南相馬安全安心プロジェクトが集団疎開訴訟の書証として仙台高裁に提出した報告書をめぐって
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(↑洗濯物の測定結果はほとんどが試料重量、測定時間、干した時間などの実験条件抜きで、重量1 kgあたりのベクレル数で公開されます。さらに拡散の過程でいつのまにか重量1 kgあたりの量であることが抜け落ち、単に「何ベクレル検出」という形で伝わっていくことに。多くの場合、洗濯物の重量は1 kgを下回りますから、重量1 kgあたりのベクレル数に試料の重量をかけて総量を計算してみれば、印象は変わることが多いものです。全く同じことが掃除機のホコリの測定結果についても言えます)
@leaf_parsley 屋外に干して付着する放射性物質の量を知るために洗濯物の測定をするなら、実験計画は1)未使用のタオルや下着をあらかじめ測定しておいてから洗濯し、一定時間屋外で干した後の測定結果と比較する、または2)室内に干した場合と屋外で干した場合を比較するのどちらか
2013-02-18 17:23:56@leaf_parsley 実際に行われている洗濯物の測定では、たいていの場合洗濯物をいきなり屋外に干して乾いた後で測定するだけなので、干している間に実際にどれだけ付着して増えたのか把握できません(干す前はゼロだったというのは測定で確認されていない以上想像の域を出ない)。
2013-02-18 17:31:34@leaf_parsley この福島の市民測定所の洗濯物測定http://t.co/TBj4AToY は未使用のタオルを24時間ベランダに干して、試料重量と測定時間、スペクトルを含む結果レポート全体を公表しているのでまだましですが、非常に惜しいことに干す前の測定値を押さえていない
2013-02-18 17:40:35@leaf_parsley (余談ながらこのブログ記事http://t.co/TBj4AToY の写真を見れば、タオルに文字が入っていてどちらの半分が家から離れて干されていたかわかるので、イメージングプレートにのせてオートラジオグラフィーをすれば放射性物質の分布の違いも見えたか)
2013-02-18 17:52:17@leaf_parsley 南相馬安全安心プロジェクトの室内と屋外で干したシャツの比較測定(このブログ記事http://t.co/dCeTUcpZ の貼り込みデータ )は実験計画はgoodですが、出た結果はどちらもスペクトル上にセシウム三兄弟の3本ピークが揃い踏みしておらず不検出
2013-02-18 18:08:15(↑貼り込みデータの最終ページがこの比較測定の結果です。スクリーンショットはこちらhttp://t.co/kHJTTliP ぜひ開いていただき、見ながらまとめをお読み下さい。原発事故由来のセシウムCs134とCs137が本当に存在するなら「セシウム三兄弟」のピークが3本とも見えるはずです。Cs134の高エネルギー側のピークに相当する位置に1つしかピークが見えていないこのスペクトルを「不検出」と判定できないということは、南相馬安全安心プロジェクトの測定者がスペクトルを全く読んでいないことを意味するものです。実はこの測定に使われた測定装置、応用光研FNF-401のデータ解析ソフトのアルゴリズムには悪い癖があり、Cs137のピークが検出できない場合でもCs134の高エネルギー側ピークの面積と事故後の経過時間から割り出したCs134/Cs137比の理論値から勝手にCs137の量を推定して算出してしまいます(くわしくはこちらのまとめhttp://bit.ly/zoDwBZ )。スペクトルを読まない測定者は、データ解析ソフトがアルゴリズムのいたずらの結果ベースラインの偶然の上り下がりをCs134の高エネルギー側ピークと誤認して計算したCs134とCs137の値を鵜呑みにして、「放射性セシウム検出」と判定してしまっているのです)
@leaf_parsley スペクトル上ではCs134の高エネルギー側ピーク(796 keV)に対応する位置(青塗りの範囲)にピークらしき物が見えますが、本当にCs134があるなら605 keVにもピークが出ていなければなりません(赤塗り範囲の左半分に相当)
2013-02-18 18:13:55@leaf_parsley 事故直後のCs134/Cs137比は1、すなわち両者は同量で、以来半減期の短いCs134の減衰が進んで三兄弟の両端のCs134の2つのピーク(605 keVと796 keV)は低くなっても(続く)
2013-02-18 18:21:35@leaf_parsley (続き)Cs137の一本ピーク(662 keV)が真ん中に一番高く見えていなければならないのに、Cs137のピークが見えない時点でCs134の高エネルギー側ピーク(796 keV)に対応する位置(青塗りの範囲)の単独ピークは意味のあるものではありえない
2013-02-18 18:33:58@leaf_parsley 南相馬安全安心プロジェクトの室内と屋外で干したシャツの比較測定(このブログ記事http://t.co/dCeTUcpZ の貼り込みデータ )は、どちらのスペクトルもCs134、Cs137とも不検出であり、「屋外で干したらセシウム付着」の根拠にはならない
2013-02-18 18:37:14@leaf_parsley この分だと、集団疎開訴訟の書証として提出された南相馬安全安心プロジェクトの報告書http://t.co/GsYDKC67 の他のデータも、測定条件、データ解析の妥当性を検証し、主張の根拠となりうるかどうか検証が必要そうですね
2013-02-18 18:40:11@leaf_parsley 報告書http://t.co/GsYDKC67 の方にはブログ記事http://t.co/dCeTUcpZ の貼り込みデータより測定条件が詳しく書いてありそうなのでなおのこと
2013-02-18 18:42:28@parasite2006 そうですねえ。モニタリングポストについては、空間吸収率を見ているポストに対して、1㎝線量当量を示しているサーベイメータと一致しないという話をしていたので、根拠になっていないですし、次の洗濯物も測定方法をさておいても、計算を大きくミスっています。
2013-02-19 04:48:44(↑「モニタリングポストの表示値が実際より低い」という主張は南相馬安全安心プロジェクトの持論であり、2月11日のシンポジウムでの吉田氏の報告の中核をなすものですが、仙台高裁あてのこの報告書の内容には含まれていません。この主張の問題点についてはこちらのまとめhttp://bit.ly/12XMyQa で議論済みです)
@leaf_parsley @parasite2006 実際、着衣で500Bqあったとして、もしそれが報告書の計算通りに6.912mSvあるのだったら、ガラスバッジの計測に反映しないはずはないです。でもガラスバッジの累積値は1mSv以下がほとんどであるので、計算と合ってない。
2013-02-19 05:02:52(↑報告書は衣服と頭髪に付着する放射性セシウムの量が500 Bqの場合、500 cpsを日立アロカのサーベイメーターTCS-172B用の換算係数を使って0.8 μSv/h相当とし、これによる1年分の被曝線量を6.912mSvと算出しています)
@leaf_parsley さんの追求はさらに続く:放射性物質が付着した服による被曝線量の計算
@leaf_parsley @clear_wt @parasite2006 (PDF)http://t.co/kudMw499 の衣服500Bq相当の時の線量評価の計算があるのですが、(続く
2013-02-19 12:17:11@leaf_parsley @clear_wt @parasite2006 この中で、500Bqの衣服を着ていたとして、それは500cpsに相当し、計測器換算で0.8μ Sv/hという論理を使っています。しかし、500Bqの物質があったとして、それを測る場合γ線では数%しかヒット
2013-02-19 12:18:07@leaf_parsley @clear_wt @parasite2006 ヒットしないので、500cpsは出ないと思うのです。 (おそらくは5~50cps?)なので、ここでアロカの換算を使ってしまったところが計算ミスの原因じゃないかと?どうでしょうか?
2013-02-19 12:21:10@leaf_parsley @clear_wt @parasite2006 cpsは検出部が拾える範囲(検出部の面積の倍くらい?)にある線源が出す放射線のうち、検出部に入ってくるもののカウント数です。衣服全体に500Bqだったらサーベイメーターではまず検出できません。
2013-02-19 12:51:05@f_zebra @clear_wt @parasite2006 ありがとうございます。検出できない小さな数値を500cpsと仮定し、線量率換算を掛けては論拠にならないですね。。。。
2013-02-19 12:53:00