テニプリでDQパロ~導かれし者たち4~

運命に導かれし勇者リョーマと仲間たちの愛と友情の冒険記~キングルド城からサンリッカイムまで。(DQ4第五章のパロディ)
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煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「周りの相手は俺が」イヴが杖を手にリョーマに告げます。「みんなはその化け物を」「…頼んだ、イヴ!」イヴは向かってくる兵士に杖を向けます。「ちょっと痛いけど我慢しなよ。…バギマ…!」 #テニプリDQパロ

2012-08-12 15:36:56
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「俺とユキムラがアイツの動きを封じる!リョウは魔法で援護して!アツシはみんなの補助!」「「「了解!」」」リョーマの言葉にみんなはそれぞれの動きを開始します。ユキムラは自慢の拳を容赦なく叩き込んで怯ませ、リョーマはその長い爪を叩き斬って無効化していきます。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 15:42:23
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

リョウとアツシも遠慮なく魔法をぶつけて攻撃していきます。「ぐぅう…小癪なあ…!」「リョウ…!」「ああ。今の俺たちなら、きっとサエたちの仇を討てる!食らえ、メラミ!」「銀のタロットよ、みんなに力を…!」 #テニプリDQパロ

2012-08-12 15:47:24
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「リョーマ、同時に行くぞ!」「了解っ」ユキムラとリョーマがそれぞれ構え、キングルド王に向けて走り出します。「「食らえええ!!」」二人の攻撃が、キングルド王を貫きました。「ぐああああああ!!!!」 #テニプリDQパロ

2012-08-12 15:49:00
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「ば…バカな…進化した我が身がたかが人間ごときにやられるはずが…!」キングルド王が呻きます。「まさか…貴様、地獄の帝王様を滅ぼすという伝説の勇者…!そんな、勇者はチトセ様が殺したはず…!」「っ…!やっぱり、チトセが村を…!」 #テニプリDQパロ

2012-08-12 16:40:26
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

リョーマがキングルド王を睨み付けます。「チトセはどこにいるんだ!!」「ぐ、ぐわああ!!」答えるより先にキングルド王は悶え苦しみ、地面に倒れ伏しました。その体がゆっくりと人の姿に戻っていきます。「なっ…?」「力が…限界を上回ったんだ」 #テニプリDQパロ

2012-08-12 16:42:30
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

倒れていたキングルド王はしばらくするとはっと顔をあげます。「わ、我は一体何を…そなたたちは…?」「え?」「記憶が、ないのか?」「記憶?バルザックと言うものが謁見に来た、それ以後の記憶がまったくない…我は何を…」キングルド王が頭を抱えます。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 16:44:08
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「まさか陛下も、」「バルザックに操られていただけ…?」「…他の兵士も正気を取り戻したみたいだよ」いつの間にか横に立っていたイヴが外を指差すと、兵士たちが互いに首を傾げていました。その隙間をこそこそ逃げ出す影が見えます。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 16:45:54
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「あ!アイツ、大臣!」「ひっ!」リョウが叫ぶと大臣が外へ向かって逃げていきます。「待て!逃げんな!」「…サナダ」「うむ!」ちょうど城の中に入ってきたサナダとヤナギがそれに気付き、大臣の退路に立ちふさがります。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 16:47:35
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「こそこそ逃げ出すなど怪しい輩め!神妙にするがいい!」「ひぇええ」サナダの迫力に圧された大臣はへたりこみます。追い付いたリョーマたちに囲まれた大臣は観念して頭を下げ始めました。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 17:09:37
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「お、お許しください!お許しください!私はただ脅されて大臣をやっていただけなんです!バルザックは今無人のサンリッカイムを乗っ取って王を名乗っています!」「なんだって!?」ユキムラが驚愕します。大臣は驚くみんなの間を抜けて脱兎の如く走り去っていきました。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 17:13:43
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「サンリッカイムが…」「我らが国を勝手に乗っ取ったなど断固許せん!」「バルザックめ、今度こそ倒してやる!」次の目的地を決めた一行は馬車に戻るために歩き出します。城を出たところでイヴが足を止めました。何かを探すようにあたりを見回します。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 17:17:17
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「イヴ?」「リョーマ、ここでオレンジ色の奇妙なホイミスライムを見なかった?」「ホイミスライム?見てないけど…」「そう…」イヴの表情が陰りました。「…あ、でも、」キヨスミという青年が心配していたと告げようとした時でした。「イヴ君」 #テニプリDQパロ

2012-08-12 17:22:00
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

かけられた声にイヴが振り向きます。そこにはあのキヨスミがたっていました。しかしイヴは首を傾げます。「誰…」「俺はキヨスミだよ、イヴ君」「キヨ、スミ…!?その姿は…?」「うん。俺、人間になれたんだよ、イヴ君」キヨスミがイヴに近づきました。手を握りしめます。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 17:25:05
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「イヴ君のおかげだよ、俺は本当に人間になれたんだ」「…そう…よかったね、キヨスミ…」「だから、俺の夢は叶ったから、俺はここまでなんだ」キヨスミが手を離します。「俺は導かれし者ではないから、この先イヴ君と旅を続けることは出来ない」「…キヨスミ」 #テニプリDQパロ

2012-08-12 17:27:30
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「でも俺待ってるから!いつかイヴ君たちが魔王を倒して世界が平和になったら、また一緒に旅をしようね!俺はそれまで君を待ってるよ!」「…、ああ」イヴが頷くとキヨスミはにっこり笑って手を振りました。イヴはリョーマたちの元に戻り、馬車に乗り込みます。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 17:30:24
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「行こう」「次の目的地はサンリッカイムやな」「ああ、我らの国を取り返す」「バルザックの元に!」「出発だ…!」馬車は走り出します。オレンジ色の青年はいつまでもいつまでも、その馬車に手を振り続けていました。 #テニプリDQパロ

2012-08-12 17:32:13
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

サンリッカイムには禍々しいオーラが満ちていました。城の至るところに魔物がはびこり、荒らし回っています。「サンリッカイムが…俺の国が…!」ユキムラがその様子に震えながら拳を握りしめました。「おのれ魔物どもめ…!」サナダも剣の柄に手をあてます。 #テニプリDQパロ

2012-08-13 11:08:26
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「リョウ…」「ああ…、感じる。血がたぎるんだ、アイツを倒せって。バルザックはここにいる…!」リョウとアツシも顔を見合わせて頷きます。「…俺は周りの魔物を倒します、みんなはバルザックの元へ」イヴが杖を構えました。「俺も行こう」ヤナギもイヴと馬車を降ります。 #テニプリDQパロ

2012-08-13 11:16:16
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「ユキムラ、サナダ、この国を頼んだぞ」「ああ」「任せておけ」「行こう、リョーマ」「了解」「よっしゃ、ギリギリまで馬車で突っ込むで!」「道を拓きます…バギマ!」イヴの呪文が馬車の進路にいた魔物を吹き飛ばします。「カルピン!突撃や!」馬車が走り出しました。 #テニプリDQパロ

2012-08-13 11:30:44
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

リョーマたちはユキムラの先導で一気に玉座に乗り込みます。たどり着いた玉座のに座っていたのは、おどろおどろしい姿の化け物でした。「バルザッ…ク?」リョウも思わず目を疑います。「キサラヅの息子…やはり生きていたか…」バルザックが立ち上がります。 #テニプリDQパロ

2012-08-13 11:33:35
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「貴様!よくもそのような化け物が誇りあるサンリッカイムの玉座に…!」サナダが剣を抜いてバルザックを睨み付けます。「その場所は俺とお父様のものだ。還してもらうよ」ユキムラも臨戦態勢に入ります。 #テニプリDQパロ

2012-08-13 11:36:02
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「なんとでも喚くがいい…!俺は進化の秘法を極めた!究極の力を手に入れたのだ!もはやチトセ様…いや、チトセとて俺には敵わないだろう!」「…っチトセ…!」リョーマがその言葉に顔をしかめます。 #テニプリDQパロ

2012-08-13 11:39:31
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「父さんが封印した進化の秘法…」「これ以上、悪用させたりしない!」「俺たちがお前を止める!!」リョウとアツシも武器を構えます。「キサラヅの息子…父親が恋しいだろう。心配ない、すぐにお前たちも父親の元に送ってやるからな!ぐぉおぉお!!」 #テニプリDQパロ

2012-08-13 11:41:44
煌@DQ11ネタバレ注意 @kou_DQ

バルザックが手に持った棍棒を振り下ろします。「させんっ!」サナダが素早く剣で受け止めました。「行けっ」「てりゃっ!」「はぁ!」リョーマとユキムラが懐に飛び込み、それぞれ剣と拳を叩き込みます。「ぐっ、ちょこざいなっ!」バルザックが凍える吹雪を吐き出しました。 #テニプリDQパロ

2012-08-13 11:53:19