文学会カルチュラルスタディーズ研究会ワークショップ『普通精神病について』(講師:小林芳樹)@愛知大学:12/10/2012

文学会カルチュラルスタディーズ研究会ワークショップ『普通精神病について』(講師:小林芳樹)@愛知大学:12/10/2012
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ワークショップ告知等

ShioRing @tuMePikA

12/10(月) 文学会カルチュラルスタディーズ研究会ワークショップ「普通精神病について」講師:小林芳樹先生 @愛知大学豊橋校舎724教室(7号館2階) 15:10~17:10 …むむむ、あれれ? 8日も9日も東京で2日間あるではないか…? びっくりするほどきつい感じの予感…。

2012-12-04 01:15:27
ShioRing @tuMePikA

やっと、張り出されていた! http://t.co/sIx46ho5

2012-12-05 18:58:20
拡大
hat808/ハットハチマルハチ @hat808

引用:『ラカンの死後、精神病と神経症の境界は、グローバル資本主義の拡大とこれを背景にして発達を遂げた向精神薬の浸透を反映してさらに不鮮明になり、フロイトの大義学派において、神経症に隣接しサントームの形成が認められる精神病に対し、……』(続

2012-12-06 21:26:09
hat808/ハットハチマルハチ @hat808

続)引用:『……「普通精神病」なる命名(疾患概念ではない)が発案された。症状としては、他者への過度の同調・同一化傾向、体感異常(ヒポコンドリー性訴えが多い)、現実感の喪失、異性関係の欠如、社会的逸脱行為(薬物依存など)が典型である。……』(続

2012-12-06 21:26:11
hat808/ハットハチマルハチ @hat808

続)引用:『……本ワークショップは、この「普通精神病」概念を中心に現代社会と主体の構造について分析する。』文学会カルチュラルスタディーズ研究会ワークショップ『普通精神病について』(講師:小林芳樹)@愛知大学・告知ビラより抜粋/参照:https://t.co/qyoHFurx

2012-12-06 21:26:13

2012/12/17:後日のレポート・ツイート

ShioRing @tuMePikA

小林先生のワークショップについて。 参加者は樫村先生、加藤先生、卒業生(来年度に院生になる方)、臨床に携わっている方2人、私というゆったりとした雰囲気だった。 また、ラカンに詳しい方は樫村先生と加藤先生だけだった為、ラカン用語についても質問がしやすいワークショップでもあった。

2012-12-17 18:15:26
ShioRing @tuMePikA

全体の流れは、1時間程小林先生がレジュメ(先生自身の論文)を丁寧に説明をしながら読み上げ、あとの時間はディスカッションだった。 小林先生の論文は10年前にフロイト大義学派が発案した一種の名前である、普通精神病(DSMの診断基準とは違う疾患概念であり、サントームという…

2012-12-17 18:16:07
ShioRing @tuMePikA

… 構造物が生み出されるものに限ってになる。主症候は、他者への過度の同調・同一化傾向、体感異常(ヒポコンドリー性訴えが多い)、現実感の喪失、異性関係の欠如、薬物依存に典型例を見る社会的逸脱行為である。あえて病名をつけると、境界例、軽症パラノイア、メランコリーなど)という主体構造…

2012-12-17 18:16:40
ShioRing @tuMePikA

…の話だった。 大衆化がキーワードになっており、そこから「普通精神病」「ボロメオ結び」「サントーム」に結びつくという内容だった。 ディスカッションでは、様々な質問があり、面白かった。 ただ、ここから、質問が主で大変長くなります。 長くて申し訳ないですが、よろしくお願いします。

2012-12-17 18:16:53
ShioRing @tuMePikA

「神経症は「ボロメオ結び」でどのように表されるか?」 →「神経症の場合は、3つの輪が絡まった状態。ついでに、古典的な精神病は切れている(統合失調症)。4つ目の輪(=サントーム。父の名ではない)で補修しているのが、普通精神病。<父の名>の方で説明をしてもいいが、軽症化した精神病…

2012-12-17 18:17:12
ShioRing @tuMePikA

…を説明する時は、「ボロメオ結びの解け」で説明した方がいい。「ボロメオ結び」は、まさに現代にぴったり。」 「リストカットは、自体愛的享楽行為(手持ちの方法で何とか切り抜ける行為。例:ボディーピアス、タトゥー、発表する予定のない作曲を延々と作り続けること、インターネット依存)…

2012-12-17 18:17:28
ShioRing @tuMePikA

…なのか?」 →「自傷にもグラデーションがあり、そうとは言いづらい。だから、具体的な対応は個別的になってくる。(質問の例で出されたように)相談員の目の前で首を切ろうとするのは、自分を傷つけることにより、苦しみから解放される→自罰パラノイアに近い。自傷行為自体がサントーム…

2012-12-17 18:17:40
ShioRing @tuMePikA

…ではなく、これからサントームを作ることが大事。」 「疾患概念ではない普通精神病は治療対象なのか?」 →「要請があれば、やる。待つということになる。治療の目的としては、サントームを本人から生み出される方向に持っていく。精神分析は「終わりがあって、かつ終わりがない。(by…

2012-12-17 18:17:55
ShioRing @tuMePikA

…ミレール先生)」というもの。」 「ひきこもりは、この話と関係あるのでは?」 →「一括りにはできないが、普通精神病よりも一歩進んだもの。」 「ひきこもりも疾患に入るのか?」 →「病名をつけるなら、メランコリーや統合失調症になると思う。フランスの精神科医は「精神病」…

2012-12-17 18:18:05
ShioRing @tuMePikA

…とつけるのに、あまり抵抗がない。国の病名の感覚がまた違う。」 (私の質問)「幻想と妄想とサントームの違いは?また享楽(ジュイサンス)はそれぞれにどのように関わっているのか?」 →「幻想は神経症の主体にあるもので、治療は小さくしていく方向に持っていく。享楽とはそんなに…

2012-12-17 18:18:34
ShioRing @tuMePikA

…関わっていない。妄想は精神病の主体にあるもので、支えとなっているから、否定ではなく、だが拡大しないように気をつける。享楽と死の欲動とは切っても切れない。規模が大きい。サントームも支えになっているが、妄想よりも小さく、コンパクト。享楽と密接になっているが、規模が小さい。」

2012-12-17 18:18:48
ShioRing @tuMePikA

「ジョイスは排除が働いているのでは?それは、ジョイスだけなのか、ジョイスと似た感じはどうするか?」 →「まず、ジョイスに診断を作品からつけると、偉大なる精神病と言わざるを得ない。ラカンが70年代にパリ・サンタンヌ病院で見ていた患者さんは、診断をつけると、…

2012-12-17 18:19:35
ShioRing @tuMePikA

…古典的な精神病である。だが、ジョイスのように自分なりにサントームを自分の意志で発明するかどうかが鍵になる。妄想は自動的にできているから、サントームとは違う。」 「依存の中にもサントームがあるのでは?」 →「アディクションの場合は、普通の意味での症状。享楽がはがれていくと、…

2012-12-17 18:19:55
ShioRing @tuMePikA

…症状からサントームになる。すべての人間にサントームがある。」 …でワークショップは終了した。 臨床系の質問が多く、臨床の方にも興味のある私にとって、とても勉強になった!

2012-12-17 18:20:03

2012/12/17:懇親会のレポート・ツイート

ShioRing @tuMePikA

その後の懇親会での話について。 DSMは、症状分類。それに対して、薬が出され、それがデータとして蓄積される。 それがどんどん進み、製薬会社とくっつく。(New York Timesの発表では、6割が製薬会社との癒着があった。) そして、巨大資本となる。 12月10日の大会での…

2012-12-17 18:20:48
ShioRing @tuMePikA

…内海先生の「巨大資本の影を感じながらやっている」という発言はそれを示している。 認知行動療法は、一過性に対してはいいが、根本的な方に対しては難しいと思う。 また、その認知行動療法を受けた人の5年後、10年後の研究がないところが少し怖い。 加藤先生からの「サントームと…

2012-12-17 18:21:10