2012年11月30日

原子力委「高レベル放射性廃棄物処分に係る取組」について意見交換

12/11/27に公表された文書は、学術会議から回答として「暫定保管」などが提案されたのについて、原子力委員会が見解をまとめたものである。上記文書について報道ぶりが分かれた。 朝日 http://digital.asahi.com/articles/TKY201211270952.html 毎日 http://mainichi.jp/select/news/20121127k0000e040166000c.html NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121127/k10013789601000.html 文書を読んでみると、非常に分かりづらい。それを何とか読み解いて、連ツイをした。齊藤誠・一橋大教授が意見を寄せてくださり、また山崎直司東大教授も。最後には当事者である鈴木達治郎原子力委員長代理が加わってくださった。
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山脇直司 @naoshiy

この提言は、一つのステップとして重要に思う→原子力委:高レベル放射性廃棄物処分、暫定保管へ転換提言毎日新聞 2012年11月27日 11時34分 http://t.co/rnY07CzE

2012-11-27 22:36:03
飯泉 仁 @aquamasa

11日27日原子力委員会が公表した「今後の高レベル放射性廃棄物の地層処分に係る取組ついて(見解案)」は、なかなか理解が難しい文書だ。今年9月の学術会議からの「回答」に対する見解を述べ、今後どう取り組むかを書いているらしいが、言い訳が綿々と書いてあって、今後どうするかは不分明。続く

2012-11-29 11:41:15
飯泉 仁 @aquamasa

続1)報道機関の記事のタイトルもまちまちなのは分かる。朝日「原発ごみ地中処分を、原子力委案、現行通り」、毎日「原子力委:高レベル放射性廃棄物処分、暫定保管へ転換提言」、NHK「原子力委員会”核のゴミ処分計画再構築を”」。同じ文書から正反対ともとれる3通りの読み方をしている。

2012-11-29 11:42:06
飯泉 仁 @aquamasa

続2)毎日がタイトルにした暫定保管は「回答」にあった提言だが、これについてはすでに計画の中に入っているし、施設立地も受け入れられている。それは保管終了後の扱い(地層処分のこと)を明示していいるからだ、と開き直っている。論理の上ではこちらの方が整合性がとれていますよ、と。

2012-11-29 11:42:51
飯泉 仁 @aquamasa

続3)朝日が、現行通り、と本音を見抜いたのはさすがだが、タイトルにするほどのことではあるまい。むしろNHKがタイトルにしたように、これまでの進め方にまずいところがあった、基本方針を見直し、取組も再構築します、と言うのが表面的な結論だろう。当座を凌ぐやり方だ。

2012-11-29 11:43:27
飯泉 仁 @aquamasa

続4)読み辛い一例「上記の反省に基づき、原子力委員会は、…については、国が…(4行省略)…を今一度思い起こし、…根本原因を分析して、…を謙虚に見直し、「回答」から汲み取って教訓を十分に生かして企画・推進すべきであると考える」(8行分の骨格)

2012-11-29 11:44:19
飯泉 仁 @aquamasa

終わりに)原子力大綱をギブアップした原子力委員会が、原発の進め方すら決まっていないこの時期に、高レベル廃棄物処分についての見解をまとめることは無理。一つ新規の考え方が。問題を次世代に先送りせず現世代で結論を出そうとしていたのに対し、時代時代による合意形成に委ねると言いだしたこと。

2012-11-29 11:53:06
@makotosaito_v3

@aquamasa 私は、原文を読んだうえで、毎日の解釈かなと思いました。地層処分先決定が四半世紀、半世紀の単位で見ても難しいことを前提に、暫定保管の意味合いを現実的に解釈したということでないでしょうか。

2012-11-29 15:36:20
飯泉 仁 @aquamasa

@makotosaito_v3 本文p.7の(3)をどう読むかで、受け止め方が違うようです。前半に「現在の取組においては、…ある期間中間貯蔵施設において『保管』することが予定されているが、これが受け容れられているのは、保管終了後の扱いを明示しているためと認識されている」とあり…

2012-11-29 16:50:16
飯泉 仁 @aquamasa

@makotosaito_v3 続いて「この(学術会議の)提案は…新しい挑戦を伴う提案と理解すべきであろう」とあります。前項と関連して読むと「保管終了後の扱いを明示」しない「暫定保管」は「新しい挑戦を伴う」と。これは霞ヶ関文学的には「大変難しい」と言っているようにとれます。

2012-11-29 16:50:43
飯泉 仁 @aquamasa

@makotosaito_v3 また、後半で「可逆性とか回収可能性を考慮した段階的なアプローチを採用し…国は…このことの重要性を認識して、これまでも取組を進めてきている」「それにも関わらず『回答』においてこのことが提案されたことを重く受け止め…」とあるのを「開き直り」と。

2012-11-29 16:52:07
@makotosaito_v3

@aquamasa 私は、超実際主義者なので、霞ヶ関文学ではどうやっても取り繕うことができない現実があり、『回答』に接して、改めてそれを受け止めざるをえないというところでの心性が、このような文章になっていた背景だと思っています。ただ、おっしゃるように何も言っていないとも言えます。

2012-11-29 17:14:52
飯泉 仁 @aquamasa

毎日新聞のこの記事は誤認ではないでしょうか。元の報告書をお読みください。また私の本日のツイも。 RT @naoshiy この提言は、一つのステップとして重要に思う→原子力委:高レベル放射性廃棄物処分、暫定保管へ転換提言 毎日新聞 http://t.co/zMMgKnQ5

2012-11-29 21:34:43
@makotosaito_v3

@aquamasa @naoshiy 私が間違っているのかもしれませんが、建前としては地層処分の現状維持なので「朝日」の解釈、でも、現実としては、暫定保管となってしまうということで「毎日」の解釈だと思っています。いずれにしても、学術会議「回答」を持て余しているのだと思います。

2012-11-29 21:51:41
飯泉 仁 @aquamasa

@makotosaito_v3 原子力委が、学術会議に提言を求め、回答を受けた間に事態は変化。受けた以上何か言わなくてならない。それが不分明な見解となった。毎日の暫定保管の「必要性と意義を十分評価すべきだ」は疑問。文脈上「べきだ」と「していくべきである」は大違い @naoshiy

2012-11-29 22:10:10
@makotosaito_v3

@aquamasa @naoshiy 10年しのげば過ぎ去る課題であれば、先生の解釈に賛成ですが、使用済み核燃料のように半世紀を優に超える課題には、レトリックで取り繕おうとする力に対して、どこかで前向きの部分を見つけ出していく努力が必要だとも思います。国家債務問題もそうですが…

2012-11-29 22:36:06
飯泉 仁 @aquamasa

@makotosaito_v3 この問題について、過去の経緯を無視できない原子力委が「回答」について、前向きの発言はできず、精一杯何かこねくり回した見解を述べたのがあの文書ではないか。これまでの取組を見直し、再構築しますというのが精々だったと、私は読み取る。 @naoshiy

2012-11-29 22:56:47
@makotosaito_v3

@aquamasa @naoshiy いずれにしても、もっと国民の関心を引くような形で問題提起がされ、メディアも、もっと丁寧な取り扱いをすべきだと思います。今からでも遅くないですから。

2012-11-29 22:53:57
山脇直司 @naoshiy

@tatsu0409 さん、@aquamasa さんは「 原子力委が、学術会議に提言を求め、回答を受けた間に事態は変化。受けた以上何か言わなくてならない。それが不分明な見解となった。毎日新聞の、暫定保管の必要性と意義を十分評価すべきだ、は疑問」という見解ですが、どう思われますか?

2012-11-29 22:41:27
鈴木達治郎 @tatsu0409

毎日報道はやや早とちりだったかも。学術会議提言は真摯に受け止めています。暫定保管については、回収可能性の取組を明確化することとしました。“@naoshiy: @tatsu0409 さん、@aquamasa さんは「毎日新聞の、暫定保管の必要性と意義を十分評価すべきだ、は疑問」

2012-11-29 22:58:11
@makotosaito_v3

@tatsu0409 @naoshiy @aquamasa 当事者の方がそうおっしゃるのであれば、そうなのでしょう。そうだとすると残念です。

2012-11-29 23:05:53
鈴木達治郎 @tatsu0409

2日に学術会議シンポでこの見解案を説明します。我々としては十分に学術会議の提言を読み取ったつもりですが、暫定保管のリスクについても説明が必要と考えています。“@makotosaito_v3: @tatsu0409 @naoshiy @aquamasa そうだとすると残念です。”

2012-11-29 23:33:15
@makotosaito_v3

@tatsu0409 @naoshiy @aquamasa 了解です。シンポの報告を拝読させていただきます。

2012-11-29 23:40:26
鈴木達治郎 @tatsu0409

有難うございます。見解案が分かりにくいとのご指摘はその通りですね。学術会議の本文も報道通りではなく、かなりいろいろに解釈できると思います。原子力委見解のメッセージは、NHKの報道が一番近いと思います(続く)@aquamasa @makotosaito_v3 @naoshiy

2012-11-30 11:42:08
鈴木達治郎 @tatsu0409

まずは、現世代でベストを尽くす事が責務であるが、次世代にも選択の余地を残すこと、最新の科学的知見を反映する柔軟性を確保する事、これが十分にできていないので、見直して再構築せよ、というのが大きなメッセージです。@aquamasa @makotosaito_v3 @naoshiy

2012-11-30 11:45:57
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コメント

飯泉 仁 @aquamasa 2012年11月30日
「原子力委『高レベル放射性廃棄物処分に係る取組』についての意見交換」にその後のご意見を追加し更新しました。
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kate_ono @kate_ono9 2012年11月30日
飯泉仁博士ご専門:理学博士(素粒子物理学)SPring-8事業でもご活躍1935年生まれ77歳。 http://homepage2.nifty.com/aquarian/Profile.htm 鈴木達治郎原子力委員会委員長代理(東京大学工学博士・マサチューセッツ工科大学工学博士)(元財団法人電力中央研究所研究参事) http://www.gepr.org/ja/contents/20121128-01/
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kate_ono @kate_ono9 2012年11月30日
齊藤誠博士 マサチューセッツ工科大学経済学博士 「原発危機の経済学  社会科学者として考えたこと 」 http://www.nippyo.co.jp/book/5738.html
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飯泉 仁 @aquamasa 2012年11月30日
私の専門分野は中性子散乱による物性物理研究です。東海村にある日本原子力研究所にて研究炉からの中性子ビームを使う実験をしていました。原子力のためのというより、原子力が副産物としてもたらしてくれた「中性子を使った基礎科学」という分野があるのです。
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