vs odaidepon 朝斗色twnovelまとめ

私とお題botとの闘争の記録+α 読み方は作品→RTでお題です。復旧おめでとうございます。 その他twnovelやtanka作品群はついろぐでどうぞ。
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(朝斗) @Asatoiro

「…ですからね」銀縁の眼鏡が似合う男性は、向かいのソファでさめざめと泣く女性に声をかけた。先刻からずっとこの調子だ。泣きたいのはこちらの方なのに、彼女が頭を上げてくれないので話が進まない。「皆さん、貴女に相談したくて訪ねて来るんですから。聞いてますか?先生」 #twnovel

2010-01-03 21:57:30
(朝斗) @Asatoiro

銀縁眼鏡は助手です RT @odaidepon: @Asatoiro 困っている弁護士の物語

2010-01-03 21:58:15
(朝斗) @Asatoiro

地獄の門と同等に厚い一冊の蔵書。年月を重ねた端々は擦り切れ、ボロボロと言の葉が零れ落ちる。「大地よ」少年は宙で頁を開き、懸命に賢明に言霊を紡ぐ。呪は主となり、朱となって終を迎える。依然と羊皮紙の表に文字は浮かばず。僕では駄目なのか。終ぞ諦めぬ侭、鎮の祈りを託す。 #twnovel

2010-01-04 19:13:43
(朝斗) @Asatoiro

地獄の門と同等に厚い一冊の蔵書。年月を重ねた端々は擦り切れ、ボロボロと言の葉が零れ落ちる。「大地よ」少年は宙で頁を開き、懸命に賢明に言霊を紡ぐ。呪は主となり、朱となって終を迎える。依然と羊皮紙の表に文字は浮かばず。僕では駄目なのか。終ぞ諦めぬ侭、鎮の祈りを託す。 #twnovel

2010-01-04 19:13:43
(朝斗) @Asatoiro

流れでるまま言の葉遊び RT @odaidepon: @Asatoiro 嵐吹き荒れる魔導書の物語

2010-01-04 19:15:57
(朝斗) @Asatoiro

日曜のミサに彼女は来ない。私に逢いたくない事実と、この場所が彼女に有益でない結果の綯交ぜの果てだとは良く理解している。西風に紛れ振り向く、彼女の家の在る方を。ふと裾を引く手。「届けましょうか?」抱えたままの小さな袋。「…いや」首を振る代わりに微笑む。古傷が痛む。 #twnovel

2010-01-05 23:58:18
(朝斗) @Asatoiro

この題で荒川以外の作品を書く術を誰か私に教えてください RT @odaidepon: @Asatoiro 都会のキューピッドとニセモノの修道士の物語

2010-01-06 00:00:16
(朝斗) @Asatoiro

月曜日は寝不足で頭が痛い。火曜日は肩こりで首が痛い。水曜日はお小言で耳が痛い。木曜日は憂鬱で心が痛い。金曜日は泣きすぎて目が痛い。土曜日は永くてすぐあいたい。日曜日はゆっくり、おやすみ。 #twnovel

2010-01-06 20:08:34
(朝斗) @Asatoiro

今回はストレート。 RT @odaidepon: @Asatoiro 痛がりの七日間の物語

2010-01-06 20:10:29
(朝斗) @Asatoiro

西窓から容赦なく陽光が殴り込んでくる。寝不足の頭には雀の声も凶器、喚く代わりにサッシを思いきり開けた。壁際に横たわる、生活が変化しても唯一捨てなかったもの。それを尻目に煙草を銜える「体に悪いよ」「俺はいいんだよ」顔見知りのガキが物知り顔で言うので叫び返した、朝。 #twnovel

2010-01-07 21:28:58
(朝斗) @Asatoiro

虐げる自身 RT @odaidepon: @Asatoiro 満ちる小学生と辛辣なアーティスト(自称)の物語

2010-01-07 21:29:52
(朝斗) @Asatoiro

混凝土の壁一帯に貼り巡らされたポスターを一心に剥がす。歌を口誦さみながら。それは俺を震撼させた歌。ある朝突如として脳内に響いた博愛精神の歌。誰の声かも、誰の言葉かも分からないけれど。 #twnovel 髪を七色に染めた少年を一人の男が見下ろす。人世に身をやつした姿で、影護を造る。

2010-01-08 20:36:35
(朝斗) @Asatoiro

弁護士が薄い。 RT @odaidepon: @Asatoiro 自重しないヒッピーと野生の弁護士の物語

2010-01-08 20:38:46
(朝斗) @Asatoiro

港町では鍛冶屋を若い男が営んでいて、蹄鉄から農機具、刀までいずれも名品揃い。使い心地がよく長持ちで錆びないと隣国まで知れる名工だった。「仕上げに力を入れてますから」客の一人に問われて笑う。人の血でも曇らない丈夫な農具。その夜もひとり、町の娘がいなくなる。 #twnovel

2010-01-30 22:09:35
(朝斗) @Asatoiro

復旧一作目はこんなかんじで RT @odaidepon: @Asatoiro 無邪気な鍛冶屋の物語

2010-01-30 22:10:35
(朝斗) @Asatoiro

目に映る深紅のハイビスカスが奇麗だった。私しか居ない浜辺、頬を押し付けた砂浜を横切っていく小さな蟹。握りしめたままの珊瑚の欠片は、私のように深い海底から流れ着いたものなのだろう。耳に届くのは潮騒と鴎の声。けれど私には聞こえない。ただ投げ出した躯を波が洗っていく。 #twnovel

2010-01-31 21:37:42
(朝斗) @Asatoiro

実のところlych=死体 RT @odaidepon: @Asatoiro 海の向こうのリッチの物語 #odaidepon

2010-01-31 21:38:56
(朝斗) @Asatoiro

例えば財宝から一つ貰えるとしたら、私は迷わずランプを捨てるよ。だって誰かを振り向かせる為に願うより、この身体ひとつで貴女の元へ飛んでいかなければならないから。竜巻も嵐も私を止めることは出来ないし、まぁ多分悪天候でも飛べる力はあるだろう。何たって“魔法”だからね。 #twnovel

2010-02-01 23:45:42
(朝斗) @Asatoiro

ちょっとずれた? RT @odaidepon: @Asatoiro 解き放たれた絨毯と水を弾く世界の物語 #odaidepon

2010-02-01 23:46:40
(朝斗) @Asatoiro

世界が丸いのだと証明する様に、島影の邪魔も入らぬ緑玉石のうねり。草臥れたのはコートのみ、心と瞳は何時までも色褪せず。男が操舵を放せば、彼女は優雅に海を舞う。蒼天から突如祝福が堕ち、掻き消されぬ為に道を叫ぶ。進め、動かなくなった足の代わりに。愛しい人の名の船の上。 #twnovel

2010-02-03 23:15:37
(朝斗) @Asatoiro

浪漫。 RT @odaidepon: @Asatoiro 風の稲妻と世界の中心で愛を叫んだ大海賊の物語を読んでみたいな #odaidepon

2010-02-03 23:16:31
(朝斗) @Asatoiro

真新のページを捲れば、無限の空にぽつり輝く青藍石。斯して其の未来たる也、詩人は刹那の歴史を歌い継ぐ。耳に映り眼に刻まるる忘却の筆。くるりくる、石は息衝いて躍る。立ち込めるは暗雲、焦がれるは空事と知りつつも。硝子の瞳は閉じられて。揺り籠の内、人形がひとり夢を見る。 #twnovel

2010-02-10 01:54:43
(朝斗) @Asatoiro

改めて作りたいテーマだな。 RT @odaidepon: @Asatoiro 空想上のアンティークドールと浮ついた宝石の物語を聞かせてね #odaidepon

2010-02-10 01:56:04
(朝斗) @Asatoiro

花曇りの宙に鮮やかな色が過ぎる。エメラルドの空から零れた春の結晶だ。一滴一滴と大地に瑕が付き、其処から新たな命が目を醒ます。見ると、古木の下に女が佇んでいる。果敢無い微笑みを浮かべれば忽ち薄紅の嵐。一刹那目が合った錯覚。ゆらり姿を滲ませる、二千年の夢の姫君。 #twnovel

2010-02-12 00:21:01
(朝斗) @Asatoiro

ちょっと季節先取りね RT @odaidepon: @Asatoiro 風を操る桜の物語を読んでみたいな #odaidepon

2010-02-12 00:21:31