

高橋　準 @myriel_june

古川「その後、山木屋が計画避難区域に指定される。町内には、お盆の前まで浜通りからの人が避難所にいた。最後は浪江、南相馬からの60名ほど。さらにその後仮設住宅30戸に20世帯ほどが入居。そのほか、飯舘村の子ども300人も4月から、川俣中の空いている教室へ受け入れ。」

平山 two 勉 @twohirayama

双葉、浪江、南相馬、飯館からの避難者を受け入れながら、山木屋地区の住民をも避難させなければならなかった。

高橋　準 @myriel_june

古川「浜通りから、山木屋から、そして元から川俣の街中にいた子どもたちと、三重の構造になった。」

平山 two 勉 @twohirayama

今は空き工場を使って、飯館村の学校を作った。が、飯館の児童たちは福島市からバスで遠距離通学をしてる。

高橋　準 @myriel_june

古川「学校の除染は2回。問題は仮置き場だったが、グラウンドを掘って埋設。その跡で放射線を測定して、問題ないことを確認。（注：資料によると0.15～0.25μSv/h程度）プールも再開。1学期中に全部の教室で線量を測定した。」

平山 two 勉 @twohirayama

除染した廃棄物について、仮置き場の問題はなかなか理解してもらえなかった。学校や通学路に関しては全て除染し、安全は確保。今年の二学期には野外で運動会を開く事ができた。山木屋の子供達は、予想以上に南小学校に馴染む事ができた。

高橋　準 @myriel_june

古川「二学期になってやっと、子どもたちが（学校で）元気に走り回る姿が戻った。それまで見慣れていた風景がなくなっていたのだが、そういう姿が戻って、作業をする力になった。移ってきた子たちへのいじめも心配だったが、思ったよりすぐに子ども同士打ち解けてくれた。」

平山 two 勉 @twohirayama

山木屋地区の除染は国の責任で実施される。24年度分は仮置き場が決まり、ようやく10月から除染作業に入った。

高橋　準 @myriel_june

古川「山木屋の除染について。予算は国で持つことに。目標は年間１ｍSvというが、いっこうに進んでいない。山の除染の労力がかかる。やっと２０ｍやった。（居住地域から２０ｍの範囲と言うこと？）「下がらないならもっとやってほしい」と言っているのだが、融通が利かず、なかなか返事もなかった」

高橋　準 @myriel_june

古川「やっと、『24年度、25年度で目標を達成できなかったら、さらに年間１ｍSvを目指して努力する』と、しばらくして言ってきた。」

高橋　準 @myriel_june

古川「仮置き場の安全性も町民には不評。農地の除染は実験的に実施。セシウムの移行は少ない。」表土のはぎ取り、というふうにおっしゃっていたかと思います。ここもやや不確かな部分。古川さん、お風邪のようでした。

高橋　準 @myriel_june

（録音すればよかったんですよね、はい。）

高橋　準 @myriel_june

古川「山木屋以外の除染。190億円を予算化。まず仮置き場を確保した。距離はあるが、水源地の上に位置する。川の下流の住民からすると、自分たちの意見が聴かれてないと感じられたかもしれない。」

高橋　準 @myriel_june

このあたりで、「住民の皆さんのご理解をいただきながら」というフレーズが何度か。

高橋　準 @myriel_june

古川「川の上流から除染を開始。また子どもへの影響が大きいところを優先。気を配ったのは、作業員の宿舎。トラブルや事故などが起こらないよう、事業者、役場、警察で協議会を作って対応した。」

平山 two 勉 @twohirayama

山木屋以外の除染予算も認められ、試行錯誤しながら進めている。作業員の宿舎がいくつかできて、問題が起きないように、名簿を提出してもらっている。

平山 two 勉 @twohirayama

仮置き場は地区毎に理解してもらってるが、川の下流の方々から上流の仮置き場についてクレーンがきたりする。

高橋　準 @myriel_june

古川「とにかく粘り強く、理解を求めていった。そのために、モニタリングもきめ細かに実施し、除染が効果があるのか、実証もした。」

高橋　準 @myriel_june

古川「今、三本の柱を中心に考えている。除染と、健康管理、そして食の安全。（除染は既述）健康管理については、近畿大の支援を受けた。3ヶ月ごとに検診（注：範囲を聞くのを忘れました）して、異常がないことを確認。これを継続していくことが大切だと考えている。」

平山 two 勉 @twohirayama

食の安全、健康管理、除染を柱にしている。川俣町から町外に避難してる方もいて、多くの支援を頂いてる事に感謝している。

平山 two 勉 @twohirayama

小中学までの全員に、近畿大学の協力により、ガラスバッジを配布。また保育、幼稚園にモニタリングポストも設置し健康管理には万全の体制でのぞんでいる。

高橋　準 @myriel_june

古川「山木屋については、先行して子どもの甲状腺検査も。他の地域（事故の影響を受けていないところ）との比較をしてほしい。不安への対応が必要だと考えている。また済生会に委託してWBCの検査も。他とも連携した。町で予算を組み、計画的、継続的な検査を続けていく。」

高橋　準 @myriel_june

古川「食の安全について。水田は2回、畑は3回、ゼオライトを入れた。県の放射線測定で、町内では1点だけ100Bq/kg超え。これは自家消費分で、ゼオライトを入れていなかったらしい。」

高橋　準 @myriel_june

古川「とにかく「不安なら検査へ」というのが方針。３つの公民館に測定器を設置。身近なところで測定を行い、自分の目で見て確認することが大事だと考えた。作物もセシウムの移行が小さいものを。」

高橋　準 @myriel_june

古川「山木屋以外から町外への避難者もいる。いわゆる自主避難。」県外へ小中学生38人、というようなご発言でしたが、よくわかりませんでした。山形県がやはり最大数のようです。80名ほど。（資料はあるのですが……。）