「チェルノブイリの雲の下で〜第十章 反原発運動の分断策〜第十二章 食物をめぐるたたかい」を中心に

田代ヤネス和温著(出版:技術と人間)「チェルノブイリの雲の下で」から、主に「第十章 反原発運動の分断策」の引用をまとめました。 関連先行まとめ 読書録まとめ http://togetter.com/li/234104 引用まとめ http://togetter.com/li/301960 続きを読む
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CAVU @cavu311

「けれでも最大のグループである『無汚染食品のための親の会』でさえ会員数は約3000人だ。買い物リストによる商品の宣伝効果を利用して、良心的な企業との協力態勢を作ることは、消費者の力がまだ弱いために成功していない。」 #チ雲

2013-01-12 05:23:23
CAVU @cavu311

「汚染値の高い粉ミルクは、さすがに乳児食品には入れられなかったものの、チョコレートの原料にされた。86年のクリスマスに売られたチョコレートが100ベクレルを超えているのを知った時には、胸が痛んだ。私たちは手を変え品を変え、結局のところ汚染食品を食べさせられることになる。」 #チ雲

2013-01-12 05:36:42
CAVU @cavu311

「汚染食品を心配する少数の『ベクレル派』の人びとが、スーパーマーケットで比較的汚染の低い食品を買い求めた後、残りの食品が無関心な多数派によって買われる。食物をめぐるたたかいは、まとめて言ってしまえば、具体的な成果がほとんどなかった。」 #チ雲

2013-01-12 05:38:09
CAVU @cavu311

「チェルノブイリの後に芽生えた『いまこそ自然の再建の時、未来の世代への責任を引き受ける時』という意識が、現実的成果を上げることはなかった。母親たちは食物をめぐるたたかいの場で、原発のない社会の構築という作業から、ふたたび抗議やアピールの時代に引き戻された」 #チ雲

2013-01-12 05:39:48
CAVU @cavu311

「ナチズムの過去をもつドイツで、若者はその時代を生きた親たちに、なぜあなた方は抵抗しなかったのと問い質した。いま放射能による食物の汚染を思うとき、それを想い出さずにはいられない。」 #チ雲

2013-01-12 05:43:43
CAVU @cavu311

「そのとき私たちは、今日あらゆる方向から『ベクレル派』に浴びせられているのとおなじあの台詞をくり返すだけなのか。『原子炉災害の前に、個人的な解決法や逃げ場はなかった』と。 私たちはたたかいに敗北した。」 #チ雲

2013-01-12 05:44:32
CAVU @cavu311

以上、第十二章 食物をめぐるたたかい、からの引用でした。自身ベクレル派である著者は、1987年冬〜春の時点で、食べ物をめぐるたたかいは、放射線防護を重視するベクレル派の敗北であったと考えているようです。3.11から2年が経とうとする日本で暮らす上で、学ぶことは多いと思います。

2013-01-12 05:47:49
CAVU @cavu311

oO( 時間がある時に、あと少しだけ、最終第十八章「転換期の私たち」から、印象的な部分を引用をして、今回の一連の引用を終えます (*ν_ν)

2013-01-12 06:00:18
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