自殺対策に取り組むライフリンク代表、清水康之さんの回想とこれから

清水康之／NPO LIFELINK @yasushimizu

「こんな情けない人間で、ごめんなさい、、、」。私はＮＨＫのディレクター時代に、自殺で亡くなった方たちの遺書を取材したことがある。その中で、冒頭のような謝罪の言葉に、実に多く出会ってきた。人生を閉じる、その最後の瞬間に、自分自身を否定する言葉を綴らなければならないなんて、どんなに

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続く）無念だったろうかと、亡くなった方のことを取材して知れば知るほど、悔しさと怒りが溢れてきたのをいまでも鮮明に思い出す。しかも、遺される人たちは「自分の大切な人がそうした無念の思いで亡くなっていった」ことを一生背負っていかなければならない。ひとりの方が自殺で亡くなるだけで、

清水康之／NPO LIFELINK @yasushimizu

続き）何人もの人が人生を変えてしまうほどのものすごく大きな影響を受けて、でもそうした状況が日本社会のここそこで起きていて、毎年３万人もの人が自殺で亡くなっていて。。。その事態を想像するだけで愕然としたし、何とも言えぬ恐ろしさを感じた。いや、もっと恐ろしかったのは、そうした

清水康之／NPO LIFELINK @yasushimizu

続き）驚愕の現実があるにもかかわらず、私たちの社会は何事もなかったかのように毎日をやり過ごせてしまっていることだった。様々な社会的な問題によって理不尽な死を強いられている人が大勢いて、遺される家族もいて、でもそうした現実が放置されてしまっていて。

清水康之／NPO LIFELINK @yasushimizu

続き）仲間たちと、そんなクソくらえな状況を変えてやろうと、絶対に変えなければならないと、覚悟を決めてライフリンクを立ち上げて、今日まで活動してきた。「15年ぶりに3万人を下回った」と言っても、まだまだ毎日70人超の人が自殺で亡くなっているのだ。まったくもって楽観できる状況ではない

清水康之／NPO LIFELINK @yasushimizu

続き）自殺者数の推移というのは失業率なんかとはまったく別物で、本質的には「増えた減った」ということにはならない。確かに年間ベースで見れば増減があるが、でも実際は増え続けるしかない。一度死んだ人が生き返ることがない限り、自殺者の数は毎年増え続ける。減るなんてことはないのだ。

清水康之／NPO LIFELINK @yasushimizu

続き）誰もが、自らの人生をまっとうできる「生きるための条件」を整えていくこと。自殺総合対策とは、そうした地域づくりであり、社会づくりでもある。日本社会には、「死から学び、学んだことを生（社会）に還元する」という社会的学習機能が欠落してるから、自浄作用的に「条件」が整えられていくと

清水康之／NPO LIFELINK @yasushimizu

続き）いったことがない。その都度その都度、欠陥を見つけ出して、でも見つけた時にはすでに傷口が大きくなってしまっていて、その手当てに時間も労力も資金も奪われて、結局欠陥を生んだ原因の除去には手が回らずに、さらに事態が悪化していくといった悪循環に、日本社会は陥ってしまっている。

清水康之／NPO LIFELINK @yasushimizu

続き）そうした中で、多くの人たちが「もう生きられない」「死ぬしかない」といった状況に追い込まれ、「自殺」で亡くなっている。誰も自殺に追い込まれることのない社会を作るということは、私たちの生きる条件を整えていくことでもある。死から学べる社会にしていくことでもある。まだまだ課題は

清水康之／NPO LIFELINK @yasushimizu

続き）山のようにあるが、冷静に、しかし情熱を持って、また明日からも自殺対策に取り組んでいこう。これを読んでくれているみなさんにそう呼びかけて、今日のツイッターは閉じさせていただこうと思います。ありがとうございました。