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たとえば「貴様らをここから生かして返すことはできない――! このシーンからお前たちが退場した後に追っ手を放ってゆっくりと殺してやる!」「助けてください! おばあちゃんは薬がないと、あと1シナリオで死んでしまうんです! 厳密にはクライマックスフェイズの終わりまで!」
2013-01-27 02:19:14これは「It`s came from late,late,late,show」というバカTRPG(売れない映画の役者になる)の影響で、僕のTRPGはかならず「売れない映画かOVA」なのであります。
2013-01-27 02:20:14しばしば監督が登場し、「お前の言うこともわかるがこの映画の予算ではこの街以外のセットを作る金はないんだ。悪いことは言わないから依頼を受けてくれ」くらいのことは言います。
2013-01-27 02:20:37もちろんやりすぎると――その世界の実在感そのものが喪われるのであまりおすすめはしない技術ですが、少なくともセッションは前に進みます。あと、プレイヤーの緊張がほぐれて、何をしていいか明確になる効果があります。GMが敵ではないことを伝えたいのです。
2013-01-27 02:21:31そんな感じですか。ちなみに脱線ですが、身内のセッションだと、「ボスはもうキミたちを追わないよ」「オープニングだから?」「いや、特撮の予算がなくなったんだ。このボスCGだから。次のシーンでは完全体という設定のヌイグルミになる」「なるほど」とかよくやります。
2013-01-27 02:23:55ダブルクロスの「侵蝕率」やビーストバインドの「人間性」を「予算」に入れ替えると大変再現度があがります。「うおおおっ、クロックアップ!」「やめろ! それ以上コンボを使うと予算が!」「任せろ、予算を喰わない別コンボを用意してある!」
2013-01-27 02:25:06「動画枚数」でも可。応用編として、「さてキミたちの前には扉が10個ある」「ウーン! 10個! どれを選べばいいんだ!」「左端の扉はセルだが残りは背景だ」「開けられるのはセルだけだな! その扉を開けよう!」
2013-01-27 02:26:03話を戻すと、メタ発言をNPCにあえて言わせるのは、「ぶっちゃけ」ることによってGMが慌てている、と思われたくないからです。いや、もちろんよく思われたいというのもありますが、プレイヤーを不安にさせるわけにはいかないので。
2013-01-27 02:31:03NPCの口を通したある種のジョークとしてGMの意図を伝えることで、「GMはこの事態を受け止める余力がある」「しかして意図はこうである」「できればそれはくみ取ってもらいたい」というのを伝えるという技術なのです。
2013-01-27 02:31:41この技術をマスタリングガイド本に書かないのは、言うまでもなく「その冗談をやっていい場所かどうか見極める」「とっさにメタな冗談を思いつく」ノウハウを伝達するのがあまりにも大変だからであります(笑)。
2013-01-27 02:32:27というわけで我がメタの神、「ザブングル・グラフィティ」を「ドキュメント 太陽の牙ダグラム」と合わせて是非(笑)。 http://t.co/Hrgx1EjE
2013-01-27 02:34:03あ、すげえ大事な技術を思い出しました。わかんない、あるいはルールが出てこない場合はそう言う、です。「さてキミたちは江戸城にやってきた。江戸城の天守閣を見上げると……天守閣の外観は資料が出てこなかったのでよくわからないがとにかくすごい外見だ……だいたい姫路城みたいだ」とか。
2013-01-27 02:42:23「ううむ、この時代のスコットランドでジョヴァンニ氏族のヴァンパイアが何をしていたかはどこかのサプリメントにあったかもしれんが今は覚えていないので適当にやる」「赤外線誘導ミサイルにステルス装甲が有効かどうかわからんのでプレイヤー有利で行こう」
2013-01-27 02:43:30これはなぜかというと、「もしかしたらGMわかってないんじゃないか」とプレイヤーの信頼が下がるより先に、「わからない! だが自信を持ってこのように裁定するぞ!」と明言することで、プレイヤーの信頼を下げすぎず、ハンドリングをGMが握り続ける技なのです。指摘される前に謝ったほうがいい。
2013-01-27 02:44:41GMの目的は「ルール通り完璧にプレイする」ことではなく、「目の前のプレイヤーを楽しませ、自分が楽しむ」のが目的なので、仲間であるプレイヤーにはわからないことはわからないと言ったほうが傷が少ないです。
2013-01-27 02:46:23ちなみに「わかんない」と言ってプレイヤーが真実を知っていた場合、取り入れられる場合は取り入れ、無理な場合は「うむそれが真実であろうがひとまず今回の裁定はこれである」として進めるのがよいです。「真実を知っているやつがえらい」と誤解してはいけません
2013-01-27 02:48:09極まったマスタリングテクニックとしては、GMが間違った場合、突然「拝啓敬具BBC様。先ほどのマスタリングの描写に誤りがあります。この時代の江戸の海には台場はありません」とかいう投書が届き、監督がその投書を破り捨てるシーンを入れる、という技がありますが、
2013-01-27 02:54:12だんだん普遍性がなくなってきましたが、後はなるべく流行り物をチェックする、ですね。たとえば流行のアニメを見ておく――『コードギアス』とか『マクロス』とか『ガンダムAGE』とかですね――選択に深い意味はありません。
2013-01-27 03:08:20これはバカにしたものではなくて、他人と話題がすりあわせやすくなることはマスタリングを円滑にします。また、共通言語が増えるので、意志疎通が楽になります。「近未来的な背景の街並」というより、「さいたまスーパーアリーナみたいな」と言えたほうが(特撮クラスタには)話が早いわけです。
2013-01-27 03:09:25カジュアルプレイなら、身内の人間が好きなものについて軽く検索しておく程度でもだいぶ円滑になるものです。自分の好きなことに興味を持たれて悪い気がする人間はいません。
2013-01-27 03:10:44あ、あとは基本的なスキルですが、「褒める」です。口に出して褒める。「今のはいい判断だ!」「なるほど、そのロールプレイはいいですね」「よい選択だと思います」と褒める。
2013-01-27 03:27:16これを「小太刀はなんでも褒めるんだろう」と誤解する人がいますが、これは違います。褒めることはきちんと計算して、セッションに有益なことだけを褒めるのです。人は褒められたいものですから、自然に有益な行動を取るようになります。
2013-01-27 03:28:05誰かがお茶をこぼしたら、そのこぼれたお茶を拭いた人を褒めるのです。もちろんそれがこぼした本人でも、拭いてくれた、ということを褒めればよろしい。こぼした事実を褒めたりはしませんし、すべきでもありません。
2013-01-27 03:28:34