ジョイフル・エントリー・オブ・ニンジャスレイヤー #2

Twitter界隈を大いに騒がせるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」。その第二部「キョート殺伐都市」よりニンジャスレイヤー=サンの「登場シーン」だけを集めてみました。 やたらと劇的な登場を好むニンジャスレイヤー=サン。その登場は第一部からますますと磨きがかかっていき…… ※時系列、投稿日時はバラバラですが、基本的に後に行くほど登場の仕方がまとめ人主観でユカイになっていきます。 続きを読む
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「フーンク!」だがインペイルメントもさる者!咄嗟に繰り出す長身のトーキックがヤモトを蹴り上げる!「ンアーッ!」体をくの字に折り吹き飛ぶヤモト!インペイルメントは両手でカタナを握り直す!そして空中のヤモトへ、振りかぶったカタナを打ち下ろす!回避不能!「フーンク!」サツバツ!

2011-06-06 22:53:17
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」「フーンク!?」インペイルメントのカタナが中途で何かに引っかかり、止まった。「フーン!」インペイルメントは力を込めるが、動かない!「ブッダ!何だありゃあ!」モスキートが飛び上がって叫んだ。「あいつ何だ?」

2011-06-06 22:57:20
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

モスキートはカタナを止めた赤黒の新手ニンジャを凝視する!なんたるワザマエ!両手の平でインペイルメントのザオ・ケンを挟み込み、押さえつけて持ちこたえているではないか!「フーンク!」「イヤーッ!」インペイルメントはさらに力を込める。しかし動かない!

2011-06-06 23:04:33
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ドーモ……皆さん……」そのニンジャの赤黒い装束はよくよく見ればボロボロだ。かなりの手負いなのだ!「……ニンジャスレイヤーです……!」「ニンジャスレイヤー!?ニンジャスレイヤーと言ったか!?」モスキートが叫ぶ。インペイルメントはさらに力を込める!「フーンク!」「イヤーッ!」

2011-06-06 23:35:17

薄幸なゲイシャの危機にも颯爽と現れる赤黒の男(「ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘル」より)

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「「「アイエエエエ!?」」」ゲイシャとサイバーゴスが叫ぶ!おお、ブッダ!彼女たちの到着を待ちわびたサイクロプスが、ダイミョ・クラス車両から出向いてきたのだ!「ウォーッ!」怒りと興奮を隠しきれないサイクロプスは棍棒を振り下ろし、手近にいたクローンヤクザ1体を叩き殺す!「アバーッ!」

2011-09-14 00:35:46
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「さんざん待たせやがって」ビッグニンジャ・クランのニンジャソウル憑依者サイクロプスは、棍棒を右手で高く掲げながら、ユリコのもとへと近づく。ユリコの恐怖する顔を見て、ヘッジホッグは頭巾に隠された口元にニヒルな笑みを作る。クローンヤクザたちはサイバーゴス2人を担ぎ上げて連行し始めた。

2011-09-14 00:43:29
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「アイエ…」ユリコは叫びを詰まらせた。何故ゲイシャが緊急呼び出しされたのか、その理由を悟ったからだ。「ジェノ…」そう言い掛け、ユリコは言葉を呑みこむ。自分は拒絶されたのだから。「何だ?ザイバツか?」ジェノサイドが困惑する「ユリコ=サン?どうなっているんだ?畜生!何たる責め苦だ!」

2011-09-14 00:47:42
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ガゴン!!不意に新幹線の天井が大きくへこんだ!新幹線貨物室を守る分厚い天井が、まるで柔らかいラバーか何かのように、拳の形に落ち窪んだのだ!「ジェノサイドのジツか?」サイクロプスは棍棒を構え警戒する。「違う!」とヘッジホッグ「奴の力はアンタイゾンビー・ウィルスで弱まっているはず!」

2011-09-14 00:57:14
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(((イヤーッ!)))装甲板を隔て、カラテシャウトが聞こえた。ガゴン!再び深く落ち窪む!明らかにその形はカラテの拳!(((イヤーッ!!)))ガゴン!!あまりの衝撃に、震動が車内まで伝わる!(((イイイイヤアアアアーッ!Wasshoi!!)))ガゴン!!!天井がついに打ち破られる!

2011-09-14 01:01:09
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」赤黒い影がサイクロプスとユリコの間へと、落雷の如きスピードで着地した。直立不動の姿勢を取るこの新たなニンジャは、「忍」「殺」の文字が刻まれた鋼鉄メンポの奥から、ジゴクめいた声を吐き出しオジギする!「ドーモ、ニンジャスレイヤーです。ザイバツニンジャ……死すべし!」

2011-09-14 01:06:25

赤黒のナイトが来た。一方ネザークイーンに意識はなかった。(「フィジシャン・ヒール・ユアセルフ」より)

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ザッ……ケン……ナ」ネザークイーンにはまだ息があった。だがやがてローソクの残り火めいた意識も失われたようだった。「私ハ任務ニ戻ラネバナラヌ」ナックラヴィーは爪先でネザークイーンを仰向けに裏返した。なまなかな死体よりも恐ろしい有様である。邪悪なアンデッドは片膝をついた。 13

2011-11-23 22:49:12
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ナックラヴィーは片手をかざした。ハカバ・ハンドを、一瞬の激烈な病毒で衰弱しきったネザークイーンの顔に、覆い被せた。このジツは敵を戦闘不能に追い込み、弱って死ぬに任せるのは容易だが、殺害するにはもうひと段階が必要となるのであろう。 14

2011-11-23 22:56:41
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ナックラヴィーは顔を上げ、声の方向を見やった。一瞬後、飛来したスリケンが二者に割って入り、すぐそばの地面に突き刺さった。声とスリケンが飛び来ったのは、逆さまになったタンクローリー廃車の上からである。何の気まぐれか、雲が流れ、病んだ色の太陽光が鉄のモニュメントを一瞬照らした。 16

2011-11-23 23:04:34
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「……」ナックラヴィーは素早く立ち上がり、無言でカラテ警戒した。廃車の上に立つ逆光のニンジャはオジギした。病んだ太陽はすぐに雲間に隠れ、その赤黒いシルエットと、「忍」「殺」のメンポが明らかになった。「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」「……ドーモ。ナックラヴィー……デス」 17

2011-11-23 23:12:28

シルバーキーと赤黒、その最低めいた出会い(「ビヨンド・ザ・フスマ・オブ・サイレンス」より)

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「そうだ!ドリルだよ!じっくりと!みっちりと!」「アバーッ!?アバーッ!?」モーター音を響かせるそれがシルバーキーの口内にこじ入れられ、奥歯にゆっくりと接近してゆく。回転する金属刃が、ナムアミダブツ!苦痛のパルスがシルバーキーの世界を吹き飛ばす!ナムアミダブツ! 54

2011-10-28 16:03:34
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「アガガガッ……助け……!アガガガッ……助け……!」「治療だぞこれは!耐えろ!喜べ!」「アガガガッ……アガガガッ……助けてくれ……ここだ……ここだ……」「うわ言か?情けないぞシルバーキー=サン。愚鈍なうえに情けないときている!」「アハハハ!」「助け……こっち……助け……」 55

2011-10-28 17:02:49
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ホラホラ!ホラホラ!しっかりと消毒だ……素敵だろう?素晴らしいだろう?」「アガガッ……助け……助け……こっち……ここ……」「ダルいわね。反応も薄くなってきたし」パープルタコがあくびをした。「あとね、殺しちゃダメなのよ」「何を言うか!反応が良い悪いは関係ない!治療なんだ!」 56

2011-10-28 17:07:05
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「アラそう。だからさ、あのね、あたしが暇……」「ホラホラ!ホラホラ!」サージョンは聞く耳持たぬ!己の残虐行為に酔い、ほとんどトランス状態である!「ホラホラ!ホラホラ!ホラ……」「Wasshoi!」 57

2011-10-28 17:11:13
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

採光率の高い大ぶりな窓ガラスが、掛け声と共に割れ砕けた!飛び込んだ影はその瞬間ジゴクめいた飛び蹴りをサージョンめがけ繰り出す!「イヤーッ!」「アイエッ!?」反射的に身を竦めるサージョン!「イヤーッ!」パープルタコが瞬時に割り込み、蹴りをガード!なんたるニンジャ反射神経! 58

2011-10-28 17:16:17

フジキドエントリーに動じないイグゾーション=サンは実際恐ろしいニンジャであった(「シー・ノー・イーヴル・ニンジャ」より 独房編)

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「私にとって大変重要な情報だ!」「アバッ、ホソダ=サンは!ホソダ=サンはしかし、落盤事故で遺体で発見され、フジオ=サンは……彼に至っては死体すら発見されなかったと聞く……」「実際生きておるからな!素晴らしいぞ!」「アバーッ!」「……何者!」イグゾーションは突然入り口を振り返った。

2011-08-03 17:23:05
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