「よくわかる元素図鑑」の著者、iPad用アプリ「元素図鑑: The Elements in Japanese」を語る
- moko_a_moko
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グレイの iPad 版の元素図鑑アプリが無料なのでDLしてみました。電解ニオブが実にいいですね。菱形12面体がよくわかります。
2013-01-04 12:53:43回転写真は、標本を棒の上に接着し、2度だか1度だかの自動刻みで自動撮影しているように見える。ピント/露出固定。こりゃ重いわけだ。
2013-01-04 13:01:01ここに“メイキング”のエピソードが→ http://t.co/npycsrWe それぞれ720枚撮影と。 “@fluor_doublet: 回転写真は、標本を棒の上に接着し、2度だか1度だかの自動刻みで自動撮影しているように見える。ピント/露出固定。こりゃ重いわけだ。”
2013-01-04 13:08:12グレイの iPad 版元素図鑑を一通り見てみました。たぶん、鉱物学をちょっとでも勉強したことある人は、まずこれは褒めないとおもいますね。タイトルの鉱物種が写っていない!標本がいくつも。わかりづらいのも多数。ニオブと金の結晶はいいですね。
2013-01-05 01:33:14彼は「元素コレクター」を名乗ってますけど「鉱物コレクター」では無いというのに一票。 (^_^) “@fluor_doublet: 鉱物標本を知ってる人にこれ見せて、いくらぐらいの標本?って聞いてみるといいですよ。”
2013-01-05 01:46:34@kuri_kurita いや、タイトルの鉱物種がくっついて無いのがいくつかあって・・・。それだと間違いになってしまいます。例えば、レニウムのところの硫レニウム鉱が典型です。
2013-01-05 01:49:37@fluor_doublet すみません、「タイトルの鉱物種がくっついて無い」とは、どういう意味なんでしょう? (標本が間違っているということですか? ごめんなさい、きっとトンチンカンなこと言ってると思いますけど)
2013-01-05 02:08:57@kuri_kurita たぶん、極めて小さい鉱物がくっついているのを標本全体で撮影しているので、写真で全く見えないんですよ。そして、それについて注釈もないので、ほとんどの読者がわかってないのです。
2013-01-05 02:11:43特にこのグレイの図鑑の標本でいいなと思うのは、液体酸素と窒素の動画、電解二オブ結晶、金と白金の結晶、ナトリウムとカリウムの新鮮な表面、正確なユーロピウムの色ですね。実に素晴らしい。用途に近い製品のセレクションも良い。バナナがラジオアクティブだと書いたのもよい。
2013-01-05 01:59:49しかし、逆に悪い点もしばしば見られます。そしてそれが特に資源鉱物に見られます。いっぱいあるんですが、たとえば、タリウム、テルル、レニウムなどの資源鉱物種で、標本のどこに目的種が付いているかを分かる人はほぼいないでしょう。これはやっぱりうまくない。
2013-01-05 02:09:12それはもちろんデザインの点もあるのですが、やっぱりすこしずつ改めて行かなければならないのだろうと思います。実は私もこの間ブンノ先生にキツく説教を受けたのですが、スケール表記のない鉱物標本の写真なぞ意味がない、これを肝に命じたいです。
2013-01-05 02:14:42phpの本のキャプションは字数制限でバサバサ切られて、サイズを放り込むゆとりが取れず、ここは本当に申し訳なかったと思ってます。産地も書きたかった。
2013-01-05 02:16:58ただ、書籍版と違って、アプリ版は訂正が容易なんですよね。例えば、今のグレイの図鑑の魚眼石(酸素のところにある)は、一緒にいっぱい混じっている束沸石が非常に紛らわしいんですが、ここを次のバージョンで個別に注釈できるかもしれない。アプリの強さはズバリそこですよね。
2013-01-05 02:24:36本は、一回出したら、原則直しがききませんものね。そういう点では、書籍版図鑑というメディウムについては、順次アップデート可能な別のメディウムに置換されていくのだろうな、とつよくかんじました。
2013-01-05 02:28:45ぜひ、いろいろな図鑑を比較してみてください。何の情報が必要最低ラインで、どの本が注意して書かれていて、どの本が大きく欠落しているのか。比肩するものがない完璧で正確無比の図鑑って、実はほとんどないんです。
2013-01-05 02:36:11急ごしらえの本もあれば、明らかに何年もかかっている丁寧な本もあります。できたら、いい本をオススメしたいし、じぶんでも作り出していきたい、常々そう思っています。
2013-01-05 02:39:29という反省と類書観察を積んで、次の本を書いております。あと半年で脱稿。がんばるぞー。より良い情報を世の中に送り出すために。
2013-01-05 02:47:51