「第26回 明日の教室東京分校 #askt26 」野中信行先生(元横浜市立小学校教諭)『1年間をがんばりぬく学級づくり・授業づくり~来年度初任者教師になる人のための講座~』
野中:8割の子供たちが願っていることは、「安心・安全で居心地がいい学級」である。いつ危険な目に遭うか…という状態は望んでいない。担任が居心地のよい学級づくりを行うことで、8割の子供たちが願っていることを実現していかなければならない。 #askt26
2013-02-02 14:57:07課題6:『安心・安全な「学級づくり」をするための手立てとは何か?』
野中:安心・安全な学級づくりのためには、(1)一週間で教室の「空気」の統率(2)一ヶ月で教室の「時間」の統率をする!「統率」と言うと、あまりいい印象を抱かない人もいるかもしれないが、教師が支配しなければならないことである。 #askt26
2013-02-02 14:58:47野中:では、教室の「空気」の統率とは何か?しかもなぜ「一週間」なのか?まず一週間なのは「値踏み」しているから。空気を統率するためには、「指示にすばやく従うこと」が非常に重要。縦糸を張るにももってこいのこと。「廊下へ並びなさい」となれば、サッと並べるように。 #askt26
2013-02-02 15:01:50野中:この一週間は、指示を出したら、子供たちが指示にすばやくちゃんと従っているか見ておく。遅い人には「遅い!」としっかり言わなければならない。 #askt26
2013-02-02 15:02:55野中:指示には必ず従わせる。「座りなさい」と指示をしたら、徹底して座らせる。出来ていないのに、その先の指示をしてしまうのではない。「そこの2人、座りなさい!!!!」と厳格に。全員ができたら、ニコッとして「はい〜野中先生ですよ〜」と切り替える(会場笑) #askt26
2013-02-02 15:06:28野中:1ヶ月が勝負。教室の1日をスムーズに進行すること。子供たちはテレビの15秒のCMや、ゲームなどの経験で、無意識的に身体にはスピード感が染み込んでいる。それを無視してしまうと、身体が不快になってしまう。その不快感を、ダラダラで示してくる。 #askt26
2013-02-02 15:08:20野中:給食や掃除をダラダラしてしまい、隣の学級の先生に都度相談して…となってしまうのはよくない。その上で1日の流れをつかませるためには、掲示が重要。(1)時間割…時間つき(2)日直の仕事表(3)朝の会、終わりの会(4)給食当番表(5)清掃当番表。 #askt26
2013-02-02 15:10:17野中:これらで時間を統率するのは1ヶ月かかってしまう。「給食の時間は何時から何時?」と子供に質問したら、全員が答えられるように。 #askt26
2013-02-02 15:10:41課題7:『教室の「仕組みづくり」をどうしたらいいか?』
野中:「時間」を統率する学級づくりのための「仕組みづくり」として、『3・7・30の法則』を私は提唱している。仕組みづくりをするためには、学級に『学級システム』を作り上げることが重要で、他との大きな違い。 #askt26
2013-02-02 15:12:39野中:「学級システム」とは?子供たちが自分たちで動いていける仕組みのこと。だれが、何を、どのようにすればいいかがはっきりしている。(1)日直(2)学級当番全員(3)給食(4)清掃システムの4つを作る必要がある。 #askt26
2013-02-02 15:13:54野中:日直の仕事内容や項目は、どの学級でも教室の側面に貼ってあるかもしれない。しかし、「システム」とするためには、時間を明記しなければならない。朝の会は8:45-55と書いておけば、例え先生がいなくても朝の会が始まる。他のことも教師がいちいち言わなくても機能する。 #askt26
2013-02-02 15:18:30野中:学級当番全員システムについて。黒板係と新聞係は一緒にしてはいけない。毎日やらなければならない係・時々やればいい係がある。34人いたら34通り。教室の仕事を全員で分担し、終わった仕事は自分のマグネットを裏返しておくようにする。 #askt26
2013-02-02 15:21:56野中:1学級が大人数でも、「分別係(ゴミの分別)」「タイム係(配膳などの時間)」など考えていけば、34の係はあるはず。このように時間の統制をするためには、教師の授業時間も徹底的に守らなければならない。自分で全部やろうと思わず、授業以外は児童にやってもらう発想を。 #askt26
2013-02-02 15:25:49野中:始業式前の4月4日までには作っておくことは、(1)日直システム(2)学級当番全員システム(3)給食システム(4)清掃システムである。 #askt26
2013-02-02 15:27:28課題8:『なぜ、学級を「群れ」から「集団」へ変えなければならないのか?』
野中:「群れ」のままだと子供の自主性が発揮できない。集団づくりは、自主性のため。1年間「群れ」のままだと、弱肉強食の世界でしょっちゅう喧嘩が起きてしまう。先生がヘトヘトになってしまう。手だてを打たなければならないのに。 #askt26
2013-02-02 15:45:39野中:「群れ」は「寄せ集め(組織されていない)」を意味する。では、「集団」にするとはどういうことか?(1)学級でのルールがきちんと機能していて、自分たちでそのルールを守っていくことができる(2)教師の手助けなくして自分たちで学級の活動を進めていくことができる。 #askt26
2013-02-02 15:46:49野中:日直が「今日の目標」を朝の会に言って意識化し、終わりの会で「顔を伏せてください」と指示。教師が「この目標ができなかった人?」と言い正直に挙手させる。完全主義ではなく、34人中31人以上が達成できれば「合格」として、貼り出した目標に赤いバラを貼る。 #askt26
2013-02-02 15:50:17野中:この「教育目標達成法」は、赤いバラも大事。「できた」成果を可視化することで、クラスも落ち着いてくる。守れなかった場合は、学期の節目節目で1つ1つの目標を見なおし、赤いバラが取れてしまうかを検討する。ダメであれば、もう1回やり直していく。 #askt26
2013-02-02 15:51:30