『氷菓』(アニメ)視聴三回目のつぶやき(第1話から7話まで)

恒例アニメ例会課題は『氷菓』。長丁場なので、適宜切っていきます。今回はその第1回。第1話から第7話までです。致命的なネタバレはありません(よね?)が、原作かアニメを視聴した後が望ましいと思います。
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じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)かくて「氷菓」バックナンバーは無事発見されるが、そこに千反田は自分が伯父に尋ねた時に手にしていた号を見つけ、それが2号だったことを知る。郡山養子さんの文章をナレーションするのが折木なのは、声バレ防止のためと思われる。(続

2013-01-07 00:52:13
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)この回は本命の謎が提示される回でもあるが、煎じ詰めればそれは「千反田える」という名の謎でもあるわけで、小さく積み上げてきたエピソードで、「自分が何を思い出せないのか」が気になる人物の描出に成功しなければこの謎は成立しない。手順が必要な謎だ。(続

2013-01-07 01:00:53
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)伯父の詳しい事情は創刊号を読めば分かるはずと思われた矢先、伊原が創刊号が無いことに気づく所で「引き」。それにしても謎の根幹たる「千反田える」の造型が可愛いのには戸惑った。正に「折の千反田がこんなに可愛いわけがない」。田舎の天然イモ娘成分の配合も完璧だ。(続

2013-01-07 01:17:22
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)私は原作を『愚者のエンドロール』から読んでしまったせいか、脳内千反田がうざすぎて、アニメとのあまりのギャップに当初は爆笑しそうになったものだ…。(遠い目)

2013-01-07 01:23:32
じねん @jinensai

今宵はここまでにいたしとう御座います。

2013-01-07 01:24:37
じねん @jinensai

【ゆるバレ】『氷菓』第4話視聴。原作だと「六 栄光ある古典部の昔日」に相当。今回は京都アニメーションの底力に震撼した。前回ツイートでも触れたが仮説を戦わせるシーンの描き方だ。書き手が会話している内容へ注力しがちなので場面転換などついつい疎かになるのだが、京アニのGJが光った。(続

2013-01-07 23:48:02
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)内容的にはいわゆる「キモ」の部分なので33年前→45年前以外は大筋原作通りなのだが、一人一人仮説を述べる場所を変え、状況を追加している。原作では一室から移動しないことが擬似陪審モノの形式として有効に働いているので、これはメディアの違いを理解した演出であろう。(続

2013-01-07 23:57:38
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)小説形式ならば良い緊張感でも、いざ絵にしてみると背景に変化が乏しく、会話させてるだけではとても画面のテンションをキープ出来ない。主な改変は伊原が原作では制服だったのが私服、メモ帳が可愛らしいデザインに(恐らく伊原はスタッフに愛されている)。(続

2013-01-08 00:04:00
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)千反田説は原作通り部屋の中だが、伊原説は縁側、里志説は里志のお腹が鳴って千反田お手製のおにぎり(椎茸取り込みと共にアニメオリジナル)をみんなで頬張りながらキッチンでと細かい場面転換。トイレの道筋を間違えて折木が千反田の部屋を覗き見るのもアニメオリジナルだ。(続

2013-01-08 00:22:01
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)そして後々も多用される、会話内容を抽象的なイメージシーンで表現する手法は水準が高い。天候が雨になって傘を貸し借りするのもオリジナルだが、これは「引き」の千反田が「私はなぜ泣いたのか」を印象的に見せるための良演出。擬似陪審シーンをここまで再構築する京アニ恐るべし。

2013-01-08 00:37:52
じねん @jinensai

今宵はここまでにいたしとう御座います。

2013-01-08 00:40:58
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)『氷菓』5話視聴。原作「氷菓」結末回。先に構成面のことを取り上げると「七 歴史ある古典部の真実」「八 未来ある古典部の日々」「九 サラエヴォへの手紙」にあたるが、「八」は原作ではシリーズ化が恐らく微妙なため「まとめ」用に秋の文化祭前のワンシーンとなっている。(続

2013-01-09 01:07:52
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)実質「七」と「九」なので「八」は蛇足だがちょっとだけ触れる。あえて京アニが強調しようとしているテーマが「今、この時」ではないかと思ったからだ。原作は「過去から現在そして未来へ」になっている。ここが恐らくアニメの改変のキモだろう。(続

2013-01-09 01:16:47
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)「八」の代わりにアニメでは原作でぼかされていた千反田が伊原や里志に助力を求めようと心変わりした理由が述べられる。未来の自分にとってはどうでも良くなっていることかも知れないが今の気持ちを大切にしたいと。これは姉のイスタンブールからの手紙でも補強されている。(続

2013-01-09 01:25:51
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)その「今」(2012年)が実は重大でもある。これが今年だと重要関係者が確実に定年退職しており、古典部の連中は大いに困ったはずだ。原作では33年前なので何ら問題はない。アニメの45年前への改変だと60か61歳恐らく60の誕生日前というきわどさになる。(続

2013-01-09 01:35:46
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)内容についてだが、やはり「動き」を出すことに長けている。原作では最初から室内で座ってという段取りだが、カメラアングルと口パクとイメージ映像では苦しいのだろう。アニメでは(スタッフ一押し)伊原が適宜コマネズミのように動いてくれて楽しい。(続

2013-01-09 01:42:43
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)そしてメガネを小道具に回想モードの45年前の三つ編み女学生の造型が良い。千反田の幼女verもGJだ。最終局面で「思い出した」千反田が折木に「ありがとう」を申し添え「たまたまだ」に「たまたまですね」と応じる改変のバックが薔薇色に染まる夕景なのも好演出。(続

2013-01-09 01:58:38
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)原作では姉からの手紙の冒頭に対応する形の弟から姉宛ての手紙でのラストなのだが、今回は例のエロいEDをキャンセルして手紙をラストにしたのは正解だろう。そもそも何であのEDにしたか「わけがわからないよ」。スポンサーサイドの圧力?(続

2013-01-09 02:06:24
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)それにしても本人が思い出せないことを「思い出させてください」と頼み込める人物を作り出したのが、この作品、ひいてはシリーズのキモだろう。箸休め的な次話「大罪を犯す」でこの点はさらに補強されることになる。唐突に思い出したが折木と千反田は京介と地味子か(声優的に)。

2013-01-09 02:19:29
じねん @jinensai

今宵はここまでにいたしとう御座います。

2013-01-09 02:20:17
じねん @jinensai

一つ言い落とした…。例の千反田の風邪であるが、原作はある意味千反田の(犬並の)嗅覚を封じるための御都合主義的であったのが、アニメでは伯父・関谷純についてあれこれ調べものをした無理が祟って…という深読みも出来るようなストーリーラインになっていることに3回目で気づいた。

2013-01-09 02:37:54
じねん @jinensai

昼飯なう。ひたすら坦々と作業に徹する。昨夜は寝落ちたので、今夜は「大罪を犯す」と「正体見たり」の豪華2本立ての予定。

2013-01-10 12:30:43
じねん @jinensai

【ゆるバレ】『氷菓』6話視聴。完全に寝落ちてたでござる。7話はさすがに無理なので、とりあえず6話だけ。今回は『遠まわりする雛』所収の「大罪を犯す」にほぼ準拠している。それだけに差異を上げていけば原作とアニメの狙いの違いが浮かび上がる回でもある(続

2013-01-11 04:26:19
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)演出面は前回までつぶやいた通り、イメージの再現映像が人形っぽいモノやお面などで効果的(?)にアレンジされ、英字クッキーや「折木奉太郎画」のノートへの似顔絵演出など画面が単調にならないようアニメオリジナルの演出が工夫されている。(続

2013-01-11 04:31:27
じねん @jinensai

【ゆるバレ】承)今回の問題は特に折木だ。これまでちらっと触れた通り「氷菓」シリーズを特徴付けているのは人並み以上に好奇心を持ちながら自分では解答を導き出せないという(かなり特殊な)千反田の存在だろう。今回はそれが余すところなく出ているが、それに対する折木の態度が微妙に違う。(続

2013-01-11 04:39:48