吉田修一『日曜日たち』

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伊藤 淳/Jun Ito @junito_ja

【日曜日たち(吉田修一)①】妻夫木聡、深津絵里出演の映画『悪人』の原作の芥川賞作家、吉田修一による作品。2002年から2003年にかけて「小説現代」に掲載された5つの短編集をまとめたもの。 

2012-12-03 23:43:22
伊藤 淳/Jun Ito @junito_ja

【日曜日たち(吉田修一)②】「パークライフ」、「東京湾景」などのような著者の過去の作品からもわかるように、著者は東京で暮らす若者を描くことに長けており、この世代独特の、やるせなさ、自分の存在意義、不安などを見事にこの作品でも描いている。ただ「嫌なことばかりではない」と伝えている。

2012-12-03 23:45:41
伊藤 淳/Jun Ito @junito_ja

【日曜日たち(吉田修一)③】ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。

2012-12-03 23:46:47
伊藤 淳/Jun Ito @junito_ja

【日曜日たち(吉田修一)④】そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議だ小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡み合い交錯しあう、連作短編集の傑作。 ※裏表紙より引用

2012-12-03 23:48:07
伊藤 淳/Jun Ito @junito_ja

【日曜日たち(吉田修一)⑤】この作品は5つの短編集で構成されている。5人の主人公の若い男女は何の関係もなく、それぞれおかれている状況も様々だ。ただ短いストーリーの中で5人はある兄弟たちと出会うことになる。

2012-12-03 23:50:08
伊藤 淳/Jun Ito @junito_ja

【日曜日たち(吉田修一)⑥】私は友人に薦められてこの本を読み始めたのだが、二番目の「日曜日の被害者」の途中で本書に飽きていた。たんたんとそれぞれのストーリーが進んでいく印象で、どうも盛り上がりにかける作品と感じていた。

2012-12-03 23:50:46
伊藤 淳/Jun Ito @junito_ja

【日曜日たち(吉田修一)⑦】ただ友人に「最後は絶対に読んで良かったと思うから、読んでみてくれ」と言われたので、仕方なく読むことに。「この本紹介してくれてありがとう」と感謝することになる。

2012-12-03 23:51:16
伊藤 淳/Jun Ito @junito_ja

【日曜日たち(吉田修一)⑧】それぞれの作品の中で登場する、小学生の兄弟の状況が、短編を読みすすめるにつれてわかってくる。なぜ小学生がたった二人で、洗濯もしていないような汚らしい格好で東京にいるのか。

2012-12-03 23:53:27
伊藤 淳/Jun Ito @junito_ja

【日曜日たち(吉田修一)⑨】一見何にも関係ない5人のストーリーが少しずつ、繋がりを持ち始めて、最後に小さなよろこびに変わる展開は読んでいてハッピーな気分にさせてくれる。若干中だるみする事は否めないが、ぜひぜひ読んで欲しい一冊だ。

2012-12-03 23:54:17