ソイ・ディヴィジョン #3

翻訳チームによるサイバーパンクニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) 日本語版公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 書籍版公式サイト http://ninjaslayer.jp/ 続きを読む
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「これでどうでしょう?」会議室に呼び出されたシロキは「歓迎」「ラオモト・チバ様」と見事な達筆を振るっていた。エントランスに飾るための伝統的なショドーだ。「実際言ってみるものだな!私もショドーは十数段あるが、手が離せなくてな!」ムラキ部長はこの結果におおいに満足していた。 46

2013-01-21 00:39:20
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

会議室には他にもジョウゾウ社の社員が数名、夜間残業してプレゼン資料を作っていた。シロキは壁から生えたLANケーブルを横目で見る。体温が上がる。LANケーブルを入手する好機だ。それどころか、上手く立ち振る舞えば、部長に取り入ったり、あるいは……このまま脱走できるかもしれない。 47

2013-01-21 00:50:13
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(((ダメだ。ここは堅実に……)))ショドーの出来映えを確かめる振りをして、シロキは壁に指を伸ばす。汗が滲む。部長の脇を固めるクローンヤクザSPの視線をかいくぐり……(((音を立てるな……!)))指先で慎重に端子の爪を外し……巻き取り……LANケーブルを素早く懐に隠した! 48

2013-01-21 01:03:21
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「そうだ!」直後、部長がシロキのほうを振り向き、指差し確認する。シロキは反射的に竦み上がったが、幸運にも、彼の企みは見抜かれてはいなかった。「ショドーが終わったのなら、彼をショーユ工場に戻したまえ!まだ労働時間中だろう。無駄は徹底的に排除しろ!タイムイズマネー!」 49

2013-01-21 01:18:12