自民党の改憲案論点簡潔まとめ

松尾圭 (Kei Matsuo) @kei_matsuo

昨日の自民党改憲案について、論点をツイートします。

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【自民党改憲案１】一番重要だと思うのは「公共の福祉」を「公益及び公の秩序」と書き換えた点で、現行憲法では、表現の自由とプライバシー権など人権が衝突する場合にしか制限できなかった人権を、それ以外の理由でも制限できるようにするものです。これは、憲法全体の権利に影響します。

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【自民党改憲案２】近代国家では、国家の権力の暴走を防ぐため、国家が守らなければならないルールとして憲法を定めています（立憲主義）。しかし、改憲案では国民に数多くの義務を課し、国民の憲法尊重擁護義務を定めています。これは、立憲主義を否定するものと読めます。

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【自民党改憲案３】現行憲法で「象徴」とされた天皇が「元首」と位置づけられ、国民に「国旗及び国家を尊重」する義務が課せられます。国防軍を保持し、安全保障の他に「公の秩序を維持」する活動を行うことが明記されています。

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【自民党改憲案４】表現の自由にも制限が加わります。「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行」うことや、それを目的とした結社は「認められない」とされています。

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【自民党改憲案５】「個人の尊重」が「人の尊重」に修正されたのと併せて、新たに「家族は社会の自然かつ基礎的な単位」と位置づけられます。これにより、近代の前提である一人ひとり違う「個人」より、家族中心の国家を目指していることがわかります。

松尾圭 (Kei Matsuo) @kei_matsuo

【自民党改憲案６】国についても地方についても、外国人参政権が明確に否定されています。

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【自民党改憲案７】現行憲法では、基本的人権が重要だから（９７条）、この憲法が最高法規ですよ（９８条）とされていますが、９７条が削除されています。