Wグデーリアンの陸戦講義#1 「陸戦兵器の歴史Ⅰ」
- Yukarin_7TP
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はい、ありがとうございます~。さて、私もよく訊かれることなのですが、戦車と、例えば自走砲。両者の違いを教えてって言われると、細かく言えば戦闘室や砲塔の方式、搭載する砲等あるのですが、いきなり細かいこと言われてもわからないですよね?(続 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 21:58:37あまり詳しくない人に旋回式砲塔、戦闘室と言っても??しか帰って来ないだろうね。どういう運用なぜ必要とされたかそこを紐解いていけば自然と分かってくるものなんだ、必要は発明の始まりだぞ! #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 22:03:01さて、陸戦兵器の発達を見ていくために、歴史を遡ってみましょう。人類…というか原人、猿人の頃、武器は己の拳だったと思われます。そして進化につれて投石や木の枝、あるいは動物の骨と…記録には残りませんが、発掘調査から推測されるものですね。 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 22:05:35そして時はBC4000年。西アジアでの戦争の主役は歩兵とチャリオットでした。チャリオットとは、端的に言えば武装馬車ですね。こちらも戦車と呼ばれますが、現代戦車とは全くの別物であります。 #Wグデーリアンの陸戦講義 http://t.co/3Rxw3emG
2013-01-13 22:10:45タンクがチャリオットの発展系じゃないんだただ、日本語でどちらも戦車と呼ぶだけで、橋と箸みたいなもんだぞ。 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 22:17:55この時代、馬に直接またがって戦うことは難しかったんですね。鐙…足をかけるアレが発明されていなかったので、馬上で身体を安定させることはまず無理でした。騎乗技術を体得し乗りこなす遊牧民族も現れましたが、それでも刃物で斬り合ったりはできませんでした。(続 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 22:20:16よって、騎馬での武器は弓矢でした。もちろん、騎馬を体得していない農耕民族には馬に乗っての戦いなんて到底不可能だったんですね。 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 22:22:05そして遊牧民族は騎馬軍団を組み、アジア・ヨーロッパで農耕民族を襲撃する事例が相次ぎ、約2000年間、遊牧民族の騎兵は農耕民族を圧倒し続けたんです。(続 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 22:28:12この頃の有名な数々の古代文明…例えばヒッタイト、古代中国、エジプト…彼らも近辺の騎馬民族に苦しめられていました。対抗して騎兵を導入したりもしましたが、未熟なためにとても対抗できるものにはなりませんでした。 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 22:29:14農耕民族の馬はさらにロバやポニーみたいなちんまい馬だ、さらに車輪を使ってるから平地以外はお察しくださいだぞ。 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 22:55:13さて、BC800年頃には古代ギリシャが重装歩兵によるファランクス(密集隊形)を取り入れた戦闘方式を発明します。これによりチャリオットは廃れ、主力は歩兵に移っていきます。ファランクスでの戦闘力は非常に高く、攻撃力・防御力共に卓越したものでした。 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 22:58:53とにかく高度に組織化されていたんだが、弱点は兎に角機動力が無い、と言うか終わっている。 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 23:04:42左手に盾を持つことで左隣の兵士の右半身を守ることが出来、その左隣の兵士も同じことが出来る。ということは最も右の列の兵士は守ってくれる兵士がいないので、当然練度がもっとも高い兵士を持ってこなくてないけません。ファランクスの問題点の一つです。 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 23:08:37古代ギリシャにも騎兵は居ましたが、指揮官のためのお立ち台的な雰囲気は拭えず…。前述の通り重歩兵の機動力はお察しですので、機動性の高い騎兵はアドバンテージです。軽戦車のように走り回り偵察、隙あらば奇襲。このような戦い方が彼らの仕事でした。(続 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 23:09:47更に古代ローマに於いては逃げる敵の追撃が騎兵の主な任務でしたが、やはり本場の騎馬民族と比較するとまだまだ弱小だったのでります。 #Wグデーリアンの陸戦講義
2013-01-13 23:10:48