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例えばアメコミでは、シナリオ作者、ネーム(コマ割)を切る人、下絵専門、ペン入れ専門、吹き出しを書く人、文字を描く人に細かく別れている。日本は1人の作家が描くので、吹き出しは完全に「絵の一部」になっている。アメコミと日本漫画の一番の違いが実はここだったりする。
2013-01-03 03:15:44アメコミのバルーン(吹き出し)は、尻尾が口元から伸びることによって、台詞がその人物から発せられた事を表し、機能は万国共通である。しかし日本の場合、バルーンも丸かったり四角かったり、震えていたりと多様。これは台詞の「感情」を表すが、私の知る限り、欧米漫画にここまでの使い分けはない。
2013-01-03 03:23:45吹き出しの違いは一例だが、この違いは、明らかに(本来集団制作が前提になる)ストーリー漫画を、1人の作家が執筆することで生まれたものだろう。アメコミは、最初から分業だから、バルーンには「台詞がその人物から発せられた意味を表す記号」以上のものにはなりにくい。
2013-01-03 03:28:33ただ、アメコミの作り方を模しているはずのさいとうプロ作品でも、吹き出しに関しては日本流に感じる。少なくともアメコミを読む時に感じる、あのなんとも言えない読みにくさはない。私の想像だが、これはやはり、さいとう・たかを氏自身がネームを切っているからではないかと思う。
2013-01-03 03:31:30日本にもアメコミに相当するものがあった。絵物語だ。http://t.co/5bZNYhbv 左は福島鉄二「砂漠の魔王」だが、絵も内容も完全にアメコミ。昭和20年代は、手塚流ストーリー漫画と絵物語との熾烈な人気競争があった。漫画陣営が手塚でなかったら、軍杯は絵物語に渡っていたかも。
2013-01-03 03:50:51そして昭和20年代の絵物語を読むと、読後感がアメコミに極めて近いのだ。アメコミの「読み辛さ」の理由が、絵と文章をそれぞれ「鑑賞させる」読ませ方にあると気がついた時、なぜ日本で絵物語が廃れ、アメコミが流行らないのか、理由が分かった気がした。今言えるのはこれくらいです。
2013-01-03 04:04:37日本漫画の盛況を分析するより、海外コミックスを語れるのが小野耕生くらいしかいないっていう漫画評論界隈の貧困さに危機意識を持ってもらいたいもんですよ、竹熊健太郎さん。
2013-01-03 14:19:08竹熊健太郎先生の「どうして漫画が日本でこれほど発展してしまったのか」 http://t.co/owqqIy6J
2013-01-03 14:40:27竹熊先生曰く、「日本の場合、バルーンも丸かったり四角かったり、震えていたりと多様。これは台詞の「感情」を表すが、私の知る限り、欧米漫画にここまでの使い分けはない」って、じゃあ、私の読んでるアメコミは何なのだろうと首をひねります。その程度のフキダシは欧米にもありますよ……。
2013-01-03 14:46:17逆に、書き文字のフキダシは、日本では「オマケのつぶやき」扱いですが、アメコミではしっかりレタリングされて、叫び声になったりしますね。制作過程が違うので、表現技法も大きく違うのですよ。質の差じゃなくて、表現の差じゃないかなあ?
2013-01-03 14:51:50@ameco_bot 私も見た記憶はあり、探せばあるとは思いますが、具体例と頻度を示した論考はありますでしょうか。私、日常的にアメコミを読んでませんので。自説を訂正するにはやぶさかではありません。
2013-01-03 15:02:28@kentaro666 具体例というか、電子版でなんでも最新のアメコミを読めばわかることだと思います。恐怖シーンでは普通にコマが震えてたり、四角はキャラクターの思考セリフだったり、尖ったフキダシが叫び声になったりしてます。論考云々というより、すでに一般的ことです。
2013-01-03 15:07:04@ameco_bot @castilla009近年アメコミが日本漫画の影響を受けているという話は僕も聞いていますし、読んだことがあります(「スコット・ピルグリム」の作者とは対談もしました)。従って、ここ20年ほどで多様な形のフキダシが出たとしても、それは当然あるだろうと思います。
2013-01-03 15:12:47@kentaro666 先生、まさか、ここ20年のアメコミを読まずに「私の知る限り、欧米漫画にここまでの使い分けはない」と書かれたということでしょうか?
2013-01-03 15:17:21以前ネタ画像として貼った『ジュードーマスター』ですが、叫び声はしっかりトゲトゲのフキダシになってますね。これは1960年台の作品です。「欧米漫画にここまでの使い分けはない」という竹熊先生の論は、やっぱり乱暴だと思います。 http://t.co/7nNy4ZVC
2013-01-03 15:42:06@kentaro666 はじめまして海法というものです。アメコミの翻訳やライトノベルを仕事にしております。竹熊様の漫画に関するお仕事はいつも拝見させていただいて、勉強させていただいております。今回のお話ですが、漫画の読みやすさの感覚についてはうなずける点もあるのですが(続く
2013-01-03 15:54:14@kentaro666 基本的な事実部分で幾つか間違いがあり、このままでは瑕瑾とはいえ論旨にも影響があると思われますので、調査をされたほうが良いかと思います。アメ子さんもおっしゃっておりますが、吹き出しの使い分けはここ20年どころか昔からあります。
2013-01-03 15:55:05@kentaro666 またアメコミに分業があるのは確かですが、吹き出しのみ書くアーティストというのは、あまりいないかと思います(ご存でしたらお知らせください)。また個人の感想になりますが、レタリングについてはアメコミに漫画にない面白表現が幾つもあり(続く
2013-01-03 15:57:56@kentaro666 一概に分業がマイナスというわけでもないとは思います。それを言うなら、アシスタントがペン入れする日本の漫画も幾らでもあるわけですし、それらが統一性がないとは限らない。また読みやすさは慣れの問題でもあり、実際、アメリカ人は最初日本の漫画を読みにくいと言います。
2013-01-03 15:59:30@kentaro666 竹熊様が、日本の漫画の読みやすさを支える文法を発見するきっかけとしてアメコミがあったことは理解するのですが、アメコミ=読みにくいと言われてしまうと、それは少し一方的ではないかと思うわけです。ご配慮いただければ感謝します。
2013-01-03 16:01:15いつの時代のアメコミなんだよwwwRT @kentaro666: 日本にもアメコミに相当するものがあった。絵物語だ。http://t.co/vMLZmZM0 左は福島鉄二「砂漠の魔王」だが、絵も内容も完全にアメコミ。昭和20年代は、手塚流ストーリー漫画と絵物語との熾烈な人気競争
2013-01-03 16:08:52アメコミを読んでると、字専門のレタラーさんが、キャラや口調にあった書体や書き文字を縦横に駆使してて、豊かだなぁと思うことがよくあって、翻訳の時にすごく悩んだりする。サンドマンのデリリウムの吹き出しとか、すごくしびれたよね!
2013-01-03 16:09:25なら偉そうに語ってんじゃねぇよボケ熊 RT @kentaro666: @ameco_bot 私も見た記憶はあり、探せばあるとは思いますが、具体例と頻度を示した論考はありますでしょうか。私、日常的にアメコミを読んでませんので。自説を訂正するにはやぶさかではありません。
2013-01-03 16:10:00月刊スーパーマンがソースとか何十年前なんだよボケ熊、偉そうなこといってねぇで石原慎太郎をあがめる漫画でも描いてろ @kentaro666:
2013-01-03 16:15:29@ameco_bot 全く読んでないわけではありませんが、わたしのアメコミに対する印象に、ここ20年の流れは入ってないです。私の先の発言は言いすぎなのでお詫びのうえ訂正します。アメ子さんから見て、日本漫画とアメコミの違いは「ない」とお考えですか。「ある」なら、それは何でしょう。
2013-01-03 16:24:53