テニプリでDQパロ～導かれし者たち４～

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「くっ」二人が距離を取ります。「ユキムラっ！」サナダが攻撃を弾き飛ばし、ユキムラに駆け寄ります。「大丈夫？」アツシもリョーマに近寄ってホイミを唱えました。「氷には炎だ…！食らえ！メラミ！！」リョウが呪文を唱えました。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「ぐぅう！！」大きな火球がバルザックを襲い、その衝撃に呻き声をあげます。「よしっ、効いてる！」「おのれおのれ忌々しきキサラヅの息子…！」「っサナダ！リョウを守れ！」「承知した！」ユキムラの指示でサナダが素早くリョウの前に立ちます。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

襲い来る攻撃を真っ向から受け止めます。「最強の力を手に入れた俺様と力比べとはいい度胸だ…！」「笑止！己自身で磨きあげぬ力を自慢など、片腹痛いわ！」「なんだとぉ…？ならその力で捻り潰してやる！」「余所見してていいのかい？」「何？」「はぁ！」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

軽やかに跳躍したユキムラが隙だらけの横顔に蹴りを叩き込みます。バルザックは衝撃で壁際まで吹き飛ばされました。「ぬぉおおお！貴様らぁああ！」「ちっ、やっぱりダメージはいまいちか」巨体に遮られ、打撃も剣もなかなか致命傷に至りません。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「これならどうだ、メラミ！」リョウが先ほどと同じ火球を投げつけます。しかし、「許さん許さん許さんぞ！ヒャダルコ！！」バルザックが呼び出した吹雪が炎をかき消し、リョーマたちを襲います。「うわぁ！」「くっ…！」舞い散る氷に切り裂かれ、体の至る箇所に血が滲みます。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「クソッ、メラミが届かない…！」「直接攻撃も効果が薄いな…」「どうする…？」サナダとアツシの回復でなんとか立て直したものの、バルザックの魔法は強力です。連発されると回復もままらないでしょう。「直接、メラミを叩き込めれば…！」リョウが歯噛みします。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「「直接…」」リョーマとユキムラが何か閃いたように顔をあげ、お互いを見つめてニッと笑います。「アンタ、出来るの？」「当たり前だろう？」リョーマが剣を、ユキムラが鉄の爪を構え直します。「リョウ、やってほしいことがある」「サナダ、アツシ、協力してくれ」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「はぁあ！」「食らえっ！」リョーマとユキムラが同時に走り出します。「ぐははは！凍えて死ね！ヒャダルコ！」バルザックが再び呪文を唱えます。「「おぉぉ！」」二人はそれでも止まらずに駆け抜けます。「「ベホイミ！」」サナダとアツシの回復呪文が二人の傷を癒していきます。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「…っ、メラミ！メラミ！」神経を集中させていたリョウが素早くふたつの火球を発生させます。「ふん、ばかめ！ここまで届かなければ意味はない！」「「届くさ！」」リョーマとユキムラがそれぞれ、飛んできた火球を自分の武器で受け止めました。「なにィ！！？」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

リョーマの剣が、ユキムラの爪が炎を帯びて紅く揺らめきます。「バカな…そんなことができるはず…！」バルザックが慌てて棍棒を構えます。「火炎斬り！」「紅蓮腕！！」二人の攻撃がバルザックに同時に撃ち込まれました。「ぐぎゃあああああ！！！」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

バルザックが絶叫をあげながら崩れ落ちます。「勝っ、た…？」「あのバルザックを…倒したのか…？」リョウとアツシが顔を見合わせます。「倒したんだよ！俺たちは勝ったんだ！」ユキムラが拳を突き上げました。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「ば、バカな…完璧な…完璧なはずの俺様が負けるなんて…」倒れ伏したバルザックが呻きます。「しかし進化の秘法があるかぎり俺は滅びぬ…ぐぉぉ！」バルザックの周りを邪悪な魔力が包みます。ボロボロに焼き付くされた身体が修復し始めました。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「まさかっ…」「まだ甦るのか！？」リョーマとサナダが仕舞おうとしていた剣を再び抜きました。バルザックは笑いながら立ち上がります。しかし。「くく…、な、何っ…！？」その身体が再び崩れ落ちました。「な、なぜ力が戻らない！？なぜ…！？」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

バルザックの身体がみるみる崩壊していきます。「く、崩れる？俺様の身体が！？なぜ、なぜなんだ！ぎゃあああああああ！！」醜い叫び声と共に、バルザックはこの世界から消滅してしまいました。「今のは…」「進化の秘法を使った者の、末路ということか…」「憐れな…」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

『実験は失敗だったようだな…チトセ様にご報告せねば…』「！？誰だ！」突然響いた声にリョーマが叫びます。しかし声は応えません。『やはり進化の秘法を完成させるには腕輪が必要だ…暗黒の力を増幅させる、黄金の腕輪が！』「黄金の、腕輪…！？」反応したのはユキムラでした。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

あのとき黄金の腕輪を手にしたときの悪寒は、暗黒の力によるものだったのでしょう。『腕輪の力で進化の秘法を完璧なものにしたとき…その時こそ、我等魔族が支配する暗黒の世が来るのだ！はーっはははは！』声は高笑いと共に消えていきました。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「今のは…なんだったのだ」「わからない…でも」「とてもおぞましい、邪悪な声だった…」みんなが顔を見合わせます。「…とにかく！バルザックは倒した！」ユキムラが仕切り直すように両手を打ちました。「他の魔物もヤナギたちがなんとかしてくれてるはずだ！」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「そうだな…。アツシ、俺たちはついに成し遂げたんだ」「うん。父さんとサエの仇を…討ったんだね…」兄弟が目に涙を浮かべながら抱き合うのをリョーマは微笑みながら見つめていました。その時、ふと何かに気づきます。「あれ、なんだろう…」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

バルザックが暴れたために倒れた玉座の間に、何かが挟まっていたのです。リョーマは近づいてそれを拾います。何か刻印がされた手紙のようでした。「これは？」「それは…王家の刻印！」ユキムラが叫びます。リョーマは手紙をユキムラに手渡しました。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

『我が愛しき息子ユキムラへ 先日、我が予知夢に新しき不穏の影が過った。もしもの為にこの手紙を託す。我が城の宝物庫にある品を持ち出すがいい。必ずお前たちの手助けになるだろう。ユキムラ、ワシはお前の力を信じている。必ず悪しき力に打ち勝て。頑張るんだぞ』「お父様…」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

ユキムラが手紙を抱き締めました。早速立ち上がり、城の宝物庫へ向かいます。そこには念じれば岩をも融かす灼熱を呼び起こすマグマの杖と、不思議な力を感じる笛がありました。「この笛は…」「王家に伝わるあやかしの笛だ」合流したヤナギが説明しました。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「詳しい使い方は俺も知らないが…」「とりあえず、貰っておきなよ」「…ユキムラが言うなら」リョーマは頷いて笛をしまいました。「これから、どこに向かう？」「アツシ、占えるか？」「やってみるよ」アツシが水晶玉を手に念じます。水晶玉が淡い光を放ちました。 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「…黄金に輝く竜と、空に浮かぶ城…そして光輝く武具がみえる…」「光輝く武具やて！？まさか、伝説の剣のことか！？」ユウシが身を乗り出します。アツシがゆっくり頷きました。「おそらく、そうだろうね」「そういえば昔お父様から聞いたことがある」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

ユキムラの言葉に全員が振り向きます。「かつて、地獄の帝王がこの世に出でたとき、神の竜がそれと闘い、かの帝王を地の底に封じた。神の竜は天空に浮かぶ城に住まい、天空の武具を身に付けた勇者のみそこにたどり着ける。…というお伽噺があるそうなんだ」 #テニプリＤＱパロ

煌＠ＤＱ11ネタバレ注意 @kou_DQ

「天空の武具か、天空の兜と呼ばれる兜なら、北のシテンシアラ王国に保管されているという話を聞いたことがあるぞ」ヤナギが言いました。イヴも手をあげます。「俺の国…フドランドには天空の盾があるって文献を前に読んだことがある。実物を見たことは、ないけど」 #テニプリＤＱパロ