ユダヤの唯一神YHWHについて-エリアーデ編→ユングVSニーチェ編-

前半部分と違って後半部分は地雷を踏みまくってます。
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蟋蟀擾乱ナタクサン🌟 @net_ksons

そうなんですかね。面白そうじゃないですかユング。 QT @Abraxas_Aeon ツイッター上で色々見た限りではユングの風当たりは激しそうなので、神学とか無視した自分解釈込み+ユングの聖書解釈とかやったら「フルボッコだどん」みたいな感じになりそう。

2010-08-12 01:34:25
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ミドラッシでもタルムードでも、シェキナー(神の臨在)は女性的原理にはなっていない。カバラ関連の文献では、神が男性的原理であるのに対してシェキナーは「神の花嫁」で女性的原理、またイスラエル共同体を象徴する。グノーシス主義でいうところのアカモート(下なるソフィア)と同一視できる。

2010-08-12 01:35:44
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

そもそもアカモート自体が、ホクマー(智慧の女神)→ホクモートに由来するのではないかと言われている。

2010-08-12 01:40:10
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

いいのかなぁ、やっても…。これは以前@suppatenkohさんたちにはスカイプで話したことに関わってるけど、全能はともかく、「YHWHの「全知」はどこへ行っちゃったの?」っていうのがユングの聖書(特に『ヨブ記』)の読み方に含まれている。

2010-08-12 01:52:27
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

全知どこ行った?の起源をたどるに、ユングの説明はこれまた暗示だけにとどまっているような感じがしてならなかったので、『創世記』にそれを見出す解釈の仕方って言うのを考えてみたりした。

2010-08-12 01:58:08
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

《善悪を知る木の実》をアダムとエバに食べるよう唆した蛇をしてYHWHは、蛇と女を、地を這いずり回る呪われた者とし、そして蛇の子孫と女の子孫の間に敵意を抱くと宣言している(『創世記』第3章14~15節)。

2010-08-12 02:00:21
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ここで云う女、あるいは女の子孫について、これを「自己の裡を託さざるを得ない、娼婦性を持った女性的原理」=「神の花嫁(シェキナー)」と捉える。こう捉えると、YHWHがアダムとエバ、及びその子孫であるイスラエルの民とそれを象徴するシェキナーに敵意を抱くというように解釈しえる。

2010-08-12 02:03:57
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

同時にそれは「智慧」を象徴し、また「智慧」をもっているわけだから、「智慧」をも敵視し、それを地を這いずり回る「呪われた者」としたことになる。

2010-08-12 02:05:41
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

『創世記』第32章にて、ヤコブが格闘した神の御使いと思しき天使(誰であるかは諸説ある)が、ヤコブに対しておまえは神と戦って勝ったから「イスラエル」と名乗れと言ったわけであるが、イスラエルとはヘブル語で「神が支配する」という意味の他に「神に反抗し、神と戦う人」の意味が含まれている。

2010-08-12 02:07:54
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ヤハウェの選民であるイスラエルの民は、「神が支配する民」であり神の所有物であるにもかかわらず、常に疑われ、敵対視されているということを何度も宣言されているのである。『エゼキエル書』には明らかにイスラエルの民をさして「私に逆らった反逆の民」とある。

2010-08-12 02:08:49
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

このように見ると、常に自分の民を敵対視するヤハウェはまるで、嫉妬深く疑り深い夫が、たった一度の認識欲の情動に駆られたエバ、そしてそれに引き続くアダムの過失による背信行為のために、その子孫であるイスラエルの民を不実な妻として不愉快に思い、彼らに睨みを効かせているということになる。

2010-08-12 02:11:18
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

自己の裡を天上界のヤハウェに託している「智慧」を持ったイスラエルの民は、地を這いずり回る呪われた者として絶えずその脅威に晒され、愛(エロス)を排除され、価値関係の欠如した関係を強いられ、ただただ期待に応えることだけを要請される、極度に緊張した対立状態を続けていたということになる。

2010-08-12 02:12:33
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

「智慧」に敵意を抱くYHWHは、天上界において創造に先立ってあったはずの、事物を生成することを可能にするものである「言葉」と「智慧」に対して盲目になり、己の創造行為によって存在者を在らしめることを可能にしていたものが何であったか、自分でそれを忘却してしまうようになってしまったと。

2010-08-12 02:15:06
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ヤハウェは「全能」であることにかまけて「力」(或いは「権力」)を振りかざし、「全知」の神であることを忘却してしまったのだ、とこういう解釈。

2010-08-12 02:16:50
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

皆様、昼のツイートと違ってこちらは地雷をあえて踏んでるということをご了承ください。

2010-08-12 02:19:54
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

契約を破らないと宣言されたにもかかわらず、YHWHの側から破られてしまった『詩篇』のダビデなどは、YHWHが人間をどのように創造したか、人間がいかに不完全で儚いものであるかをYHWHに知って欲しいという、魂の嘆きの情動で満ちている(第89章20節~53節参照)。

2010-08-12 02:24:52
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

「いつの日まで、ああ主よ、御姿を隠し給い、忿怒を火の如く燃やさんとし給うか。願わくば、ああ主よ、人の命のいかに短きかを思い給え!汝全ての人の子をいかにはかなく造り給わんや!ああ主よ、汝が真実をもてダビデに誓い給える、昔日の恩恵の証はいずこにありや。」『詩篇』

2010-08-12 02:29:53
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

さあ、ここらで気持ちを鎮めなさい、意味もなく怒っていても仕方ないだろう。君ともあろうものが、苗がよく育とうとしないのは自分のせいなのにそれをそんなに怒るなんて本当におかしいよ。君も以前は分別があって自分が作っている庭園を踏み躙ったりしないできちんと世話することができたじゃないか。

2010-08-12 02:36:15
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

今のは先程の『詩篇』の引用についてのユングの捉え方。

2010-08-12 02:36:49
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

人間がYHWHと直接対決することになった『ヨブ記』。これほど神と人、つまり夫婦の距離が遠ざかってしまった話はない。YHWHは「智慧」に敵意を抱き、全知に対して盲目になっているがゆえに、かつて『創世記』において宣言したことすら忘れてしまっている。

2010-08-12 02:40:58
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

『ヨブ記』の冒頭においては、かつて『創世記』において敵意を抱くと宣言した「地を這いずる蛇」に該当するといえる「地上を巡回してきたサタン」が、神の使いの中に紛れ込み、YHWHの目の前に現れた。これに対してYHWHは全知であるはずにもかかわらず、「お前はどこから来た」と尋ねている。

2010-08-12 02:44:41
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ヤハウェは全知に対して盲目になり、サタンがどこから来たのか、何者であるかすら忘れてしまうほどにまで無知になってしまっていた、という解釈・・・。

2010-08-12 02:55:51
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

このような状態のヤハウェの懐に潜り込んだサタンは、当初ヨブのことを誰よりも神への信仰心に篤い男だと称えていたヤハウェに対して、「ヨブがどんな災難にあってもその信仰心を保ち続けることが出来るか」という疑惑をけしかけ、猜疑心を掻き立てることによって、賭け事を実行することを促した。

2010-08-12 02:57:16
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ユング(∩ ゚д゚ )<おまい、全知であるなら、賭け事なんざやらんでもその結果がどうなるかは認識済みだろう!?

2010-08-12 03:00:05
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